2023年も残すところあと1か月を切りました。
今年は皆さんの資産形成にとって、どんな1年だったでしょうか。
想定以上に資産を増やせた方も、増やせなかった方も同じように2024年が訪れます。
12月は1年間の行動を振り返るのに、とても良いタイミングです。
新年に向けての準備を行うことで、来年がもっと良い年になることは間違いありません。
今回は2024年の資産形成を成功させるために、年内にやっておくべき行動について解説したいと思います。
今年のうちにすべきことを片付けておくことによって、新年からスタートダッシュを切ることができるでしょう。
1. 資産の棚卸しをする
今年1年でどのくらい貯金、資産形成ができたのか、あらためて振り返っておくことはとても大切です。
想定よりも資産が増えた方もいれば、増えなかった、減ってしまった方もいるでしょう。
どこがうまくいったのか、
はたまたどこがうまくいかなかったのか、
しっかりと振り返りを行うことによって、来年以降に活かすことができます。
想定外の事態まで反省する必要はないかもしれませんが、自分の見通しが甘かったことに起因する点には反省が必要です。
年内のうちに資産の棚卸し、そして来年の目標を決めておくことはとても効果的だと考えます。
また、投資資産の棚卸しをする際、現在の評価額ではなく、純粋な投資金額で計算されることをおすすめします。
評価額で計算してしまうと、市場の動きによって目標の成否が分かれてしまうからです。
今年は年末にかけて好調な市場だったため、資産形成をしている多くの方の資産が増加しているはずです。
市場の動きに成否が影響されてしまうと自身の行動、努力が正確に評価できません。
「いくら投資することができたのか」で判断する方が、来年の計画も立てやすくなるでしょう。
併せてお金周りの整理も大切です。
不要なカードや口座は思い切って解約してしまいましょう。
賢く資産形成していくためにはお金の見える化が大切です。
管理が煩雑な状態では
いくら貯金、資産があるのか
いくら投資に回すことができるのか
がわかりづらくなってしまいます。
お金の流れをシンプルにすることは資産形成の成功にもつながります。
2. 1年間使わなかった物を捨てる
一見すると資産形成に関係ないように思われるかもしれませんが、使わない物を捨てることには支出に対する意識を高める効果があります。
使わない不要な物が家にあると無駄なスペースを取られることになりますし、掃除にも時間がかかります。
無駄なものを置いておくことには、実は大きなコストがかかっているのです。
捨てる基準は1年間です。
1年間使わなかった物は、これからもきっと使いません。
思い切って捨ててしまうことをおすすめします。
使っていない物を捨てることによって、自分たちにとって本当に必要な物が何かがわかるはずです。
これは「なんとなく」で物を買ってしまう悪い癖を断ち切ることにつながります。
不要な買い物を避けることによって、支出の削減につながります。
浮いた資金を貯金や資産形成に回せば一石二鳥です。
3. 新NISAの積立設定
2024年からの資産形成を成功させるために必須なのが、新NISAの活用です。
制度の内容は既知のことと思いますので割愛しますが、この制度を使わない手はないでしょう。
1人当たり最大1,800万円の非課税投資が可能となっており、夫婦二人で考えれば3,600万円もの枠になります。
一般的な家庭であれば、おそらく老後の生活資金準備は新NISAだけで十分とも言える金額です。
上がらない給与所得に増え続ける国民負担。
今後もたくさんの増税が予定されています。
そんな中、国が用意した数少ない助け舟、それが新NISAです。
既に現行NISA制度を活用している方は、新NISAの設定も済まされていることと思います。
口座開設は完了したがまだ積立設定していない方は、すぐに行いましょう。
まだNISA口座の開設が済んでいない方は今年中に口座開設、積立設定までしてしまうことを強くおすすめします。
低コストな優良ファンドを積立するだけで勝率高く資産を増やすことができ、かつ投資元本1,800万円までは非課税という、まさに使わない手は無いといえるのが新NISAです。
誤解を恐れずにいうなら、新NISAを使っているかいないかで大きな格差が生まれるともいえるでしょう。
皆さんにはぜひ、新NISAを活用している側にいていただきたいと考えています。
4. 来年の目標を立てる
今年のうちに来年の目標を立てておくことも大切です。
2024年は〇〇万円貯金する
毎月〇〇万円は投資する
〇〇という資格を取得し、年収を上げる
副業で〇〇万円稼ぐ
といった具合に、具体的に立てることが良いでしょう。
数値化することによって進捗がわかりますし、達成できたかどうかもひと目でわかります。
そしてその目標を家族や友人に公言することによって、良い意味でのプレッシャーにもなります。
意思の力は弱いものです。
自分の中だけで目標を立ててしまうと、いざという時の甘えにつながります。
目標達成のためには「達成せざるを得ない状況」を作ることも大切です。
また、お金に関する目標については、先取り貯金や自動送金、積立設定といった仕組み化を作っておくことをおすすめします。
意思の力で毎月続けるのは、思っている以上に難しいものです。
意思を介在させず、自動的に貯金、資産形成ができる設定を年内にしておきましょう。
行動して結果を手に入れる
どれも資産形成の成功のためには欠かせない行動です。
紹介した行動以上に、もっと大切なことがあります。
それは「1日でも早く行動に移す」ということです。
知っていても、わかっていても行動しないと何も生まれません。
行動に移さないなら知らないのと同じことです。
来週になったら…
年末休みに入ったら…
年明けすぐに始めたらいいでしょ…
こういった先延ばしの考え方は、結局行動しない方の共通点です。
貴重な時間を割いて、資産形成について情報を収集していると思います。
行動に移して、結果を手にしてみてください。