自営業者の筆者は毎月国民年金を収めています。
住民税の支払いはいつ?納付時期、納付方法、滞納した場合のペナルティを解説
このたび以前から検討していた、国民年金2年前納を決行しました。
4月30日の決済となります。
実際にやってみると、手続きでおしまいではなく、思いのほかさまざまな問題がありました。
ポイ活派の実践として、気楽にお読みください。
いろいろ考えているいっぽう失敗もする(そしてリカバリーする)ところもぜひ。
参照:日本年金機構
ポイ活としての国民年金2年前納
国民年金は、6か月、1年、2年という前納制度があります。
2024年から、開始月を問わず前納できるようになりましたが、「9月」「3月」という前納の区切りには変更がありません。
最も得になる24か月の前納のためには、2月中に手続きをする必要がありました。
このため結局、従来と同じタイミングでの手続きとなります。
1か月ずれると、3月の区切りに合わせ23か月の前納になるわけです。
2024年の2年前納額と、通常の月額(現金およびクレジットカードの場合。口座振替より若干高い)です。
・ 2年前納額 … 39万8,590円
・ 月額(令和6年度) … 1万6,980円
・ 月額(令和7年度) … 1万7,510円
・ 前納しない場合の24か月分 … 41万3,880円
・ 得になる額 … 1万5,920円
クレジットカードはなんでもいいわけでなく、エポスゴールドカード(またはプラチナカード)で引き落とすのが最も得になります。
「選べるポイントアップショップ」に国民年金を登録した上で引き落とされると、ポイント3倍となります。
そして2年前納の高額支払いを活かし、1年間で100万円利用を達成(1年の区切りは会員により異なる)することで、ポイントボーナス1万が付きます。
結局、通常の還元率0.5%のエポスゴールドカードが、2.5%となるのです(ファミリーボーナスのある筆者の場合2.6%)。
39万8,590円支払うと、2.6%還元のポイントだけで実に1万358となります(200円未満は切り捨て)。
先に挙げた1万5,920円の割引に加えて、1万358ポイントは非常に大きな額です。
したがって、「国民年金2年前納はエポスゴールドカード」が絶対の正解ですが、実際の引落しまでには紆余曲折がありました。
振り返ります。
高額カード引落しにはさまざまな障害がある
筆者の実際の手続きを追いながら、前納の注意点を記します。
前納申請
まず申請書を書いて、2月中に年金事務所に提出する必要がありました。
郵送で構わないのですが、あえて窓口に出向いてみました。
窓口では筆者の年金記録を確認したうえで、受理してもらいました。
エポスゴールドカードの有効期限を見られ、「カード更新の場合は番号を届け出る必要がある」と説明を受けました。
自動で更新されるカードと、エポスのように届け出が必要なカードとがあるわけです。
とはいえ、圧倒的な還元率の前にそれほど重要な問題とは思いません。
参照:日本年金機構
納付日は4月30日
国民年金の公式サイトをよく読んでもわからなかったことがひとつありました。
前納分はいつ納付(カード決済日)になるかということです。
いつ頃かまでは把握していましたが、具体的な日付が問題となります。
国民年金の毎月の支払いは13日前後ですが、前納については月末に近いようで、明らかに違います。
エポスの締日は筆者の場合27日(希望により4日もある)なので、いつ決済されるかは非常に重要です。
これは4月になってから、「国民年金保険料クレジットカード納付開始(変更)通知書」が届いて明らかになりました。
4月30日にカード決済されます。
この日は3連休後の平日のため、本来の期日がいつなのかは不明です。
4月末日という意味かもしれません。
ところでこの日だと、エポス締日の27日を超えています。
カード支払日が先に延びる(6月27日)のは通常喜ばしいのですが、今回に関してはさまざまな問題が生じます。
カード限度額不足問題
筆者は、エポスゴールドカードの利用限度額をわざわざ30万円に下げて使っています。
普通には限度額がアップされると喜ぶ方が多いと思うのですが、これも戦略です。
1枚ごとの限度額が低く、さらにキャッシング枠がない場合、筆者のような多数持ちでも新規カードを申し込んだ際の審査が厳しくありません。
エポスの30万円はむしろ筆者の場合高めで、限度額10万、5万といったカードも有しています。
通常の限度額が低いのは狙い通りですが、このままでは39万8,590円が支払えません。
持っている、限度額高めのカードは三井住友Oliveゴールドですが、こちらは国民年金を支払ってもポイントが付かず、年間100万円の算定にも加えてもらえないというトラップがあります。
優秀なカードですが、国民年金は絶対に支払ってはいけません。
エポスゴールドカードの限度額を臨時に上げることは、想定していました。
臨時増額は、継続的な増額に比べると審査は緩いものです。
日頃からきちんと使い、きちんと支払っているので心配はまったくしていませんでした。
元の限度額が30万円の場合は、申請による臨時限度額アップは倍の60万円が限界です。
筆者は50万円で申請し、すぐに通りました。限度額を上げたい理由は、事実をきちんと書いています。
時間が掛かることもあり得るので、3月中に申請しました。
申請にあたっては、限度額のアップの必要な期間を指定します。
先の通り、正確な決済日がわからないため、幅を持たせて4月24日からの申請としました。
