特売ではなくいつも安さをアピールしているディスカウントスーパー・オーケーには、さらに3%オフになる「オーケークラブ会員」の制度があります。
【前払い決済が充実してきた】現金派も転向していいはずの前払いキャッシュレス決済
ただオーケークラブ、現在では現金払いの際にしか適用されません。
ところが2024年7月1日から、「はまPay」決済に限りオーケークラブ割引と併用可能となりました。
はまPayは決済時に横浜銀行口座から引き落とされる、デビットカード類似の決済です。ポイントも付きますし、現金払いよりずっとスマートです。
「オーケー × はまPay」の取り組みは、「前払いキャッシュレスの時代が来た」ことの象徴にも思えます。
ご案内します。
オーケークラブ、はまPayと併用可に
オーケークラブ割引は、かつて黎明期のQRコード決済と併用ができました。
完全キャッシュレス派の筆者もそれを機にオーケークラブ会員証を作りましたが、その後QRコード決済の手数料有料化とともに、併用ができなくなりました。
オーケーではさまざまなキャッシュレスキャンペーンを随時実施しているため、それほど気にしたことはありませんが、3%さらに安くなればありがたいものです。
オーケークラブについて
オーケークラブは会員制度です。
食料品のみですが、3%(正確には3/103なので、2.9%程度)割引となります。
酒類には適用されません。
サービスカウンターですぐ発行できます。手数料は200円、登録情報は郵便番号のみです。
アプリ対応もしており、Android版ならアプリで会員登録可能です。
ただ、いずれにせよサービスカウンターで200円支払わなければなりません。
最近ではキャッシュレスとの併用ができなくなっていました。
ただLINE Payのサービス終了で高還元決済が消滅することでもあり、オーケークラブ3%オフの価値は再び高まっているかもしれません。
はまPayについて
はまPayもQRコード決済です。
決済時に横浜銀行口座から引き落とされる、デビットカードに似た決済です。
VISAタッチ決済やiD利用も可能ですが、こちらはバーチャルプリペイドカードに、横浜銀行からチャージして使う仕組みです。
オーケークラブと併用になるのはQRコード決済、さらに「ユーザースキャンタイプ」だけとなっているのでご注意ください。
はまPayは、過去3回実施された大型還元「かながわPay」で使えることで名が知られたのではないかと思われます。
オーケーではSmartcode(汎用QRコード決済)としてすでに通用していましたが、これで支払うとオーケークラブ割引非適用ということになるようです。
オーケーは原則ストアスキャンに代わっているので、今後のはまPayは例外的な決済方法となります。
くれぐれもご注意を。
そして特に埼玉県や千葉県のオーケーでは、店舗スタッフがはまPayになじみがなく、慣れないままと思われますので、そのつもりで。
はまPay利用には横浜銀行口座が必要
はまPayの利用には、横浜銀行口座が必要です。
QRコード決済でよく見かける、次のような一般的利用法はありません。
クレジットカードを組み合わせて決済
クレジットカードからチャージ
コンビニATMで現金チャージ
QRコード決済利用の場合は、横浜銀行口座からの即時引落しのみです。
オーケーで使う範囲においてはチャージは不要ですが、横浜銀行口座からのオンラインチャージによって、次の用途にも使えます。
タッチ決済、iD
送金
交通系ICへのチャージ
はまPayの決済時還元率は0.25%です。
オーケーのためにはまPayを導入してもいい
オーケーのヘビーユーザーであれば、この機会に年間を通したポイ活として、横浜銀行口座を作るのもいいでしょう。銀行に出向く必要はありません。
なにしろ年間50万円(税別)オーケーではまPayを使うとすると、単純計算でリターンの「3/103」は1万4,563円です。
横浜銀行の場合、誰でも口座開設できるわけではなく、本支店の近隣に住んでいること(あるいは通勤していること)という要件はあります。
神奈川県在住でなくても、東京都には支店が多くあり、都民ならおおむね横浜銀行口座が作れるはずです。
埼玉、千葉には支店はありませんが、東京都在勤であれば作れる可能性大です。
銀行間送金方法が多様化し、サブバンクへの資金移動には困らなくなったのも追い風です。
横浜銀行はことら送金に対応しています。
現在横浜銀行の普通口座を「はまぎん365」アプリから開設すると、Amazonギフトカード1,500円相当がもらえます(2024年10月31日まで)。
前払いキャッシュレスの時代かも
「オーケー × はまPay」の取り組みは、すでに存在する現金払いのみのサービスに、キャッシュレス決済が参加したものです。
あくまでも例外であり、一般化するのは極端かもしれません。
それでもこれは、「前払いキャッシュレス」がこれから本格的になるひとつの傾向を示しているように思うのです。
キャッシュレスは掛売り(後払い)とともに発展してきましたし、主流は今でもそうです。
ですが前払いにより中間負担を減らすことで、今回のような新たな仕組みがどんどん生まれてくるのではないでしょうか。
前払いもずいぶん便利なものになりました。クレジットカードに限らず銀行のデビットカードなどもたまには検討してみることをおすすめします。