株をはじめたいけれど、損をするのが怖くて入金しにくい。
そんな時におすすめなのはLINE証券の「いちかぶ」と呼ばれる単元未満株・端株です。
メリットとデメリット、筆者の取引例を紹介します。
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ある日のLINE証券「いちかぶ」投資例
«執筆者撮影»
ある日の取引例です。
LINE証券で「ゆうちょ銀行(7182)」を買いました。
いちかぶと呼ばれる単元未満株です。
株価は1株あたり992円、994円で約定。
LINE証券「いちかぶ」だったため、気軽に買えました。
従来、株は「単元」と呼ばれる売買単位が決められています。
ゆうちょ銀行は100株1単元。
1株あたり992円の場合、992円×100株、9万9,200円の金額が必要です。※手数料除く
しかし、一気に約10万円の資金は用意しにくいものです。
また、株価が下がるのも怖いです。
そんな時、LINE証券ではいちかぶ(単元未満株・端株)として注文できます。
LINE証券は儲かるのか?
«執筆者撮影»
「LINE証券は儲かるのか」の問いに「必ず儲かる」とは言い切れません。
その人が、短期売買でのキャピタルゲイン、長期保有のインカムゲイン、どちらが目的かも違うからです。
キャピタルゲインとは → 株価が上がりプラスの時点での売却益
インカムゲインとは → 資産の保有でもらえる配当金などによる収入
株のイメージは、「キャピタルゲイン」かもしれません。
安く買って高く売ることで利益が出ます。
紹介したゆうちょ銀行は、LINE証券では、まだ3株しか保有していませんが、今売ると、72円のプラスでキャピタルゲインも得られます。
ただ、株価が今後、マイナスになることもあります。
しかし、売らなくても1株あたり年間50円が配当金として支払われ、配当利回りは5.03%です(※2022年6月現在)。
3株だと年間150円の配当金予想です(税引前)。
長期的に保有することで、インカムゲインも期待できます。
そして、ゆうちょ銀行株、500株以上保有している場合は3,000円相当の株主優待まであります。
ゆうちょ銀行に預けている場合の金利と比較してみた
ゆうちょ銀行で円定期貯金に預けていると0.002%。
筆者がLINE証券で購入した時には、ゆうちょ銀行株は5.03%金利。
100株9万9,200円分
ゆうちょ銀行の園定期貯金0.002% → 1.984円
ゆうちょ銀行株5.03% → 5,000円
※どちらも税引前
株価がマイナスになってしまっても、定期的に配当金がもらえると考えると、いずれはプラスになりそうです。
参照:ゆうちょ銀行
デメリット:LINE証券「いちかぶ」の注文時には手数料がかかる
「いちかぶ」では、「購入価格」や「売却価格」が市場価格と違います。
デメリットも把握しておきましょう。
«画像元:LINE証券»
市場価格が1,000円の場合、購入価格は1,002円~1,005円、売却価格は995円~998円です。
実際、ゆうちょ銀行でも株価は992円、1株購入で必要だった金額は994円。
他証券会社では、プランによって1日あたり50万円以下の取引であれば手数料無料のこともあるため、この取引コストが高いと感じる人もいるでしょう。
しかし、メリットもあります。
メリット1:配当金が支払われる
1株保有でも、きちんと配当金は支払われます。
紹介した「ゆうちょ銀行」でも、1株あたり、年間・税引前50円の配当金が支払われます。
1株ずつの積み立てで、配当金の金額が少しずつ大きくなっていきます。
メリット2:1株でもらえる株主優待もある
株主優待には、1株保有している人に対してもらえる株主優待もあります。
株主優待内容は都度変化するため、注意が必要ですが、すぐに「元とれ」銘柄もあります。
例1:いちご(2337)
«執筆者撮影»
いちご(2337)の株主優待は、Jリーグ株主・投資主優待試合チケット(抽選)です。
抽選でサッカーの試合チケットが当たる可能性があります。
前回は「2021年8月末時点の名簿に記載の株主様」が対象でした。
必要資金:1株295円※2022年6月現在
例2:三菱マテリアル(5711)
«執筆者撮影»
三菱マテリアル(5711)の株主優待は、三菱の金・プラチナ・銀を購入売却時の優待と、グループ会社運営の観光坑道(佐渡金山、尾去沢鉱山、土肥金山、生野銀山)の入場料が無料になる特典です。
例えば、土肥金山の入場料は大人1人1,000円なので、いちかぶ購入者であれば、大人2人が利用した時点で「元とれ」です。
必要資金:1株1,976円※2022年6月現在
メリット3:気軽に挑戦できる・ナンピンできる
株の怖い点は暴落です。
現在、米国市場が不安定で株価は予測しづらい状態。
銘柄や分野によって好調か不調かも違い、株価の予想はかなり難しいです。
いちかぶの取扱銘柄であれば、1株から買えます。
マイナスになっても買い増し「ナンピン(難平)」がしやすいです。
メリット4:LINEポイントを使って株購入できる
«執筆者撮影»
LINE証券ではLINEポイントを使って株投資できます。
ポイ活の醍醐味、ポイントを使っての投資ができます。
1. LINE Payから入金を選ぶ
2. 利用ポイントを選択
3. ポイントとLINE Payの合計金額が入金されます。
例えば、LINEポイントキャンペーンでは高額ポイント付与案件もあります。
かならずポイントがもらえるキャンペーンに参加してポイントをもらえれば、そのポイントを使って株を買えます。
節約した分を株投資に!「いちかぶ」で配当金・株主優待をもらう
少額からはじめられる株投資、LINE証券の「いちかぶ」は、ポイ活や節約分を投資できるため、へそくり運用としても利用価値大。
そしてメリットもあるので、高配当株を買い進める、優待株をこつこつ買い集めるのにも向いています。
下落局面でわかりにくく難しいと言われる相場ですが、少額投資であれば、単元での投資よりもまだ気持ちが楽。
筆者もLINE証券「いちかぶ」で高配当株や優待株を少しずつ購入していく予定です。(執筆者:節約への情熱は誰にも負けない谷口 久美子)