4月1日より、楽天市場の「SPU(スーパーポイントアップ)」が大きく変わりました。
中でも、楽天証券の内容が2つ変更。
楽天証券での設定方法の基本の「き」をお伝えするほか、SPUのポイントアップや楽天ポイントを多く獲得するための対応策・攻略法を考えました。
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楽天市場・SPUの内訳が4月1日より大きく変更
≪画像元:楽天ブックス≫
楽天市場では、SPU(スーパーポイントアップ)を取り入れています。
楽天の各サービスの条件を利用達成することで、ポイント倍率が上がるプログラムです。
このSPU、4月1日から内容が大きく変更されています。
楽天ポイント進呈ルールでは、4月1日より「税込価格100円ごとに1ポイントが税抜価格100円ごとに1ポイント」に変更となったことが大きなニュースになっています。
そして、楽天証券のSPUでは、「投資信託の条件変更」「米国株式が新規追加」と2点が変更されています。
楽天証券でのSPU変更
楽天証券では、これまで投資信託へのポイント投資で、SPUポイント+1倍でした。
【変更前】
楽天ポイントコースの設定のうえ、
・ 500円分以上の投資信託ポイント投資でポイント+1倍
【変更後】
楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定の上
・ 合計3万円以上 投資信託ポイント投資でポイント+0.5倍
・合計30,000円以上 米国株式・円貨決済のポイント投資でポイント+0.5倍
(※米株積立および買付手数料無料海外ETF(9銘柄)除く)
+1倍のために、500円分→6万円分が必要となるわけなので、改悪ではないかと言われています。
SPU対象になるための方法
SPU対象になるための方法を詳しく見ていきましょう。
1. 楽天証券の投資信託でSPU+0.5倍
楽天証券で、2022年4月1日より投資信託購入で、SPU+0.5倍になります。
楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定
・ 合計3万円以上 投資信託のポイント投資でポイント+0.5倍
・ 複数回に分けて3万円以上のポイント投資をする場合も対象
・ 楽天証券の「楽天証券ポイントコース」になっている場合は、月末時点で「楽天ポイントコース」に設定変更しておくこと
・ 月末時点でマネーブリッジを設定してあること
≪画像元:楽天証券≫
SPU対象となるためには、1ポイントでも利用していればいいため
・ 1ポイントと2万9,999円利用 → 合計3万円分利用
・ 1度で3万ポイント利用
・ 1ポイント+1万4,999円利用、合計1万5,000円のポイント投資を2回分 → 合計3万円分利用
どれもが対象になります。
メリット:楽天クレジットカード決済が利用できる
≪画像元:楽天証券≫
楽天証券では、「クレカ決済」と呼ばれる楽天クレジットカード決済が利用できます。
投資信託の積立・引き落とし時に、楽天カードを毎月5万円まで指定でき、対象金額に応じた楽天ポイントが付与されます。
例:3万円の投資信託で、楽天ポイントを1ポイント使う場合
2万9,999円利用のポイント投資、299ポイントの楽天ポイントが付与
SPUアップ以外のメリットが受けられる
クレカ決済は人気の方法でもあります。毎月5万円まで利用できるため、上限額まで利用されている方もいることでしょう。その場合、SPU+0.5倍はクリアしています。
ただし、2022年9月買付分から楽天カードクレジット決済の条件変更が予定されています。
2. 楽天証券の米国株式でSPU+0.5倍
楽天証券で、米国株式購入でSPU+0.5倍は、新規追加の内容です。
楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定
・ 合計3万円以上 米国株式ポイント投資でポイント+0.5倍
・ 複数回に分けて3万円以上のポイント投資をする場合も対象
・ 「楽天ポイントコース」に設定しておくこと
・ 月末時点でマネーブリッジを設定
ただし、米国株式でSPU+0.5倍では、N.G.例もあります。
【N.G.例】
・ 米株積立は対象外
・ 買付手数料無料海外ETFも対象外
