6月30日より「マイナポイント第2弾」の申請受付が開始されています。
マイナポイント第2弾では、マイナンバーカードを保有し3つの手続きを行うことで、最大2万円分のポイントが付与されます。
2万円の内訳はこちらです。
1. キャッシュレス決済の利用またはチャージで5,000円分
2. 健康保険証としての利用申し込みで7,500円分
3. 公金受取口座の登録で7,500円分
マイナポイントは、給付金とは異なり、世帯ごとの付与ではありません。
1人につき最大2万円の付与ですので、4人家族なら合計8万円分のポイントがもらえるということです。
これは大きな金額ですね。
そして0歳の赤ちゃんでも、高齢の方でも、マイナンバーカードさえ保有していれば、マイナポイントの手続きは可能です。
とはいえ、以下のような疑問をお持ちの方も多いと思います。
「未成年のキャッシュレス決済って、どれを紐づければ良いの?」
「公金受取口座って、子供本人名義の口座じゃなきゃダメなの?」
そこでこの記事では、家族全員分のマイナポイントをもらう方法について解説致します。
6/30に本格始動【マイナポイント第2弾】健康保険証・公金受取口座の登録を事前に完了させて、スムーズな予約・申込を
【マイナンバーカード発行】赤ちゃんの分もスマホで申請可!
マイナポイントを受け取るには、マイナンバーカードの発行が不可欠です。
とはいえ、赤ちゃんや小さな子供は自分で申請手続きができませんよね。
そこで、親がスマホから申請手続きしましょう。
2015年に送られてきた、家族分の「マイナンバー通知カード」は保管してありますか。
マイナンバー通知カードと同封されていた「個人番号カード交付申請書」を出してきてください。
「個人番号カード交付申請書」には1人1人の申請用QRコードが記載されていますので、それをスマホで読み取ってアクセスしましょう。
当該個人のマイナンバーが記載された申請画面が現れるので、手順に従って手続きを進めてください。
途中、マイナンバーカードに使用する「顔写真」の撮影コーナーを挟みますが、この顔写真は写真館や証明写真機に行って撮る必要はなく、スマホでその場で撮影すればOKです。
無地の壁を背景に、要式に従って撮影してください。
撮影した顔写真がOKならアップロードし、申請は完了です。
問題がなければ、後日役所からマイナンバーカードの発行完了通知が届きますので、受取に行きましょう。
赤ちゃんや寝たきりの高齢者は工夫して撮影を
赤ちゃんや寝たきりの高齢者は、壁を背景に写真を撮るのは難しいかもしれません。
その場合は、白いシーツを敷いた布団に寝てもらって上から撮影するなど、工夫をしてみてください。
マイナンバーカードの受取は、基本的に本人が出向かなくてはいけない
できあがったマイナンバーカードは、基本的には本人が自治体の役所に出向いて取りにいかないといけません。
赤ちゃんなら、親が一緒に役所へ連れていくことになります。
自治体によっては条件付きで、親権者など代理人だけが受取に来ることを認めているケースもあります。
本人の同席が難しい場合には、相談してみましょう。
手続き方法「誰が申請?」「誰の決済に紐付ける?」分岐点は15歳と18歳にあり
マイナポイントの申請手続きは、本人が行うのが原則です。
1. マイナンバーカードの発行申請&受取:本人
2. マイナポイントの申込手続き:本人
3. マイナポイントの受取(キャッシュレス決済への紐付け):本人
しかし赤ちゃんは手続きできませんし、クレジットカードなどは未成年は作れないので、部分的に親が代行して行うことを認めています。
親がどこまで子供の手続きを代行できるかは、年齢ごとに異なります。
15歳未満の未成年 | 15歳~17歳の未成年 | 18歳以上(成人) | |
マイナンバーカードの発行申請 | 法定代理人(親) | 原則として本人だが、やむをえない場合に限り本人同席のもと法定代理人が手続き | 本人 |
マイナポイントの申込手続き | 法定代理人(親) | 原則として本人だが、やむをえない場合に限り本人同席のもと法定代理人が手続き | 本人 |
マイナポイントの受取(キャッシュレス決済への紐付け) | 法定代理人(親) | 本人名義でも、法定代理人名義でもどちらでも可 | 本人 |
成人年齢の引き下げにより、高校3年生のお子さんの場合は、18歳の誕生日を過ぎているかどうかで、選べるキャッシュレス決済が変わってきます。
15歳~17歳の場合には、親名義か本人名義か、どちらでもOKですので、ポイントの用途によって決定すると良いでしょう。
ちなみにこの年齢で気軽に作れるキャッシュレス決済というと、プリペイド式の電子マネーが挙げられます。
nanacoやSuica、WAONなどが、対象となっています。
親のキャッシュレス決済1つに、家族全員分をまとめてもらうことはできない
せっかく数万円分もポイントをもらえるなら、ばらけずに家族全員分のポイントを1つのキャッシュレス決済にもらえる方が便利ですが、それはできません。
というしばりがあるからです。
※マイナポイント第1弾で5,000円分のポイント付与を受けた人は、第2弾の公金受取口座登録と健康保険証登録では、第1弾と違う決済を選べます。もちろん同じでもかまいません。
例:夫婦2人に14歳の妹、17歳の兄、19歳の姉、という5人家族の場合
父:父名義の楽天カード
母:母名義のd払い
14歳の妹:父名義のd払い
17歳の兄:母名義の楽天カード
19歳の姉:自分名義のSuica
例えばこのような組み合わせで申請を行った場合、同一名義のキャッシュレス決済から2点以上の紐付けがないので、手続きとしてはOKになります。
またクレジットカードの家族カードの場合は、マイナポイントの申請手続きができる場合と、できない場合があります。
家族カードにマイナポイントを付与してもらいたい場合には、クレジット会社に連絡して条件を確認してみましょう。
子供のマイナポイント申請も親のスマホアプリ1つでOK
マイナポイント申請にはいくつか方法がありますが、1番手軽な方法は「マイナポータルアプリ」からの申請です。
スマホに「マイナポータルアプリ」をダウンロードし、アプリの案内に従ってマイナンバーカードを読み取ります。
その際、マイナンバーカード受取の際に設定した4桁の暗証番号が必要です。
子供の分のマイナポイントを申請する際にも、親のスマホにダウンロードしたマイナポータルアプリ1つあれば大丈夫です。
子供のマイナンバーカードを読み取り、4桁の暗証番号を入力すると、子供の名義でログインでき手続きが可能になります。
公金受取は未成年でも「本人名義の口座」でないとNG
なお、公金受取口座の登録では、未成年でも本人名義の口座でないと登録ができません。
親名義の銀行口座ではNGです。
0歳の赤ちゃんでも、母子手帳や健康保険証などを提示すれば、本人名義の銀行口座の作成が可能です。
公金受取口座の登録は、7,500円分のポイント付与と金額が大きいので、この機会に子供本人名義の口座を作るメリットはあるでしょう。(執筆者:石田 彩子)
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