漫画やドラマに登場するお金持ちは、なぜか圧倒的に「嫌なやつ」が多いです。
最大年利0.4%の「あおぞら銀行」の利用法 貯金は「貯める貯金」と「使う貯金」に分ける
アラフォーの筆者が思い浮かべるだけでも、お金持ちでいじわるなキャラクターはたくさんいます。
例えば、
高価なラジコンを自慢するくせにのび太にだけ使わせないドラえもんのスネ夫や、
ドラマ「家なき子2」の貧しい主人公すずをいじめるお嬢様のえりか様、
映画「魔女の宅急便」のニシンのパイを簡単に「嫌い」と吐き捨てるお金持ちの少女
などが挙げられます。
これらのキャラクターは子供が見るドラマやアニメに登場するものであり、「お金持ち=嫌な奴」というイメージは、人生の初期から刷り込まれているといえます。
しかし、実際の世界ではどうでしょうか。
あなたの知っている実在するお金持ちの人を思い浮かべてみてください。
全員が嫌なやつでしょうか。
きっとそんなことはありません。
実は多くのお金持ちが寄付や慈善活動に熱心
実際、多くのお金持ちが寄付や慈善活動に熱心です。
例えば、災害が起きると、資産家が巨額の寄付をするニュースを耳にします。
彼ら・彼女らが寄付をする理由は、節税のためという側面もあるかもしれませんが、やはり社会的な責任を果たす意義が大きいでしょう。
事業を起こして成功する人は「お金を儲けたい」と思って始めているわけではなく、「こんなサービスや商品があれば人の役に立つ」という考えがあって始めているので、そもそも社会的責任に対する感度は高めです。
事業が成功しその規模が大きくなるたびに、初心にかえって慈善活動や寄付にも力を入れるのです。
このような意識が、多くの人の賛同を得て、ビジネスでも成功を収めているのでしょう。
なぜお金持ちは嫌なやつとして描かれるのか
にもかかわらず、なぜお金持ちは嫌なやつとして描かれるのでしょうか。
これを説明することは難しいですが、ざっくり以下の2つの理由があります。
「お金持ちに対する嫉妬心」のあらわれ
「お金をたくさん稼ぐこと=卑しいこと」という意識の刷り込み
1)はわかります。
問題は2)です。
子供向けのアニメやドラマに山ほど嫌な金持ちキャラが出てきて、これの何が怖いかというと、
子供の頃から「お金=嫌なモノ」というイメージが植えつけられていること
なのです。
私自身もこのイメージにとらわれていたことに気付いたエピソードがあります。
お年玉貯金で新車を買った友人と私の差
子供がお年玉をもらうと次の2つに分かれます。
親に渡して貯金してもらう派と
自分で管理して使う派
です。
私は後者でした。
お年玉は自分の自由になるお金であり、欲しいものは計画を立てて買っていました。
一方で貯める派の友人は、親にお年玉を渡してしまうので手元に自由なお金がありません。
欲しいものがあるときや遊びにいくときは、親に交渉してお小遣いをもらっていたそうです。
この話を聞いたとき、「ズルい」と思いました。
幼いながらに自分でお金を管理し、お金の使い方を学んでいる自分の方が偉いと思ったのです。
お金は私にとって「がまん」を伴うもの
でした。
しかし、20歳になったときには考えが変わりました。
大人になって友人と再会したとき、友人はかっこいい新車に乗って現れました。
そして私を乗せて楽しいドライブに連れていってくれました。
聞けば、
小さい時から貯めたお年玉貯金で買った
とのこと。
かたや私はお年玉をその年に流行ったお菓子や雑貨に使い果たし、おとなになったら全く残っていませんでした。
友人はお年玉を口座に入れてためておき、自由にお年玉を使えないかわりに必要なときは都度親に交渉をしていました。
交渉はうまくいかないときもあって、どうすれば親が納得してお小遣いを渡してくれるのか、毎回かなりプレゼンを頑張っていたようです。
友人にとってお金はがまんや苦痛を伴うものではなく、自分や周囲に幸せを運んでくれるもので、それを手に入れるためにポジティブな行動が必要だとわかっていたのでしょう。
20歳になったときの2人の差を考えると、果たして私の思い込みは正しかったのか、考えさせられるエピソードでした。
ちびまる子ちゃんの花輪くんに学ぶ「本当のお金持ちマインド」
アニメに登場するお金持ちはほとんどが嫌な奴という風にお話ししましたが、ちびまる子ちゃんの花輪くんは例外です。
花輪くんは自分の豪邸にたびたびまる子たちを招待し、外国の文化を紹介したり、美味しいお菓子をお裾分けしています。
そのたびにまる子たちは、自分の知らない新しい世界を知るのです。
花輪くんはキザな物言いはするものの、見せびらかしながらのび太にはラジコンを使わせないいじわるなスネ夫とは一線を画しています。
本当のお金持ちマインドとは、お金を自分や周囲の人が幸せになるために使えることであり、またそういった人にお金は集まるといえます。
花輪くんはそのことを実業家の両親から学んで、実践しているのでしょう。
刷り込みを捨てて、お金持ちの考え方や行動に触れる
お金は、望む生活や時間を手に入れる手段です。
お金は良いものというイメージを子供のときから持つことができれば、お金を稼ぐことに対して、卑しいとか汚いといったマイナスイメージを持つことはありません。
お金持ちになりたいのにお金持ちに対して嫌なイメージを持つのは、よく考えれば不思議な話です。
お金に対する価値観が倒錯している状態であり、良い状態とはいえません。
お金持ちは嫌な奴という思い込みを捨て、考え方や行動に学ぶことで、お金に対するポジティブな価値観が生まれます。
目標があれば、その目標を実現している人の考え方や行動を真似することから始めると、実現へのスピードが圧倒的にはやまります。
リアルで接点がなくてもYouTubeや書籍やネット記事で、お金持ちの考え方や行動に触れる方法はたくさんあります。
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