1,000円の予算で手軽にお酒を楽しむ「せんべろ」、これまで筆者は業務スーパーのせんべろをたくさんご提案してきました。
予算を絞ったせんべろを考えていくと、その店の安さの傾向や強みが見えてきます。
そこで、今回は最近「ド」のつくPB商品が話題になっているドン・キホーテについてもせんべろを考えてみました。
また、ドン・キホーテのせんべろと業務スーパーの最新のせんべろを比較して、満足度の高さや安いものの傾向についてまとめましたのでご紹介していきます。
※文中の消費価格はすべて税込です。店舗によって商品の取り扱いや価格が異なる場合があります。
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お酒の高さがネック!ドンキのせんべろ
≪画像元:ドン・キホーテ≫
せんべろを考える上でまず欠かせないのが「お酒」なのですが、残念ながらドン・キホーテならではの安さを誇るPB商品「情熱価格」には、せんべろで使えるような小容量のお酒がありません。
一番小さいものでも500mLの純米酒で、価格はその時々ですが500円前後であるようです。
私がお店に伺った際には同商品の2Lパックしかなく768円でした。
これだとほぼ予算を使ってしまうので、今回はPB商品をあきらめ、ドン・キホーテならではの華やかなお酒をチョイスしました。
それでも、200~400円程度はしてしまうため「ドン・キホーテならでは」のせんべろをしようとするとどうしてもお酒の高さがネックになります。
PBおつまみもクオリティ重視でお高め
また、おつまみコーナーで「情熱価格」の商品を探してみたところ、やはり大容量であったり、高品質を売りにしていたりする商品が多く、単純に値段が安いというものはあまりありませんでした。
実際、私が「これはドン・キホーテ以外で見たことがないな」と手に取ったアスパラガスそのままのスナックも430円で、予算の約半分を使ってしまいました。
ドン・キホーテでせんべろを考えるなら、無理に「情熱価格」商品を選ばず、豊富に取り揃えられている駄菓子などを活用したほうがいいのかもしれません。
お腹いっぱいを目指さない軽めな一人用「せんべろ」
こちらが実際にドン・キホーテに行って予算1,000円以内で購入した商品です。
・ ピンクのネオンカラーが鮮やかな桃のお酒は328円
・ 韓国で人気のロゼソースが新しいロゼトッポギが214円
・ アスパラスナックが430円で、合計972円となりました。
お腹いっぱいにはならないものの、ピンクと緑が目にも鮮やかなせんべろは非日常感があり、とても楽しかったです。
また、先述の通り駄菓子などをおつまみに軽く飲もうと考えると予算1,000円の半分にも満たない「500円べろ」だってできてしまいます。
スイカ味の1ショットリキュールは218円、割材の炭酸水は53円、駄菓子の詰め合わせが162円で、合計は433円です。
お酒に予算を取られがちなドン・キホーテのせんべろですが、逆に「それほどお腹いっぱいになりたいわけじゃない」という条件であれば、普段飲まないお酒を楽しめます。
2人分がデフォ!やっぱり大容量になる業スのせんべろ
一方で業務スーパーのせんべろを見てみるとやはり特筆すべきはその量。
1,000円1人分が基本だったドン・キホーテのせんべろに対し、業務スーパーなら1,000円で2人分お腹いっぱいのせんべろができてしまいます。
買ったものの内訳は、下記のようになっています。
・ 業務スーパーPB発泡酒「麦旨GOLD」107円×2缶
・ 味付けザーサイミックス 95円
・ 「本格四川麻婆豆腐の素」(2~3人前が3個入り) 268円
・ 木綿豆腐(1丁) 40円
・ 「鉄板焼き棒餃子」(10個入り) 322円
合計金額は939円です。
1,000円以内でこれだけのものが買えてしまうのですから本当に驚きです。
たった1,000円でも材料が「余る」業ス
盛り付け写真をみるだけでも量の多さが伝わってくる業務スーパーのせんべろですが、その量は「2人分お腹いっぱい」では留まりません。
今回実際に料理したのは、「本格四川麻婆豆腐の素」1回分、鉄板焼き棒餃子4本で、ザーサイミックスもすべては食べきれませんでした。
つまり「本格四川麻婆豆腐の素」についてはあと3回分、「鉄板焼き棒餃子」についてはあと6本残っており、豆腐やお酒を買い足せばもう1回余裕で2人分のせんべろができてしまうのです。
たった1000円しか使っていないのに2人食べてもまだ食材が余ってしまう業務スーパー、コスパの点だけでみるとドン・キホーテに圧勝しています。
とはいえ、逆に1人で飲むことを目的とした場合には業務スーパーは向いていません。
1人前の食べ物というのが極端に少なく、あったとしてもそれほど安くないため、どうしても2人前以上を前提としたせんべろになってしまいます。
増加中のPBお酒でさらなるせんべろに期待
また、業務スーパーのPB商品のお酒の種類はドン・キホーテと比べると多いものの、まだまだ大容量のものが主流で、1人用のものは麦旨シリーズに留まっています。
とはいえ、業務スーパーのPB商品は増加傾向にあり、最近は自社輸入のワインやPB日本酒もずいぶん充実してきました。
大手メーカー各社では2023年4月1日から酒類の値上げが予定されており、今後よりいっそう業務スーパーのお酒の需要が増えていくことを考えられます。
その流れを受けて麦旨GOLDのような1人用の酒缶の種類が増えていくことを期待したいところです。
「ペアせんべろ」や「せんべろパーティー」でもっとコスパよく!
今回は予算1000円以内ということで必然的に300円くらいまでしかお酒にお金を使うことができませんでしたが、先ほど紹介したドン・キホーテの純米酒2L 768円のように、大容量で安いお酒は多くあります。
例えば、同じドン・キホーテの「情熱価格」のピュア焼酎(25度)は1.8Lで880円ですし、業務スーパーの「しっかり味わいの梅酒」は2Lで603円です。
1,000円近く出せば2L近いお酒が買えるのに、予算が1,000円となっているとリットル単価の高い1杯分のお酒しか買えなくなるのは悔しいものがあります。
このようにドン・キホーテや業務スーパーのPB商品の安さを生かすとなると、どうしてもお酒は大容量のものになってしまいます。
そんなときはぜひ2人2,000円にしてお酒と食べ物を買う「ペアせんべろ」を取り入れてみてください。
また、何人も集まってからお酒用に1,000円を確保して、食べ物代を数百円ずつ徴収する「せんべろ」パーティーもおすすめです。
たとえ全体的に単価は安くないドン・キホーテでも大容量の安いお酒を買えれば、変えるお酒の種類の幅も広がりますし、結果的に食べ物に回せる割合が高くなって満足感を得られると思います。
ドンキのせんべろは1人飲み向き、2人以上なら業スがおすすめ
今回ドン・キホーテと業務スーパーのせんべろを比較した結果、ドン・キホーテの商品単価の高さと業務スーパーの量の多さが浮き彫りになりました。
コスパだけでいうと業務スーパーの圧勝なのですが、業務スーパーだと2人分お腹いっぱいになるように作っても余る食材が出てきてしまい、1人暮らしなどの場合には向かないと言えます。
ドン・キホーテは単価は高いものの、お酒の種類は非常に多く、普段見ないようなお酒も小容量から購入できるのが強みです。
非日常を味わいながら1人で軽く飲みたいという場合にはドン・キホーテのせんべろがいいでしょう。
もうすぐお花見シーズン、お酒を飲むのが楽しい季節です。
皆様もぜひ片手に1,000円札を持って、業務スーパーやドン・キホーテに足を運んでみてください。(執筆者: 岩崎 はるか)
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