結果、4月24日から7月5日まで、限度額が50万円になりました。
4月30日の決済には間に合います。
参照:エポスネット
すでにエポスを多く使っていた問題
まだまだ問題がありました。
本来4月27日のエポスの支払日が3連休で30日に延びています。
この日の支払いが12万円あり、ふだんより多いのです。
カードの限度額とは、掛売りができる総額です。
ひと月の利用可能額ではありません。
まだ掛けの代金を支払っていない決済も、限度額に含まれます。
すると、4月30日時点で決済可能なのは、この額(および、少額ではあるが5月27日支払い分)を含んだ額となります。
限度額を50万にしてもらったのに、このままでは40万近い国民年金が支払えません。
限度額を60万円にしておけばよかったのですが、うっかりしました。
ちなみに支払額12万円のうち5万円が2月28日、つまり締日の翌日に実行した、au PAYへのチャージでした。
東京都の10%還元(3月にあった)に備え、他社カードでのau PAY上限額までチャージしたわけです。
東京都のキャンペーンでは3万円がお得になる上限ですが、国民健康保険の毎月の支払い等のための額も含んでいます。
すべての活動が、こうして関連していくわけです。
日頃めったに計上されない、カーシェア利用でのETCカード料金も多数載っていました。
ちなみに、カード支払日と決済日とに、1日のズレがあったらセーフかというと、1日ではダメです。
掛けを支払ったことによる限度額への反映には、通常数日掛かります。
ただエポスに関しては、次に見る通り即日でした。
繰上げ支払いで問題解決
https://faq.eposcard.co.jp/faq/show/157?category_id=44&site_domain=default
いろいろ準備した国民年金前納ができないと、すべて水の泡です。
若干慌てはしましたが、こうした際にどうするかというノウハウは持っています。
期日を待たずに支払えばいいわけです。
リボ払いをしているわけではないので、限度額が空く以外にメリットはありません。
純然たる期限の利益放棄です。
エポスのアプリ、公式サイトからはわかりにくいので「エポス 支払日前に支払う」でWeb検索して、そのまま手続きしました。
27日払いの場合、毎月6日ごろ支払いが確定するとのことです。
4月6日は土曜でしたが、特に支障なく手続きできました。
支払えるのは4月30日分だけです。5月27日の引落し分は未確定なので払えません。
オンラインで、銀行から支払います(ペイジー)。
当日中にはすでに、利用可能額が空いていました。
ただしまだ臨時限度額アップの開始日が来ていないので、この時点では「30万円マイナス5月27日引落し分」が利用可能額です。
とにかくこれでようやく一安心です。
6月まではカードの利用に制限を
4月30日が前納額の決済日となります。
この締日は5月27日、そして支払日は6月27日です。
当初の見込みより1か月遅れました。
支払日が遅いのを喜んではいられません。引落しまで、利用可能額が縮小されたままだからです。
これもたまたまなのですが、間の悪いことに、現在エポスに光熱費等を集約しています。
「選べるポイントアップショップ」に登録した2件以外にも多数移したばかりでした。
三井住友Oliveゴールドで、臨時の出費があって年間100万円を早めに達成したため、わずか0.5%での引落しになる公共料金やその他引落しをすべて移したのです。
エポスはポイント付与のルールが、支払額ごとに200円切り捨てのため決して有利ではないのですが、それでも今年はエポスの年間100万円達成が国民年金のおかげで確実なため、そのときは正解だったのです。
もしかすると5月6日頃に、また繰上支払を実行する必要があるかもしれません。
それと、エポスカードの利用はしばらくやめます。
もともと実店舗での直接決済にはほとんど使っていないのですが、au PAYへのチャージはよくします。
モバイルSuicaへのチャージもここから(Android限定)するので、大事なのです。
今までなら、Orico Card THE POINTがこうした際の頼りでした。
ですが、ポイントの交換率悪化を受け解約を決断しています。
しばらくは、還元率0.75%のセゾンゴールドアメックスをチャージに使うことになりそうです。
公共料金はまた移す
このたび新たなカードを手に入れました。S STACIAカードという還元率1.0%のものです。
入会キャンペーンもあるので、公共料金の多くをこちらに移していきます。
なお一時的な措置であり、年末には引落しキャンペーンのあるファミマTカードに再度移すことも忘れないようにしなければなりません。
6月を過ぎたら選べるポイントアップショップを変更
6月に国民年金の引落しが済んだら、選べるポイントアップショップのひとつを国民年金にしておく必要がなくなります。
このため、入れ替えます。
新聞が候補にあるのですが、大した額ではありません。
実店舗にも候補は多数あるのですが、タッチ決済で3%還元になるVisa LINE Payプリペイドカードのほうがお得です。
高額決済はさまざまなところに影響する
エポスゴールドの臨時限度額アップは以前、インプラントを入れた際に実行しました。
ところが今回はさまざまな罠がまとめて仕掛けられており、いろいろ大変でした。
それでもポイントを含めて2万6,000円程度の利益を得ます。
その価値はあったと考えます。
確定申告手続きをしなかった場合に課されるペナルティの種類とは #確定申告ボイコット