「ドン・キホーテは安い」ということは知っていたのですが、店内に響く大きなBGMやインパクトが強いパッケージが苦手な筆者。
しかし、これだけ物価の値上げが続くとBGMやパッケージよりも値段が優先されます。
今回は、ドン・キホーテが苦手だった筆者が厳しい目でみても「これは節約になる」と感じたヘビロテされる日用品と食品を紹介します。
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(1) 断トツのお得度「燻製ミックスナッツ」220g 754円(税込)
ミックスナッツを燻製にした燻製ミックスナッツは値段が高いです。
成城石井やカルディの燻製ミックスナッツが人気ですが、カルディの燻製ミックスナッツは70gで334円(税込)です。
成城石井の燻製ナッツは、マカデミアナッツ入りのためさらに高く、95gで746円(税込)です。
「燻製ナッツが食べたいけれど、燻製は高いから普通のミックスナッツで我慢」という人も多いのではないでしょうか。
ドン・キホーテには「情熱価格」というシリーズがあります。
いわゆるオリジナルブランドです。
燻製ミックスナッツは、情熱価格の商品のため220gで754円(税込)という驚きの安さです。
ドン・キホーテらしいインパクトが強すぎるパッケージに入っていますが中身はいたってシンプルです。
燻製の香りも本物で塩の量も少なく素材の味が引き立っています。
使われているナッツの種類もマカデミアナッツは入っていませんが、単価の安いピーナッツで「かさまし」をすることもなく、アーモンドやカシューナッツやくるみなど人気のナッツで構成されています。
(2) ちょっと薄いけど節約できる「味付け海苔」80枚322円(税込)
味付け海苔はヘビロテ食品です。
いつもはスーパーでコスパのいいキズ海苔の味付け海苔70枚入り332円(税込)を買っていました。
しかし、ドン・キホーテで全く同じメーカーの味付け海苔を発見しました。
「情熱価格」のパッケージには入っていますが、メーカーも原材料も海苔の産地もスーパーで購入していたものと全く同じです。
≪上:ドン・キホーテ 下:スーパー≫
「情熱価格」の商品は80枚入りで322円です。
10枚も増えて10円安くなっています。
ただし、中の海苔の厚さを比べてみると「情熱価格」の商品の方が色も厚さも薄めです。
海苔の厚さにこだわりがなければ、枚数が多い方が節約につながるのではないでしょうか。
(3) 納得できる強度「45リットルゴミ袋」50枚入り328円(税込)
レジ袋が有料化になってから45リットルサイズのゴミ袋を頻繁に買うようになりました。
筆者の近辺では、50枚入り366円(税込)が底値です。
しかしドン・キホーテの「情熱価格」ゴミ袋は50枚入りで328円(税込)です。
違いはビニルの厚みと加工です。ドン・キホーテの商品はスーパーの商品よりも0.014mm薄くなっています。
数値にするととても小さく感じますが、実際に触ってみると違いは感じます。
ただ「情熱価格」ゴミ袋はエンボス加工がされています。
エンボス加工によってポコポコとした表面になり、厚さが薄くてもすりガラスのようになり、中が見えにくい袋になっています。
45リットルサイズの大きなゴミ袋は、プラゴミやペットボトルのように軽いゴミを捨てるときに使います。
必要最低限の厚みがあれば、袋が裂けることなく耐えることができるでしょう。
必要最低限の材料でものを作ることは、コストの節約だけでなく資源の節約にもつながります。
(4) ドン・キホーテのイメージを変えた「有明海産焼のり2パック」635円(税込)
焼のりは、おにぎりや海苔巻きを作るときに使います。
子どもがいる家庭では、おにぎりを作る頻度が多く、焼のりの消費も激しいです。
焼きのりは意外と高いです。
とくに良質な海苔がとれることで有名な有明海産は値段が高めです。
ドン・キホーテには、大手メーカーの有明海産焼のりが「情熱価格」で販売されています。
最寄りのスーパーでプライベートブランドの有明海産の焼のりを買えば10枚入り430円(税込)です。
2パックになれば860円になります。しかし「情熱価格」になると225円も安くなるのです。
筆者のイメージの中では「ドン・キホーテは雑貨屋さん」でした。
そのため食料品は、質よりも値段にこだわるイメージがあったのですが「有明海産焼のり2パック」は、今までのイメージを覆す商品になりました。
「情熱価格」に込められた意味
ドン・キホーテの「情熱価格」のパッケージは独特です。
高級感よりもインパクトが強すぎる感があります。
しかし、その「情熱価格」のロゴデザインが2022年度グッドデザイン賞を受賞したのです。
たしかに、パッケージ全体に書かれた文字はインパクトが強すぎる感はありますが、「ド」のロゴが入ることで全体が引き締まって見えます。
物価の値上がり対策としてプライベートブランドが注目されましたが、プライベートブランドの多くも値上げせざるを得ない状況になっています。
ドン・キホーテの「情熱価格」のPBはプライベートブランドではなく、顧客からの声を商品に反映させるブランドという意味を込めて「ピープルブランド」と名付けられています。
会社が主導権を握るプライベートブランドとは違い、ピープルブランドは顧客の声が主導権を握っています。
これからも激しく変動する世の中で「顧客の声」に耳を傾けてくれるブランドは節約の心強い味方になるのではないでしょうか。(執筆者:美大卒 式部 順子)