ゴールデンウィークにお金をたくさん使ってしまい、今は節約生活している人も多い季節です。
「節約をがんばっているつもりなのに、お金が貯まらない」
という場合は、「つもり節約」になっているのかもしれません。
今回は「がんばっているつもり節約」で節約疲れしている人がやってしまうことを紹介します。
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1. いつか稼ぐ日のために「資格取得」
わずかな支出を抑えて節約するよりも、収入を増やした方が効率よくお金を貯められることもあります。
ただ、
「これから資格を取得して副業を始めよう」
と考えている場合は要注意です。
なぜならば、資格取得には元手がかかるからです。
お金を貯めるために始めたはずが、むしろお金を使うことになってしまえば本末転倒です。
いつか稼ぐ日のために資格取得を目指していると、「私はお金を稼ぐためにがんばっている」と思いがちです。
しかし稼げる資格であればあるほど難易度は高くなり、稼げるようになるまでの道のりは長くなります。
よくある失敗は、取得する資格を選ぶときに知名度で選ぶ失敗です。
目的が「稼ぐ」であれば、知名度よりも活用度や就職度で選ぶほうが良いでしょう。
また「稼ぐ」だけが目的ならば、資格取得よりも家の片づけをしてメルカリで不用品を売った方が簡単にお金になるかもしれません。
2. 10円節約のために100円使う「お得品探し」
節約疲れしている人は、お得品探しで疲れているのかもしれません。
「今日特売をしているスーパーはどこか」
「卵が安いスーパーはどこだ」
と探しまわり、時間と手間をかけて10円を節約していれば、身も心も疲れます。
さらにゴールデンウィーク明けは気温も上昇します。
10円を節約しても100円のお茶を買って飲めば90円の赤字になります。
少し前までは、自転車をこいで少しでも安いスーパーをめぐる節約方法がありました。
しかし今は、便利なアプリがあります。
例えばチラシアプリ「Shufoo!(シュフー)」は、翌日のチラシを前日の夜にみることができます。
夜のスキマ時間にチラシでお得品探しをすれば、時間と手間の節約もできます。
また、チラシをみるだけでポイントが貯まり、商品が当たるチャンスもあります。
「がんばっているつもり節約」は、見方を変えると「無駄が多い節約」かもしれません。
3. 継続は力にならず「昔の節約継続」
「節約に努力はつきもの」
と思っている人は「がんばっているつもり節約」が多く、無駄に節約疲れしているかもしれません。
例えば「テレビのコンセントは待機電力がかかるからこまめに抜く」は無駄な節約です。
昔のテレビはアナログだったため、テレビ番組表も更新も必要ありませんでしたが、今はデジタルです。
テレビを消しているときでも「データ取得中」や「回線使用中」のランプがついています。
こまめにコンセントを抜いてしまうと、コンセントを入れるたびにさまざまな情報を取得しなければならず、余計に電気代がかかるのです。
電化製品の省エネはどんどん進んでいます。
電気代を節約するときには「無駄ながんばりになっていないか」を考えることが、節約疲れしないコツです。
4. 節約は誰のため「節約映え」
筆者の周囲には、インスタ利用者がたくさんいます。
おしゃれなレストランでの食事やショッピングの投稿をみていると、とてもうらやましく感じます。
ただ、友人の話を聞いていると、インスタに投稿するために食事や外出を企画することがあるそうです。
節約にも同じことが言えます。
節約の目的がお金をセーブすることではなく、「節約している私が好き」になってしまっているのです。
「このグッズで節約生活始めます」
「節約のために家庭菜園始めました」
という投稿をよくみかけますが、実は「節約」ではなく「節約映え」になっているだけかもしれません。
筆者も失敗経験があります。
節約のために、プランターと土を購入して小さな家庭菜園を始めました。
初期費用は2,000円程度です。
ところが筆者のベランダは西日のため植物が育たず、わずか1回の収穫で終わりました。
得られたものは数個のミニトマトのみです。
始めたころは「ミニトマトは1パック200円くらいだから10パック分で元が取れる」「おすそ分けもしよう」と考えていました。
ところが結果は1個1,000円の高価なミニトマトとなってしまいました。
「私、節約のためにミニトマト作っています」と言いながら、おすそ分けする夢はあっけなく消えました。
節約に限らず、新しいことを始めるときには「映え」「受け」を少なからず期待します。
しかし節約は誰のためでもなく、「お金のため」であることを忘れないようにしたいものです。
「がんばる」の語源は「眼張る」つまり「見張る」です。
徐々に「我を張る」つまり「我を通す」に変化したといわれています。
節約疲れしている人は、元々の「周囲を見張ること」を忘れてしまい、我を通す行動になっているのではないでしょうか。
本当に必要な節約は、広く周囲を見渡して考えた効果が得られる節約です。
「我張る節約」は自己満足の疲れる節約です。(執筆者:美大卒 式部 順子)
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