無印良品には、他店ではみかけない独特な工夫がある商品があります。
ただし、工夫がある商品は個性が強いため、多くの人に受け入れられる可能性は低くなります。
少人数に受け入れられる商品は、どうしても単価が高くなりがちです。
今回は、工夫があって個性は強いけれど「欲しい人は必ずいる商品」を300円以下で探してみました。
【無印良品】筆者が実際に使い続けているコスパ最強グッズ4つ紹介
「テーパード靴下」230円(税込み)
≪画像元:無印良品≫
無印良品には、たくさんの種類の靴下があります。
5本指靴下や隠れ5本指靴下などの個性ある靴下、ビジネス靴下やリブ編み靴下などの定番もあります。
サイズも豊富にあるため、家族全員で愛用している人も多いです。
無印良品の靴下の中に「テーパード靴下」があります。
一見、普通の靴下に見えるのですが並べてみると、足首より上が徐々に開いています。
一般的な靴下は、ずれ落ちないようにするために口ゴムがあります。
きつい口ゴムが嫌な人は、口ゴムなしを選ぶこともできます。
ただ、スポーツをやっている人やふくらはぎが太めの人はきつい口ゴムは嫌だけど、口ゴムなしだとずれ落ちてくる悩みがあったのです。
無印良品の「テーパード靴下」は、足首はしまっているけれど、ふくらはぎ部分は広がっているため、ずれ落ちず適度にフィットします。
「テーパード」といえばパンツが有名で、靴下のテーパードは他店でみかけたことはありません。
ふくらはぎが太めの人をターゲットにした商品は、需要が少なく利益があまり期待できないのかもしれません。
ただ「靴下は無印良品で買う」という人は着実に増えているのではないでしょうか。
個々に好みに合った家族全員分の靴下を無印良品で買う人が増えれば薄利多売の効果があります。
「テーパード靴下」は、薄利多売の無印良品、市場規模が大きい無印良品だからできる買い得商品ではないでしょうか。
大事なところを守りながら作業ができる「袖口が長い軍手」199円(税込み)
最近の無印良品は災害用品が充実してきました。
使い方が印刷されているバンダナや着るバッグは、無印良品らしいアイデア商品です。
中でも「袖口が長い軍手」は、画期的な商品です。
通常の軍手は、手首から上を守るために使います。
しかし手首には太い血管があります。
地震が発生したとき、バッグで頭を覆うことがありますが、ポイントは手首の内側を外に向けないことです。
内側に向けることで血管が傷つくことを防ぎます。
つまり、手首の血管はそれだけ大事なところなのです。
にもかかわらず、一般的な軍手は手首がむき出しになる短さでした。
「袖口が長い軍手」は、手首の血管をすっぽり覆います。
手首の部分は、靴下のようにリブ編みになっているためずれ落ちてくることもありません。
他店では、生地の厚さや素材にこだわった軍手はよくみかけます。
しかし袖口を長くした軍手は、業務用の軍手や園芸用の軍手しかなく1ダース単位での販売がほとんどです。
軍手は、生活の中で「買おう」と思う機会が限られています。
手首を覆う軍手が1双199円で買える場所は、無印良品以外ではあまりないのではないでしょうか。
無印良品にしかない 「家族で決めておく連絡のルール」0円
「家族で決めておく連絡のルール」は、無印良品の防災用品売場でみつけました。
カラー印刷された手のひらサイズのものです。
値段は0円で「自由にお持ちください」と書かれた入れ物に入っていました。
中には、災害伝言ダイヤルの使い方が書かれているだけでなく、伝言するときの録音原稿を書くスペースもあります。
災害伝言ダイヤルは、災害時に無料で使える伝言サービスです。
毎月1日と15日に練習することができますが、実際に使ってみると何を伝言したらいいのかわからないものです。
例文も印刷されていて、お金を出して買う災害対策本よりも実践的な内容になっています。
「家族で決めておく連絡のルール」を広げてみると、1枚の紙になります。
1枚の紙を折ることで4.5cm×7.5cmの冊子になっています。
紙を折るだけでは、紙が広がってしまい使いやすい冊子にはなりません。中央に切れ込みを入れて冊子状に折ることで、広がらないコンパクトな冊子になっています。
「家族で決めておく連絡のルール」は0円です。
これは、無印良品でしか手に入らない使えるアイデアグッズです。
アイデア商品を300円以下で
無印良品には300円以下で買える商品がたくさんあります。
ちょっと個性が強い商品は、売り場の隅や棚の端にあることも多く、宝探しのような楽しさもあります。
他でもよく売っている商品は、価格競争が始めるため、比較的簡単に安く売っている店を探すことができます。
しかし、必要としている人が少ない商品を手ごろな価格でみつけることができる場所は少ないです。
無印良品は、性別や年齢を超えた多くの商品を扱っています。
その分「ついで買い」する機会も多くなります。
だからこそ、無印良品には必要としている人が少ない商品でも手ごろな価格で販売できる強みがあるのかもしれません。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)
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