JAF(日本自動車連盟)の会員と自動車保険を組み合わせるとロードサービスが手厚くなり、生活費もお得になるかもしれません。
JAF会員加入と自動車保険の組み合わせがどのようにカーライフを豊かにするか。
JAF年会費の元は取れるのか。
JAFと自動車保険のお得な関係を解説します。
JAFとは
JAFは「日本自動車連盟」の略称で、自動車の安全やモータースポーツの支援を主な目的とする団体です。
2021年11月の時点では、2000万人以上の会員数を有し、日本全国の運転免許保有者数に対して約24.4%、約4人に1人がJAF会員といえます。
参照:JAFニュースリリース2021年11月8日
JAFの概要とサービス
JAFのロードサービスは、日本国内で自動車の安全を支える大切なネットワークであり、車の故障やパンクなどトラブルが発生した場合には、いつでもどこでも24時間365日対応しています。
災害時には特別支援隊を派遣するなど、さまざまな支援活動も行っています。
JAFのロードサービスはだれでも利用できますが有料サービスです。
JAF会員はJAFロードサービスを無料で利用できます。
飲食店などレジャー施設を特別価格で利用できるうれしい会員特典があります。
JAF会員の料金
JAFには個人会員、家族会員、法人会員の3種類の制度と料金が用意されています。
個人会員と家族会員の料金は下表のとおりです。
個人会員 | 家族会員 | |
入会費 | 2,000円 | 無料 |
年会費 | 4,000円 | 2,000円 |
参照:JAF JAF入会金・年会費はいくらですか
入会費と年会費がありますが、会員の家族は入会費無料です。
年会費の支払いは一括払いのみですが、月々支出に分けてみましょう。
個人会員で月々333円、家族会員で月166円です。
夫婦で加入している場合は世帯で月々約500円となります。
自動車保険の重要性
自動車保険は、「車の事故で他人を傷つけた」「相手の車に損害を与えた」といった場合に自分が負う賠償金がカバーされる保険です。
また自分や同乗者のケガや、自分の車の損害にも保険が利用できます。
自動車保険には法で定められた自賠責保険と、任意保険の2種類あります。
任意保険の役割と補償範囲
任意保険はその名のとおり任意ですので、自分で加入する保険会社や契約を選択します。
任意保険は、自賠責保険ではカバーされない、高額の賠償金や相手の車の損害などのリスクを任意保険が補いますので、車を運転するなら任意保険加入は必須です。
自動車保険と保険金の限度額
補償対象 | 自賠責保険 | 任意保険 |
対人賠償 | △ | 〇 |
対物賠償 | × | 〇 |
人身傷害 | × | 〇 |
車両保険 | × | 〇 |
任意保険のロードサービス
任意保険には、事故による損害賠償や修理費用等のカバーだけではなく、ロードサービスが付帯されます。
ロードサービスとは、
・ バッテリー上り
・ タイヤ交換
・ 落輪、落ち込みからの引きあげ
・ キーとじ込みの解除
・ レッカー移動
自動車保険とJAFのロードサービスは重なる部分があるため、任意保険に加入している方はJAFに加入していなかったり、逆にJAF会員は任意保険のロードサービスを外すこともあります。
保険会社とJAF会員のロードサービスのどちらも入っていると、国内最高水準と言えるロードサービスが手に入るためお得といえます。
JAF会員と自動車保険の組み合わせでロードサービスが最強に
JAFと自動車保険のロードサービスを掛け合わせると具体的にどのような点で最高水準になるのか解説します。
ロードサービス対象条件
ロードサービスを確認する前に、まず誰のどの車のトラブルが対象になるか確認しましょう。
自動車保険のロードサービスは基本的に保険証に記載されている「車両」のみが対象です。
一方、JAFは会員制ですので会員が救助を要請すれば誰の車であってもバイクであってもロードサービスの対象になります。
JAF | 任意保険 | |
料金 | 年会費 | 保険料に含まれる |
利用できる人 | 会員 | 保険の対象者 |
対象車両 | 制限なし バイクもOK | 保険契約の車 |
利用回数 | 制限なし | トラブルによっては 制限あり |
ロードサービスの相違点
JAF会員のみ、自動車保険のロードサービスのみの場合の一般的なサービス比較をしてみます。
