コンビニやスーパーのレジで、もたもたしている現金決済の人がいると、キャッシュレス派はイラっとくるかもしれません。
とはいえ完全キャッシュレス派も、たまには支払いに失敗し、レジで慌てることもあるのではないでしょうか。
失敗の原因と、対処法を考えます。
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スマホ決済のトラブル類型
はじめに失敗のパターンから見ていきます。
対策の容易なものについては、即時回答します。
別の決済をバックアップ用に使う対処法については、後述します。
1. 希望するキャッシュレスにお店が対応していなかった
こんなことはしばしばあります。
あらかじめPayPayを使えるようにしておく以外に、解決策はありません。
組み合わせるVISA、Mastercardブランドのクレジットカードやデビットカードがなければ、作りましょう。
これらの小規模店舗はおおむねQRコード読み取り方式のため、LINE Payでも支払い可能です。
2. QRコード決済が自動ログアウトされている
いざレジで決済しようとすると、QRコード決済がログアウトされてしまっていることがあります。
各アプリの仕様(不正利用対策)などでこうなります。
特にd払いは、90日置きにこうなります。
レジで気づくと、ログインしようにもパスワード不明等で混乱することが多いでしょう。
少なくともd払いについては、使っていないときに自らログアウトし、ログインしなおすことでログイン継続期間は延びます。
3. 通信障害
大規模通信障害の場合、QRコード決済が使えなくなります。
そこまで深刻な問題でなくても、地下やショッピングモール等で、通信しづらい状況はまだ存在します。
特に設備増強中の楽天モバイルが問題で、通信途絶でQRコード決済の支払いができないことがあります。
4. 電子マネーの残高不足
電子マネーには2種類あります。
・ プリペイド式(事前にチャージしてから使う)
・ ポストペイ式(セットしたクレジットカードで支払う)
電子マネー以外に、QRコード決済のau PAYもチャージしないと使えないので、プリペイド式の仲間といえます。
プリペイド式は残高不足の場合、当然払えません。
慌ててチャージするとなると、今度はパスワードを間違えたりして大混乱です。
「SuicaやPASMOのオートチャージを使っているから平気」と思っていたら、電車を降りた後で立て続けに細かい買い物をして、気づくと残高がなくなっていたということもあります。
サブ決済を使って支払いエラーを解決する
理由はともかく、スマホ決済がダメだった場合は違う方法を試さなければなりません。
支払いエラーになったときのサブ決済を、あらかじめ決めておきましょう。
通信に頼るQRコード決済より、電子マネーがおすすめです。
対策1:ポストペイ式電子マネーを設定しておく
支払不能の際のサブ決済には、ポストペイ式電子マネーが便利です。
Apple PayまたはGoogle Pay(あるいはおサイフケータイ対応各アプリ)で、クレジットカードを支払い用に設定しておきましょう。
クレジットカードがApple Pay、Google Payに対応している場合、カードによりiD、QUICPay、タッチ決済のいずれかの決済に割り振られます。
複数のカードを、複数の支払いにセットしておくとより安心です。
対策2:クレジットカードでポストペイ式電子マネー
スマホ決済だけで十分な時代になってきていますが、念のためクレジットカードの2枚程度は持っておきたいもの。
できればこの中に、QUICPayやiDの付帯したカードがあると、困ったときにタッチだけで支払えるのでスマートです。
たとえばiD付帯なら、dカードです。
「タッチ決済」対応カードもいいのですが、使えるお店がもう少し増えてこないとサブ決済としては不安が残ります。
対策3:オートチャージ(モバイル楽天Edy)
Apple Pay非対応のため近年影が薄いモバイル楽天Edyですが、便利なオートチャージ機能があります。
カードタイプ電子マネーのような、買い物後の不足分チャージではありません。
1時間に1回チェックしてもらい、残高不足の際自動でオンラインチャージになる設定があります。
楽天カードをセットしておけば、オートチャージ時0.5%のポイント還元があります。
オートチャージで残高不足になる機会が大幅に減ります。
支払いエラーも準備できる
便利なキャッシュレス時代ですが、その分複雑化するいっぽうです。
それでもサブ決済を決めるなどの対策があれば、レジで恥をかく可能性は大きく減るはずです。
日ごろの用意が肝心です。(執筆者:沼島 まさし)
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