自動車税の納付は、現金払いだけでなくクレジットカードやスマホ決済などでも支払えるようになりました。
これにより、便利かつお得に納付できます。
今回は、自動車税の納付の際に気を付けたいことをまとめました。
自動車税の支払いは何が得か。クレカ・コード決済・コンビニ・PayB・インターネット、モバイルバンキング(Pay-easy) キャンペーンを狙えばさらにお得
1. 支払い方法の上限金額を超えると支払えない
決して高くない自動車税、支払い方法の上限金額には注意してください。
例えばセブン-イレブンのレジに行き電子マネーnanacoで支払う場合、nanacoの残高上限は5万円です。
5万円以上の自動車税を納付する際は、さらに5万円をセンター預かりにするか、複数枚のnanacoを用意してください。
クレジットカード払いの際も、ショッピング枠を確認しましょう。
2. 手数料が発生する支払い方法がある
≪画像元:北海道≫
自動車税を納付する際、支払い方法によっては手数料が発生します。
例えばクレジットカードで支払う場合、発生する決済手数料は1件につき330円です(一部地域を除く)。
分割払い・リボ払いが可能なクレカの場合、カード会社の定める分割払い・リボ払い手数料もかかります。
通常、カードショッピングの手数料はお店側が負担することが多いのですが、税金納付の手数料を国や自治体が負担するわけにもいきません。
納付書を持ってコンビニへ行き、電子マネーなどで支払う場合は手数料無料です。
3. スマホ決済は条件・制限が多い
≪画像元:PayPay≫
スマホ決済で自動車税の納付を検討している人は、さまざまな条件をクリアする必要があります。
PayPayでは、自動車税の納付に使える残高は「PayPayマネー」のみです(あと払いも利用可能)。
この残高は本人確認をしないと利用できず、現金やコンビニATMなどからの現金チャージでないとチャージできません。
また、納付でポイント還元を受けられるスマホ決済がほとんどありませんので、残高チャージでポイント還元を受けるなどの対策が必要です。
4. 納付すると後から猶予措置を受けられない
≪画像元:埼玉県≫
納税することで日常生活の維持が困難になる人を対象に、税金を猶予してもらえる自治体があります。
しかし、納付済みとなった自動車税は納税の猶予などを受けることができません。
猶予を希望する人は、納付する前にお住いの自治体に相談してください。
5. 障害を持っている人の自動車税の減免措置は申請が必要
≪画像元:東京都主計局≫
障害を持っている人は、自動車税の減免措置を受けることができます。
減免措置を受けるには申請が必要で、東京都の申請期限は以下の通りです。
・ 新規登録の場合:新規登録日より1か月以内
・ 名義変更の場合:名義変更日より1か月以内
・ すでに所有している自動車の場合:4月1日~5月31日
4月1日~5月31日以外の期間に、すでに所有している自動車の減免措置を受けることも可能ですが、申請年度の翌年度にしか適用されません。
申請期限を過ぎると減免を受けられませんので、早めに申請しましょう。
6. 地方税を滞納していると自動車税の還付を受けられない
≪画像元:ソニー損保≫
自動車税を納付済みの人が年度内に車を手放す(抹消登録手続き)場合、残った月分の自動車税が月割で還付されます(軽自動車は対象外)。
廃車手続き完了日の翌月からの計算となり、9月に廃車手続きをした場合、翌月10月~3月の6か月分が還付対象期間です。
特別な手続きは必要ありませんが、地方税を滞納していると還付を受けられません。
7. 遅れると延滞金が発生する
≪画像元:三菱UFJニコス≫
一部地域を除き5月末が自動車税の納付期限ですが、5月末までに納付しないと、延滞した期間に応じて以下のように延滞金が上乗せされます。
・ 納付期限から1か月以内:本来の納付額×2.4%
・ 納付期限から1か月以上:本来の納付額×8.7%
手元に納税証明書があれば納付期限を過ぎても納付できますが、後日延滞金のみの納付書が送付されます。
自動車税を延滞すると車検を受けられず、納税証明書も発行されず、財産を差し押さえられる場合もあります。
8. 納税証明書をすぐに受け取れない場合もある
≪画像元:スズキアリーナ遠州豊田≫
納付書をコンビニへ持って行き、レジで支払えばスタンプが押された納税証明書をいただけます。
自動車税を納付する際、支払い方法によっては納税証明書をすぐに発行してもらえない場合があります。
例えばクレジットカード納付では、納付したその場で納税証明書を発行できません。
「車検に納税証明書が必要なんじゃ」と考える人もいるでしょうが、車検時の自動車税の納付確認の電子化により、納税証明書を用意しなくても車検を受けられますので、安心してください。
ただし、電子化の納付確認に時間がかかる自治体もあり、データ上納付確認が取れないとやっぱり車検を受けられません。
特に車検を控えている人は、余裕を持って納付しましょう。
自動車税は期限内に納付しよう
今回紹介した注意点を読めば、自動車税で損をすることもありません。
期限内に自動車税を納付し、気分をすっきりさせましょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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