任意保険のロードサービスは保険会社によって内容が異なりますが、ここでは一般的なロードサービスの内容を紹介します。
トラブル対応 | JAF会員 | 任意保険 |
バッテリー上り | ◎ | 〇 保険期間中1回無料 |
タイヤ交換 | 〇 | 〇 |
キーとじ込み | ◎ | 〇 保険期間中1回無料 |
レッカー移動 | 〇 | ◎ |
チェーン着脱 | ◎ | × |
上表を確認すると、バッテリー上がりやスペアタイヤがない場合のタイヤ交換、キーとじ込み、チェーン着脱などはJAFの方が手厚いですね。
一方、レッカー移動やスペアタイヤがある場合のタイヤ交換は任意保険のロードサービスの方が手厚いといえます。
JAF会員 | 任意保険 | |
レンタカー | × | 〇 |
帰宅交通費 | × | 〇 |
帰宅困難時の宿泊費 | × | 〇 |
トラブルに付随するサービスを確認すると、任意保険のロードサービスの方が手厚くなります。
JAF会員と自動車保険の組み合わせの相乗効果
JAFと任意保険の相違点で確認した通り、JAFのロードサービスと、保険会社のロードサービスにはそれぞれメリットデメリットがあります。
そのため、どちらかを選ぶのではなく、2つのサービスを組み合わせることでロードサービスとしては最高水準となります。
保険会社によっては任意保険のロードサービス利用時にJAF会員と伝えることでより手厚い補償に変わる特典もあります。
・燃料切れ時の燃料代無料サービス...1年に2回(最大10L/回)
・自然災害に起因した事故故障...サービス対象
参照:JAF各損害保険会社のJAF会員優遇サービス内容
JAF加入による支出増は元が取れる
JAF会員になると、保険と合わせてロードサービスの水準が最高レベルになることは理解できたとしても、JAFに加入する年会費で支出が増えてしまうことが気になります。
実際、JAFに加入していない人にその理由を確認すると、「車でのトラブルなんてめったに起こらなかった」「任意保険のロードサービスで充分だから、JAFは不要」といった声がありました。
JAF会員の加入でかかる支出増はいくら?
前述のとおり、JAFの年会費は個人会員で年間4,000円、月々333円の支出になります。
ロードサービスが手厚くなることはもちろんですが、JAFの会員特典利用で元が取れてしまいます。
JAF会員の特典サービスで生活費がお得に
JAF会員の優待施設数は全国約4万8,000か所あります。
遊園地・美術館・温泉施設・グルメ・ショッピング・美容院・ガソリンスタンドなど使える施設も幅広く、日常生活で利用できる特典が全国各地にあります。
ロードサービスを全く利用しなかったとしても週末お出かけ・日常生活で利用するJAFの会員優待金額を考えてみましょう。
例えば、1回の飲食店利用で300円割引、ホテル宿泊5%割引、アパレル商品オンラインストア10%割引などが特典として利用できます。
ロードサービスを利用しない場合は、個人会員費が月333円ですので、特典や優待割引をお買い物や外食で月1回、2回利用できればすぐに会費の元は取れます。
もちろんそれ以上の特典が利用できれば、会費の元が取れる上に、生活費節約でお得になるといえますね。
JAFアプリにオンラインクーポンがありますので、どこに行くか決める際にも素早く割引情報が検索できます。
普段よく行くお店でスマートフォンからクーポンを提示するだけで割引を受けられるため利用方法も簡単です。
日常生活で使える割引や優待サービスで元とれ確実!
自動車保険とJAFの加入により、ロードサービスはフルサポートといえます。
そのため通勤での自動車利用や、車での遠出、いざという時の車のトラブル対応に自信がない場合でも、自動車保険とJAFのロードサービスに入っていれば安心といえます。
JAFの会員加入率は30%ですが、一度加入した会員の継続率は90%以上です。
高い継続率は、JAFが提供するロードサービスに対して満足しているだけでなく、会員特典の利用価値も高いと言えます。
ロードサービスは便利ですが、実際利用する頻度はそこまで高くないためJAF加入の必要性を感じにくいのは事実です。
一方で日々の生活でJAF会員特典を頻繁に利用すれば、日常生活で使える割引や優待サービスにより、JAFの年会費は割引で元が取れてしまいます。
安心安全なカーライフ&日々の生活をお得にするためにJAF加入も検討してみてください。