春の引っ越しに向け、不動産会社をまわっている人も多いのではないでしょうか。
1~3月までは不動産会社の繁忙期と言われ、とくに賃貸物件を契約する人が多いようです。
引っ越し先での生活を想像するだけでワクワクと楽しいものですが、気をつけておかないと、引っ越し後にムダな費用が発生することもあります。
この記事では、不動産屋に聞いた、「引っ越し後のムダな費用を防ぐ方法」についてみていきましょう。
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1. 郵便受けや駐輪場などをチェック
大家さんや管理会社がしっかりと管理をしている物件では、郵便受けや駐輪場、階段や廊下といった共有スペースが美しいことがほとんどです。
・ チラシやゴミが落ちていて汚い場合や、
・ 駐輪場の自転車が雑然と置かれている場合
は注意してください。
大家さんや管理会社だけの問題でなく、物件に住んでいる人のモラルに問題があることが少なくありません。
トラブルに発展する危険性が高まると考え、再引っ越しを避けるためにも別の物件を探したほうが無難と言えます。
2. 駐車場の駐車スペース
こちらも見落としがちですが、駐車場で
・ 自分が割り当てられるスペースがどこにあるのか、
・ 広さはどれぐらいなのか、
確認しておくのがおすすめです。
車を出し入れしにくい場所や、車種によっては車の開閉に気を遣うようなケースでは、ストレスが蓄積するだけでなく、車をぶつけてしまう可能性も高くなります。
事故を起こしてしまうと、同じ物件に住みづらくなることもあるようです。
修理費用や再引っ越し代を防ぐためにも、リスクの低い広めの駐車スペースが割り当てられる物件を選んでください。
3. 物件周辺の明るさをチェック
昼間に内見する場合、物件の間取りや外観、立地は気にして細かくチェックしても、夕方から夜にかけての物件周辺の明るさについてチェックを忘れてしまうケースが多いです。
あとから防犯グッズを購入したり取り付けたりするのはお金がかかりますし、あまりに雰囲気がよくないと引っ越しを考えてしまうことあるでしょう。
近くの駅まで、もしくは駐車場までなど、物件から1人で徒歩や自転車で行動する範囲について、下記のようなチェックをしておくのがポイントです。
・ 1人で歩いても平気な雰囲気か
・ 1人で歩いても平気な暗さか
・ 周辺に人通りはあるか
4. 音の響きをチェックする
ご近所トラブルになりやすい「音」については、素材はもちろん、聞こえ方や響き方を必ずチェックしておきます。
・ 音が響きにくい壁の素材は「鉄筋コンクリート」で、
・ 音が聞こえやすい素材は「木造や鉄骨」
です。
耳を澄まして周囲の音を聞く
音の聞こえ方については、内見に行ったときにできるだけ物音を立てずに耳を澄まし、住んでいる人たちの生活音についてもチェックしておきます。
どんな音が、どのように聞こえてくるかがわかれば、自分の出す生活音がどのように伝わるのか予想しやすくなるのでおすすめです。
ヒソヒソと話している様子なのに内容まで筒抜けだったり、洗濯機の音がうるさいぐらいに聞こえてきたりといった場合は、別の物件を探したほうが無難と言えます。
自分は気にしなくても、なかには神経質な人もいるので、部屋の位置によっては苦情が出る場合もあるからです。
雑音の多い昼間に内見するときは、壁に耳を当ててみてください。
防音になっているかチェックする
部屋の真ん中に立ち、パンパンと手を叩いてみましょう。
音が跳ね返ってくれば防音されている印で、逆に音が跳ね返ってこない場合は音が外に抜けている証拠となります。
壁の音をチェック
壁を軽く叩いたとき、硬くて音が低く、なかに何か詰まっているような感覚がある場合は、防音性が高いコンクリートの可能性大です。
逆に壁を叩いて高い音がした場合や、なかに何も詰まっていないような印象を受けた場合は、防音性の低い素材の場合があります。
5. 物件の傾きをチェックする
毎日生活する場所に傾きがあると、平衡感覚に影響が出るといわれているので、「住んでから体調が悪くなった」とならないよう、事前のチェックがおすすめです。
ホームセンターで、2,000円ぐらいで販売されている「下げ振り」を購入すれば簡単に傾きを知ることができますが、お金がかかります。
5円玉や50円玉の穴に1メートルの糸を通して結び、壁に当ててぶら下げてみましょう。
このとき壁と5円玉が垂直になっているかどうか確認してください。
糸を当てている壁の位置と5円玉がぶら下がっている位置で、差が3ミリ以上になると、その物件は避けたほうがいいようです。
多少の傾きはあるかもしれませんが、やはり傾き度はゼロに近い物件がいいので、意識して探してみてください。
間取りや周辺環境と併せてチェックしよう
間取りや周辺環境とともに、この記事で紹介したようなポイントもチェックし、引っ越ししたあとにムダな出費が発生しないよう注意してください。
そして、楽しい新生活と節約生活をはじめましょう。(執筆者:山内 良子)
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