楽天のサービス利用で楽天市場利用時の還元率がアップする「SPU」(スーパーポイントアッププログラム)、楽天経済圏の住民なら無視できません。
そんなSPUの条件に7月から変化があり、「Rakuten Turbo」というサービス契約で+1倍となります。
ここのところSPUは改悪続きでしたので、久々の朗報ですね。
とはいえ正直な話「Rakuten Turbo」というサービスを、筆者は知りません。
どのようなサービスなのか、見ていきましょう。
【マイナポイント第2弾】楽天経済圏の住民はどれを登録すべきか 楽天ペイ・楽天Edy・楽天カードを徹底比較!
SPUで楽天市場利用が最大16倍
≪画像元:楽天グループ≫
現在、SPUの最大16倍の内訳は以下の通りです。
・ 楽天市場利用分:1倍
・ 楽天トラベル:+1倍
・ 楽天市場アプリ:+0.5倍
・ 楽天ブックス:+0.5倍
・ 楽天kobo:+0.5倍
・ Rakuten Pasha:+0.5倍
・ Rakuten Fashionアプリ:+0.5倍
・ 楽天ビューティ:+0.5倍
・ 楽天カード通常分:+1倍
・ 楽天カード特典分:+1倍
・ 楽天プレミアムカード特典分:+2倍
・ 楽天銀行+楽天カード:+1倍
・ 楽天証券投資信託:+0.5倍
・ 楽天証券米国株式:+0.5倍
・ 楽天ウォレット:+0.5倍
・ 楽天モバイル+会員ランク特典:最大+3倍
・ 楽天モバイルキャリア決済:+0.5倍
・ 楽天ひかり:+1倍
特に、金融・通信関係のサービスを使うと、SPUで高倍率を実現できます。
SPUの対象に「Rakuten Turbo」が仲間入り
≪画像元:楽天モバイル≫
7月1日から、SPUの対象に「Rakuten Turbo」が仲間入りします。
とはいっても、Rakuten Turboを契約してさらに+1倍というわけではありません。
7月1日からは、「Rakuten Turboまたは楽天ひかりの契約中ポイント+1倍」という条件に変更されるのです。
「Rakuten Turbo」とは?
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「Rakuten Turbo」とは楽天モバイルのホームルーターで、「Rakuten Turbo 5G」という商品を使います。
光ファイバーとは異なり工事不要で、Wi-Fi設定もQRコードをスマホで読み込むだけと簡単、データの制限はもちろんありません。
気に入らなければ、8日以内に返品・返金できます。
Rakuten Turboの気になる料金について
ここで気になるのは、Rakuten Turboの気になる料金ですよね。
こんな感じです。
・ プラン料金:4,840円/月
・ ユニバーサルサービス料:2円/月
・ 電話リレーサービス料:1.1円/月
・ Rakuten Turbo 5G製品代金:4万1,580円
・ 契約事務手数料:3,300円
1年間はプラン料金が1,980円に
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4,840円というプラン料金がちょっと高いと感じてしまいますが、以下の条件クリアで1年間はプラン料金を1,980円にできます。
・「Rakuten Turbo」と「Rakuten Turbo 5G」の同時申込
・「Rakuten Turbo」を期限までに課金開始
プラン料金の支払い開始当月から1年間、プラン料金が月額1,980円です(2年目以降は4,840円/月)。
楽天モバイル利用で2万ポイント還元
≪画像元:楽天グループ≫
もう1つ気になるのは、Rakuten Turbo 5G製品代金の4万1,580円でしょう。
同額で製品代金の24回払い・48回払いも可能です(48回払いは楽天カードのみ)。
他社ですと実質無料というキャンペーンがあったりするのですが、Rakuten Turbo 5Gにはそのようなキャンペーンはありません。
ただし、以下の条件クリアで楽天ポイント2万ポイントが還元されます。
・ 「Rakuten Turbo」と「Rakuten Turbo 5G」の同時申込
・ 「Rakuten Turbo」を期限までに課金開始
・ 「Rakuten最強プラン」利用中、または「Rakuten最強プラン」への申込&プラン利用開始
「1年間プラン料金1,980円」との併用も可能です。
2万ポイントは有効期間6か月間で、楽天カードの支払いには充当できません。
「Rakuten Turbo」は得なのか?
料金が非常に気になりますが、それ以外にも利便性などさまざまな比較要素があります。
それらを勘案して、Rakuten Turboの損得勘定をしたいと思います。
スマート家電が多くある家ならお得かも
Rakuten Turbo 5Gは、同時に128台まで接続できます。
スマホのデザリングやポケットWi-Fiなどでは10台程度がいいところですから、圧倒的です。
家にスマート家電が多くある家なら、それらすべてを接続してもまだ余裕がありますね。
Rakuten Turbo 5Gは楽天回線のみ
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」では、au回線も無制限で利用できるようになりました。
一方、Rakuten Turbo 5Gは楽天回線のみでau回線は利用できません。
楽天モバイルのエリアも盤石とはいえないので、このあたりはしっかり確認して、接続が難しいようなら返品・返金した方がいいでしょう。
楽天モバイルのSIMを別のホームルーターに挿入することも可能
ホームルーターとして使うなら、わざわざ「Rakuten Turbo」と「Rakuten Turbo 5G」を同時に利用する必要はありません。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」のSIMカードを市販のルーターに挿入しても構いません。
これならau回線も拾えます。
Rakuten Turbo 5Gはやっぱり高い
プラン料金はともかく、Rakuten Turbo 5G製品代金の4万1,580円はやっぱり高いです。
2万ポイント還元があっても2万1,580円、市販のルーターを買えばおつりが来ます。
SPU目的のRakuten Turbo契約は損
結論から申し上げますと、さまざまな要素を総合的に勘案して「Rakuten Turbo」はさほどおすすめできません。
SPUで+3倍くらいあれば魅力的ですが、+1倍ですからね。
+1倍だけで月1,980円(値引き後)のプラン料金の元を取るには、単純計算で楽天市場を月20万円程度利用しなければなりません。
他のSPUの条件を満たせば元を取れる金額も下がるものの、それでも結構ハードルが高いです。
いずれにせよ、SPUのためだけにRakuten Turboを契約すると損をします。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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