→ SPUを+0.5倍にするなら、「米株積立設定以外」のスポット注文を原則として、買付手数料無料海外ETF(9銘柄、4月28日以降は15銘柄)以外を購入する必要があります。
【ETF名とティッカー】
・ バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
・ バンガード・S&P 500 ETF(VOO)
・ バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (VTI)
・ SPDR S&P 500 ETF(SPY)
・ SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF(RWR)
・ SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)
・ グローバルX AIビッグデータ ETF(AIQ)
・ グローバルX フィンテックETF(FINX)
・ グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF(GNOM)
買付手数料無料銘柄に新規追加された銘柄、ティッカー「QQQ」「SPYD」「VGT」「EPI」「AGG」「IYR」も4月28日(4月27日現地約定分)以降のSPU判定対象外となってしまいます。
米国株でのSPU+0.5倍条件は、無理なければ挑戦してもよいかと思いますが、SPU+0.5倍のために3万円分の米国株を買うことを躊躇してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SPU対象かどうかの確認方法(筆者の場合も紹介)
楽天証券で、楽天市場SPU対象かどうかを確認する方法も紹介します。
≪執筆者撮影≫
楽天証券のトップページ、「マイメニュー」から「ポイント設定・SPU」があるのでクリック。
すると、ポイントコース、SPU達成状況がわかります。
また、ポイント利用設定も変更できます。
≪執筆者撮影≫
筆者の場合、SPU達成状況は、+0.5倍達成です。
・ 投資信託で+0.5倍 → 条件達成予定
・ 米国株式で+0.5倍 → 未達成 ※4月末までに条件に当てはまれば達成
個人的には、先にお伝えした通り「無理しなければ挑戦してもよい」です。
また、SPUが減ってしまうことへの対応策については、後述しました。
クレカ積立で、投資信託の+0.5倍は既にクリアしているので続けてみます。
ただし9月以降、制度変更後も続けるかはわかりません。
楽天ポイントコースになっているかどうかの確認方法も紹介します。
「マイメニュー」から「ポイント設定・SPU」→「ポイントコース設定」が「楽天ポイントコース」になっていることを確認します。
マネーブリッジになっているかも確認しておきます。
≪執筆者撮影≫
マイメニュー左の「マネーブリッジ」をクリック。
マネーブリッジで、設定状況が「設定済」になっていることを確認。
自動入出金もできますが、設定していなくても「マネーブリッジ」が「設定済」であれば対象です。
筆者は「ポイント利用設定」をカスタマイズ
現在の筆者の利用設定状況を公開します。
≪執筆者撮影≫
「マイメニュー」から「ポイント設定・SPU」→ ポイント利用設定状況にした画面です。
ポイント利用設定は
・ 投資信託スポット購入 → 注文時に利用ポイント設定
・ 投資信託積立注文 → 毎日の利用上限1ポイント
・ 米国株式通常注文(円貨決済) → 毎日の利用条件1ポイント
・ 米国株式積立注文(円貨決済) → 積立注文設定を「解除」する
・ 国内株式現物買付 → 「利用しない」を選択
「毎日の利用上限1ポイント」に設定していますが、「毎月の利用条件1ポイント」でも、条件に当てはまります。
筆者は、4月初旬に見落としをしていて、国内株式現物買付で楽天ポイントを700ポイント以上も使ってしまい、後悔しています。
ポイントが残っていればいいのですが、投資信託でも、米国株式でも、期間限定ポイントではなく通常ポイントがないと条件達成はできません。
「1ポイントでも楽天ポイントを利用」しなくてはいけないため、現金で3万円分買ったとしても、SPU対象外になってしまうのです。
これまでに、投資信託のクレカ積立を行ってきた筆者。
今後は、米国株式スポット購入も、前向きに無理のない範囲で検討します。
貴重な「通常ポイント」の楽天ポイントを確保して計算高く使っていく必要がありそうです。
