新生活の時季を迎え、銀行も大きなキャンペーンを次々実施中です。
TOKYO元気キャンペーンの10%還元!対象決済×4で総額1万2000円分の還元特徴を元気溌剌に解説します
メガバンクの一角を担うりそな銀行(および埼玉りそな銀行)でも、口座開設で1万円相当のポイントをもらえるキャンペーンを実施中です。
キャンペーンの一部をなすクレジットカード(りそなカード)作成については、キャンペーンのリターンとカード性能を考えると、決しておすすめできません。
口座開設はよしとして、クレジットカードについてはりそな銀行と無関係な一般のカードを別途申し込むことをおすすめします。
りそな銀行の口座開設キャンペーン
≪画像元:株式会社りそな銀行≫
りそな銀行と埼玉りそな銀行の口座開設キャンペーンをご案内します。
キャンペーン期間:2024年2月13日~2024年5月31日
比較的終了のタイミングが遅いので、新社会人に限らず、この機会に給与受取口座を変更するのもいいでしょう。
要件は次のとおりです。カッコ内はもらえるポイント数(1ポイント=1円相当)です。
無通帳による口座開設(1,000)
10万円以上の入金(1,000)
給与受取(5,000)
デビットカード申込みと利用(最大1,500)
クレジットカードを作って使う(最大1,500)
(2) と(3) はエントリーが必要です。
1.口座開設で1,000ポイント
こちらは通常の特典です。
無通帳での口座開設と、りそなグループアプリのセットアップで要件を満たします。
2.10万円以上の入金で1,000ポイント
(1) に加え、口座に10万円入金するとこちらの特典達成です。
ただし7月末時点で10万円以上口座に残高が必要です。
エントリーが必要です。
3.給与受取で5,000ポイント
(1) に加えて、給与の受取(3万円以上)があるとこちらの条件達成です。
(2) と併せ、エントリーが必要です。
エントリーはキャンペーン特設サイトから可能です。
4.デビットカード利用で最大1,500ポイント
りそなデビットカードも申し込んでおくと、特典が増えます。
キャッシュカード一体型です。
申込み翌月末までに、3回使うと「1,000ポイント」、さらに3,000円以上だと「500ポイント」もらえます。
達成は簡単です。
1,500ポイントはそれほど高い特典ではないので、デビットカード(決済時、口座から直接引き落としになるカード)を使いたい理由がないなら参加しなくても構いません。
キャッシュカード一体型なので持つ負担は格別ないはずです。
5.クレジットカードを使って最大1,500ポイント
期間中に開設した普通預金口座があることが条件で、クレジットカードだけ単独に作成してもキャンペーン達成になりません。
りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉JCBに入会すると「1,000ポイント」です。
さらに入会翌々月15日までに3,000円使うと「500ポイント」です。
ただ、クレジットカードを作って1,500円相当というのは、極めて少額の特典です。
1万円以上もらえる入会キャンペーンも珍しくないので、この程度で作る価値はあまりありません。
それでもカードの性能がよければいいのですが、性能に見るべきところはほぼありません。
クレジットカードについては、項を改めてご説明します。
たまったポイントの使いみち
≪画像元:株式会社りそな銀行≫
口座開設キャンペーンでは、りそなクラブポイントがたまります。
このポイントは銀行における手数料に充当できるほか、次のポイント(一例)に等価で交換可能です。
・Ponta
・nanacoポイント
・ビックポイント(ビックカメラ)
楽天ポイント、Tポイント等へも交換できますが、目減りします。
JAL、ANAのマイルへの交換は「1ポイント=0.5マイル」という普通のレートで、悪くありません。
りそなクレジットカードの性能と効果
「三井住友カード」「三菱UFJニコス」なども銀行系クレジットカード会社ですが、これらは規模が別格で、同じ扱いにはなりません。
JCBカード(オリジナルシリーズ)も、もともと銀行系です。
これらの銀行系カード会社の発行するクレジットカードを直接申し込み、りそな銀行を引落口座に設定するほうをおすすめします。
こういった大規模銀行系カード会社を除く、地方銀行系カード会社の発行するカードに、目立つ性能のものはありません。
都市銀行系であっても、りそなカードの価値は地銀系とそれほど変わりません。
りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉JCBの性能
りそなカードにもさまざまなブランドがありますが、口座開設キャンペーンの対象となっているのはJCBブランドの、クラブポイントプラスです。
この性能を見てみます。
・年会費…1,100円(初年度無料/25歳以下は無料)
・還元率…0.5%
・ボーナスポイント…年間3万円以上利用で1,000、30万円以上で2,000、50万円以上で3,000
・デザイン…一般/ディズニー(ミニーマウス)
年会費は有料
クラブポイントプラスは年会費1,100円です。
公式サイトには、年会費について「年間3万円以上で1,000ポイントもらえるから次年度も実質無料」とありますが、これは誤解を招くレベルを通り越して、もはや虚偽です。
年会費に充当されてしまうなら、もらった1,000ポイントが消えるので、無料と言っていいはずがありません。
現在、スタンダードで年会費有料のカードが普通に存在しているのは、銀行系カードぐらいのものです。
三井住友カードやJCBも、スタンダードは無料です。
還元率は優れたものではない
現在、年会費無料で還元率1.0%のカードが普通になりました。
楽天カードやPayPayカード、オリコ等です。
三井住友カードは0.5%にとどまりますが、多くのコンビニ・飲食店で最低でも7.0%(スマホタッチ決済)の特典があって、実還元率は低くありません。
いっぽうりそなのクラブポイントプラスは0.5%に過ぎません。
ただし年間利用額に応じた、次のボーナスがあります。カッコ内の数字は、3万、30万、50万利用の場合の、ボーナスを組み込んで修正した還元率です。
・年間3万円…1,000(3.8%)
・年間30万円…2,000(1.16%)
・年間50万円…3,000(1.1%)
悪くありません。
ただ先に述べたとおり、今どき年会費を取られるカードのほうが少数派なのです。
ボーナスを含めた年間獲得ポイント数から、年会費をマイナスして改めて算定しなおすと、次のとおりとなります。
・年間3万円…0.16%
・年間30万円…0.8%
・年間50万円…0.88%
ボーナスポイントがあっても、年会費を加味すると決していい数字ではありません。
海外旅行傷害保険付帯とあるが
りそなカードの公式サイトには「旅行傷害保険(海外・国内)最高3,000万円!」とあります。
このような保険が付いていても、ほぼ意味はありません。
3,000万円は死亡・後遺障害時の数字であって、これはきちんとした保険に入ると重複で支払われない、幻の数字です。
もっとも重要なのは海外で必要になる治療費補償額ですが、最低でも500万円は欲しいところです。
現在、ゴールドカード付帯の保険でもここまで到達しません。
りそなカードは不要、自分でカードを申し込みましょう
りそな銀行の口座開設キャンペーンは有益です。
1万円のキャンペーンの満額をもらおうとしてクレジットカードを申し込むのはおすすめしません。
自分で三井住友カードやJCB CARD Wなど人気のカードを申し込んで、引落口座をりそな銀行にしておくほうがおすすめです。
そちらのほうに大きなキャンペーンがあります。
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