あんバターは、あんことバターを組み合わせたものです。
スターバックスコーヒーでは、2021年にあんバターサンドが登場し、コメダ珈琲では小倉トーストの横にバターが添えられています。
しかし、あんバターがついたパンは値段が高めです。
コメダ珈琲でも小倉トーストはトーストよりも80円高く、スターバックスのあんバターサンドは1個300円ほどです。
最近は、自宅で簡単にあんバターを楽しむために瓶詰も販売されています。
今回は、自宅であんバターのパンを安くおいしく食べる方法を探ってみました。
カルディ「小倉あんバター」はあんこの味が強め
カルディの「小倉あんバター」は140g429円(税込み)です。
140gは、家族で食べればあっという間になくなります。
北海道産の小豆を使った粒粒を感じるあんこですが、バターの風味が弱めです。
アツアツのパンにのせると、バターが溶けだすためパンの上であんこがとろけます。
溶けているあんこをみて「バターが入っている」と感じることはできますが、あんバター独特の甘さとクリーミーさの融合は弱い気がします。
バターの脂っこさが苦手という人には食べやすいあんバターでしょう。
久世福商店「あんバター」はおいしいけれど値段が高い
久世福商店の「あんバター」は、125g430円(税込み)です。
カルディの「小倉あんバター」よりも高い値段です。
久世福商店の「あんバター」は、瓶をあけたときに白っぽさと固さがあり「バターが入っている」と見た目からわかります。
甘さが控えめで食べやすいあんこで、バターはあとからフワッと香ります。
ただ、125gで430円は「毎日の食パンのおとも」とはいかない値段ではないでしょうか。
さっぱりとした味が好きで「あんバターはときどき食べたくなる」という人向けのあんバターでしょう。
とらや「あんペースト」は金額ではない特別感あり
あんこといえば「とらや」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
とらやでは、155g1,080円(税込み)という高級なあんペーストが販売されています。
材料は小豆と砂糖と寒天のみです。ホームページには「パンにたっぷりと塗って」と書いてありますが、たっぷりと塗れる値段ではありません。
筆者はとらやの羊羹の大ファンです。
とらやの「あんペースト」に心惹かれることもありましたが、瓶詰は開封したら早めに食べ切らなくてはなりません。
せっかく1,000円も出したら、ゆっくりと味わいたいものです。
もっと安い値段で長く楽しむ方法はないかと考えました。
とらやの小型羊羹で作ったあんバターサンド
とらやには小型羊羹という1個292円(税込み)の羊羹があります。
≪羊羹とバターを使って≫
食べ切りサイズでさまざまな味があり、長期間の保存もできます。
筆者は、小型羊羹を縦半分に切り、バターと一緒にはさんであんバターサンドを作るのです。
≪とらやの小型羊羹で作ったあんバターサンド≫
スターバックスのあんバターサンドは1個300円、とらやのあんバターサンドも1個300円程度で作ることができると考えれば、かなりお得な高級あんバターサンドではないでしょうか。
カルディ「十勝あんペースト」とバターの組み合わせもコスパがいい
瓶詰のあんバターは、最初からあんことバターを混ぜているため、スターバックスのあんバターサンドのように口い入れた時にあんこのざらっとした食感とバターのクリーミーな食感を同時に味わうことができません。
また、瓶詰のあんこは、カルディも久世福商店も安定剤や増粘剤が使われ「ねばり」を感じました。
カルディには「十勝あんペースト」という商品があります。
150g321円(税込み)です。
材料は、砂糖と小豆と水あめと寒天と塩のみです。
増粘剤ではなく寒天が使われているため、粘りではないあんこ独特の舌触りを感じることができます。
砂糖は北海道産の甜菜糖を使っています。
甜菜糖は白い砂糖よりもさっぱりとした甘さです。
砂糖も小豆も北海道産で製造元も北海道の製餡所という正真正銘の国産あんこです。
この「十勝あんペースト」と市販のバターを組み合せて食べてみると、スターバックスのあんバターサンド顔負けのあんバターサンドができあがります。
味はもちろんですが、コスパもいい方法です。
カルディの冷蔵コーナーには、あんことクリームチーズを混ぜた商品「あんこクリームチーズ」があります。
「十勝あんペースト」がひとつあれば、バターと合せればあんバター、クリームチーズと合せればあんこクリームチーズを好きなときに好きなだけ作ることができます。
≪十勝あんペーストで作ったあんバターサンド≫
節約生活をしていると「安いモノ」が「いいモノ」と思いがちですが、値段と品質のバランスがとれているモノを賢くみつけることが節約の醍醐味です。
あんバターは、日常の小さなぜい沢かもしれません。
なかなかぜい沢ができない時代だからこそ、小さなぜい沢である「あんバター」に人気が集まっているのかもしれません。
シンプルな材料だからこそ、自分好みの材料にこだわって最高のあんバターサンドを作ってみてはいかがでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)