SPUのポイントアップや楽天ポイント獲得するための対応策・攻略法
楽天経済圏に住んでいると、改悪が続く中でも、楽天市場を利用したい人は多いはずです。
SPUのポイントアップを狙える方法はないか考えてみました。
1. (SPU)楽天ブックス1,000円以上購入でSPU+0.5倍
楽天市場でも、比較的簡単だと思われるのが楽天ブックスでの商品購入です。
楽天ブックスでは、1か月に1回、1,000円買い物をするとポイントがSPU+0.5倍になります。
雑誌、本、CD、ゲーム、参考書などを購入する際、利用できます。
2. (楽天市場での購入)+1倍の「買ったら倍」に注目
≪画像元:楽天≫
「買ったら倍」は、エントリーで全ショップポイント2倍になるキャンペーンです。
エントリー必須のキャンペーンで、楽天イーグルス、ヴィッセル神戸、FCバルセロナが試合に勝った翌日0:00~23:59は、「買ったら倍」のポイントになります。
単独勝利は2倍、W勝利は3倍、トリプル勝利は4倍。
元手がかからないキャンペーンなので、お買物したい日に開催されている場合は、忘れずにエントリーしておきましょう。
※開催されていない日もあります。
3. (楽天市場での購入)毎月5と0のつく日は楽天市場でのお買物がポイント5倍
≪画像元:楽天≫
楽天カードを持っている人は、毎月5と0のつく日は、エントリーをして楽天カードを利用することで、「楽天市場のお買物がポイント5倍」になります。
エントリー必須なので、エントリーを忘れずに行います。
お買物マラソンや買い回り時に組み合わせることもできます。
お得2重取りして利用しましょう。
4. (楽天市場での購入)お買物マラソン・スーパーセールを狙う
≪画像元:楽天≫
楽天市場では、お買物マラソンやスーパーセールで「買いまわり」を行っています。
対象期間中に、1ショップで税込1,000円以上のお買物をすることで、購入ショップ数によって、ポイント倍率が2倍、3倍、4倍……と10倍まで増えるキャンペーンです。
通常購入のほか、楽天ふるさと納税や楽天ブックス、楽天Koboも対象です。
5. (楽天市場での購入)毎月18日「ご愛顧感謝デー」を狙う
≪画像元:楽天≫
毎月、18日は楽天市場の「ご愛顧感謝デー」。
ダイヤモンド会員はポイント4倍、プラチナ会員はポイント3倍、ゴールド会員はポイント2倍です。
お買物マラソンよりかはポイント数が低くなる可能性があるものの、注目すべきなのは「ご愛顧感謝デー」は、「保有ポイントでのお支払いもポイントアップの対象」であること。
ポイントをたくさん保有している人は、ポイントを使ってもポイントが付与されるメリットがあります。
6. (楽天市場のお買物)ワンダフルデー
≪画像元:楽天≫
楽天市場では、毎月1日はワンダフルデーを開催。
エントリーで全ショップポイントが3倍になります。
SPUのポイントアップが見込めないからこそ、ポイントアップできる日をチェックしていくべきです。
7. (ポイントを「買う」)期間限定ポイントはPOSAカードで「買う」
楽天ポイントを「買う」ことで補充する裏ワザもあります。
楽天POSAカードをコンビニエンスストアのファミリーマートで購入し、ポイント補充をして使うワザです。
ファミペイのポイントが付与されるほか、10日25日の「ファミペイの日」を利用すればファミリーマートで使える無料クーポンがもらえます。
ただし、「楽天ポイントギフトカードにつきまして、サービスリニューアルのため、2022年5月末より順次販売を終了」と楽天ポイントクラブのホームページに書いてあります。
今後、5月末以降、同様の別サービスが出てくるのかわからない状況です。
SPUの改悪が続く中でも無理せずポイントアップを続ける
SPUは改悪が続いていますが、楽天ポイントは、楽天Payなどにチャージして使用している人も多く、まだまだ楽天経済圏は強いと感じます。
街のお店でも楽天ポイントが使える店舗が多いため、テクニックを駆使しつつ、計画的にお買物をしてより高いポイントを貯めていくことが節約へのカギ。
SPUで高還元率が期待できない場合でも、楽天市場のお得な日を狙うなどして乗り越えていきましょう。(執筆者:節約への情熱は誰にも負けない谷口 久美子)
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