7月、8月は株主優待がもらえる銘柄数は少ないものの、「毎月優待」があると生活が楽しくなると筆者は考え、実践しています。
株主優待を楽しむ主婦が、優待銘柄7つを選んでみました。
株投資で10万円をいかに増やせるか? 実際にやってみました~第3回~
(7月)株式会社ウエスコホールディングス <6091>
株式会社ウエスコホールディングスは、総合建設コンサルタント会社。
最低購入価格は5万2,200円、配当利回りは3.07%。
【優待内容】
≪画像元:ウエスコホールディングス≫
100株以上で四国水族館、アトア入場券どちらか1施設で利用できる入場券1枚がもらえます。
例えば、アトア入場券は中学生以上の大人は2,400円(価格変動時2,700円)。
優待+配当利回りを計算すると7.6%(8.2%)。
【株メモ】
配当利回り3%以上、PBRは0.50倍、約5万円で買える銘柄です。
株主優待は、関東在住の人には使いにくいデメリットはありますが、使えるとするなら7.6%~8.2%となります。
(7月)丸善CHIホールディングス <3159>
丸善CHIホールディングスは、書店の丸善やジュンク堂を運営するほか、図書館運営もしている企業。
最低購入価格は3万5,300円、配当利回りは0.57%。
【優待内容】
≪執筆者撮影≫
100株で500円、200株で1,000円と株数に応じた商品券がもらえ、最大5,000株6,000円分。
丸善、ジュンク堂書店の店舗で使えます。
優待+配当利回りを計算すると2.0%(100株で計算)。
【株メモ】
低BPR0.71倍、5万円未満で買える銘柄です。
筆者の近くの丸善店舗では、書籍のほか、文房具なども買えます。
(8月)イオン <8267>
総合スーパー運営のイオンは、優待族は多くの人が保有している銘柄です。
最低購入価格は28万5,750円、配当利回りは1.26%。
【優待内容】
≪執筆者撮影≫
イオンオーナーズ特典があり、100株で3%、500株で4%と保有株数に応じた返金率となり、半期100万円までの購入金額に対してキャッシュバック。
1,000株以上ならイオンギフトカード進呈も。
【株メモ】
≪執筆者撮影≫
議決権行使で、特別優待券と書かれた割引ハガキが届きます。
都合のいい1日を選ぶと、食料品は5%オフになり、子供服や調理用品は10%オフになります。
イオンのオーナーズカードを使うと、このほかイオンシネマで使える割引特典などもあり、筆者は独身時代から保有していて、「元とれ」できたと感じています。
(8月)バロックジャパンリミテッド <3548>
バロックジャパンリミテッドは、moussy、SLY、RODEO CROWNSなどのブランドを扱う企業です。
最低購入価格は8万5,900円、配当利回りは4.42%。
【優待内容】
≪執筆者撮影≫
株主優待は、店舗やSHEL’TTER WEBSTOREで使えるクーポン券2,000円分。
100株では8月末1枚、2月末1枚がもらえ、この場合、優待+配当利回りは100株で9.0%。
【株メモ】
配当利回り4.42%と高配当。優待+配当利回りは100株が一番高いことにも注目です。
SHEL’TTER WEBSTOREでは1度に2枚までのクーポン券が使え、割引商品にも使えました。
(8月)コメダホールディングス <3543>
コメダ珈琲店を展開する名古屋本社企業。
飲み物代でトーストなど軽食がつく「モーニング」サービスが人気です。
最低購入価格は26万7,500円、配当利回りは1.98%。
【優待内容】
≪執筆者撮影≫
株主優待は、プリペイドカード「KOMECA」チャージ。
100株以上で8月に1,000円チャージされるほか、2月にも1,000円チャージされます。
議決権行使で500円分のチャージもあり、議決権行使の隠れ優待も含んだ優待+配当利回りは3.1%
【株メモ】
株主優待のコメカは、利用金額1%がポイントとしてつき、金シャチ会員(登録無料)でさらにポイントがつきます。
(8月)クリエイト・レストランツ・ホールディングス <3387>
レストランやカフェ、居酒屋のほか、パン屋も展開する小売業。
通称「クリレス」とも呼ばれています。
最低購入価格は9万9,200円、配当利回りは0.60%。
【優待内容】
≪執筆者撮影≫
株主優待は、100株2,000円、200株4,000円と保有株数に応じて増えていく食事券。
500円ごとに1枚使えます。
1年以上継続保有で追加。400株以上保有時の優待+配当利回りは3.7%
【株メモ】
利用できる店舗が多いことに注目で、居酒屋の「磯丸水産」のほか、寿司店「きづなすし」、ラーメン店「つけめんTETSU」、パン屋の「ジャンフランソワ」や「サンジェルマン」でも使えます。
筆者は、旅行時に、「からあげセンター」でも利用し、有効期限間近なタイミングでは「デザート王国」でも使いました。
筆者が住む地域にはパン屋さんが少ないので、出店してくれたら買い増ししたいです。
参照:クリエイト・レストランツ・ホールディングス(pdf)
(8月)良品計画 <7453>
良品計画は、無印良品を運営。
海外でも展開し、衣料品や雑貨の販売のほか、団地リノベーションなども行っています。
最低購入価格は13万8,300円、配当利回りは2.89%。
【優待内容】
≪執筆者撮影≫
100株以上で5%割引優待カード「シェアホルダーカード」が1枚もらえます。
切り取り線がついているので、お財布にも入りやすいカード状になります。
【株メモ】
「シェアホルダーカード」を使うと無印良品の店舗で5%割引になり、残額を高還元クレジットカードやCOIN+で支払えるとお得になります。
優待カードは無印良品週間(10%割引)とは併用できないようですが、いつでも5%割引になる特典は魅力です。
長期保有が必要な株主優待銘柄も
株主優待をもらうために、長期保有が必要な銘柄もあります。
例えば、JELLY beansの靴を販売するアマガサ <3070> は、7月末200株以上でJELLY beansの靴1足がもらえますが、「継続保有半年以上」条件があり、2023年1月時点で200株保有が必須です。
ダイドーグループホールディングス <2590> は、1月20日権利の株主優待をもらうためには、継続保有期間半年以上の条件があり「毎年1月20日とその前年の7月20日の自社株主名簿に100株以上の保有が同一株主番号で連続して記載または記録された株主」条件があります。
そのため、2024年1月20日に株主優待が欲しいなら、7月20日までに買っておく必要があります。
株主優待目的の場合は中長期投資
筆者の投資スタイルは中長期なので、株主優待銘柄も保有したら基本的にはあまり売らず、いわゆる日々トレードする「株投資」のイメージからは離れているかもしれません。
株価が「お得」だと思ったら買う点は主婦感覚が活かされていて、株価が上がりすぎている場合はあきらめるなどもしています。
ゆったり投資するスタイルではあるものの、毎月、何かしらの株主優待品が届き、配当金も見込める投資方法です。(執筆者:谷口 久美子)
※株主優待は変更もありえます。最新情報は各自、ご確認ください。特定の金融商品の売買の推奨を目的としたものではありません。株主優待内容の急な変更がある場合は、優待内容がもらえない可能性もあります。
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