クレジットカードのサービスも、ユーザーの気づかないうちに低下するので気をつけないといけません。
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クレジットカードの還元率を支える根幹、ポイント交換率が最近低下したことで、機能を損なったカードブランドがあります。
オリコ(Orico Card THE POINT)、それからセゾンです。
価値が薄れたカードは、解約してしまうのが正解でしょう。
ただその前に、用途を限定して使う方法がないものか、一度考えてみたく思います。
検証結果に基づき、筆者自身がカード継続の有無を決めます。
交換率の低下は実質還元率の低下
オリコもセゾンも、独自のポイントプログラムを持っています。
・ オリコ … オリコポイント(他にもあるが、無視していい)
・ セゾン … 永久不滅ポイント
これらのポイントは通常、共通ポイント等汎用性の高いポイントプログラムに交換して使います。
この際の交換率が、悪化しました。
ひとつふたつでなく、率の悪い交換先ばかりが残っています。
ポイント交換率が等価でなく、大部分「1:0.8」なら、結局このポイントプログラムには、表に出た還元率の8割しか価値がないということです。
ポイント還元率1.0%ということになっているOrico Card THE POINTも、交換率がのきなみ8割なら、実質の還元率は0.8%と考えざるを得ません。
JCBオリジナルシリーズや三菱UFJカード等もこの傾向が強く、等価の交換先のほうが限られている状態となっています。
それぞれ、こんな交換先(比較的汎用性の高い用途のみピックアップ)が、ポイントプログラムの数字全体を支えているのです。
・ JCB … JCBプレモ、ビックカメラ
・ 三菱UFJ … Amazon、ビックカメラ
・ オリコ … WAON POINT、ファミペイ
・ セゾン … ビックカメラ、すかいらーく
セゾン・アメックス・キャッシュバックの実質終了も痛手
もともとセゾンの永久不滅ポイントは、還元率も平凡(0.5%)で、有効期限が無期限という以外にメリットは大きくありませんでした。
それでも、セゾン・アメックスを持っていれば、「セゾン・アメックス・キャッシュバック」で毎月大きなお得になっていたのです。
この特典も、看板は掲げたまま実質終了してしまいました。
代表サービスがなくなってみると、実にさみしいものです。
オリコの限定された使いみちを考える
大規模な交換率悪化が生じたオリコポイントから見ていきます。
現状と、打開策とを考えます。
参照:オリコ
還元率悪化のオリコ WAON PONTルートも消滅
オリコポイントはもともと、有効期限1年という短さがネックです。
移行先のポイントあってのプログラムなのです。それなのに交換率がのきなみ低下しました。
生き残った等価交換先は次のものだけです(提携カード独自の交換先を除く)。
・ 電子マネーWAONポイント
・ ファミペイギフトコード
・ UberEatsギフトカード
・ J-Coinボーナス
さらについ最近まであったはずの、WAON POINTが交換先から消えました。
WAON POINTへの交換がなくなると、ここからdポイント、Tポイントへのルートも消滅します。
電子マネーWAONポイントは、電子マネーWAONでしか使えません。
それから、もともと性質上等価ではありえないものの、世間相場から見て優秀な交換先があります。
・ JALマイル(交換率1:0.5)
・ ANAマイル(交換率1:0.6)
以上だけで、なにができるでしょうか。
限定された使いみちを考える
オリコを継続して使うための方法を考えました。
わずか2パターンです。
・ JAL Payへのチャージカードとして活用する
最終利用先が電子マネーWAONでも構わないのですが、WAONにチャージしてもポイントのたまらないカードを、ポイント移行のみで使うというのも、いささか白けます。
ファミペイチャージ用に活用
ファミペイは、ファミリーマート以外でも役立つ決済です。
SmatrCode(コード決済)と、タッチ決済(Apple Payのみ)、QUICPay+で使えます。
オリコ(JCBのみ)をファミペイチャージに使えば、チャージためたポイント(1.0%)をファミペイ残高に移行し、ファミペイ利用でファミペイボーナス(0.5%)をためるサイクルができます。
もちろん、ファミペイへの等価交換が今後も続くのが大前提です。
JAL Payへのチャージ用に活用
オリコポイントからJALマイルへの交換率「1:0.5」という、世間相場なみの交換率は健在です。
ならば、マイルをためてしまいましょう。
オリコからJAL Payへのチャージと、さらにJAL Pay利用で両方マイルがたまります。
JAL Pay利用時は、還元率(マイル)0.5%です。
オリコポイントの有効期限の短さにより、「ポイントの状態でまとめておいて、一気にマイル交換」はできません。
ただ、JAL Pay利用でたまるのはマイルなので、この点はあきらめがつくのではないでしょうか。
マイルとして使えなくても、マイルをJAL Payポイントにすれば1マイル=1円では使えるので損はしません。
セゾンも等価交換が着実に減少中 使いみちは
セゾン永久不滅ポイントの交換率が大きく切下げられたのと、セゾン・アメックス・キャッシュバックの実質終了により、筆者も2枚あるセゾン・アメックスを1枚解約しようと思います。
セゾンパールを解約します。
QUICPay利用で還元率2.0%というのが売り物のカードですが、筆者はもっと還元率のいい決済を多数使っているので、特に未練はありません。
2.0%という数字も、交換率が担保されていてこそであり、いささかゆるいでいます。
参照:ストーリーセゾン
セゾン永久不滅ポイントの残った等価交換先
永久不滅ポイントで、交換率がまだ等価のものです。
・ ビックポイント
・ パルコポイント
・ ベルメゾンポイント
・ Amazonギフトカード(等価になるのは2万5,000円相当の交換のみ)
・ すかいらーくお食事券
・ SHEINギフトカード
それからオリコと同様、次のマイル交換があります。
・ JALマイル(交換率1:0.5)
・ ANAマイル(交換率1:0.6)
ビックポイントがおすすめ
ことごとく交換率が下がった現状で、おすすめするのはビックポイントです。
こちらは常に利用または獲得をしている限り、失効しません。
家電だけでなく、生活用品、ドラッグ、お酒などなんでも買えます。
マイルもおすすめ
永久不滅ポイントのメリットは、ポイントが失効しないことです。
この点、ポイントの状態で大きくためておいて、一気にJAL、ANAのマイルに替えるのもおすすめです。
セゾンカードなら、オリコの項で取り上げたJAL Payへのチャージも可能です。
ただし還元率が低いので、なかなかたまらないのは難点です。
セゾンのラインナップでは例外的に高還元(年間50万円単位で使うと1.0%)の、SAISON Gold Premiumなど持っていれば、活用できるでしょう。
筆者は還元率0.75%のセゾンゴールドアメックスを、たまに活用していこうと思っています。
わたしの結論:オリコは解約、セゾンは1枚残す
交換率悪化のカードの残す価値を検証しました。
結論として、Orico Card THE POINTは解約します。
こちらで検証した数少ない使いみちも、他のカードでまかなえます(例:毎月10日のイオンカード)。
セゾン・アメックスも1枚、ゴールドアメックスのみ残します(インビテーションで得たもので、実質年会費無料)。
永久不滅の部分を活かし、たまに使っていくイメージです。
価値の落ちたカードはやはり、原則論としては解約するしかないようです。
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