クリスマス商品とともに続々と登場している福袋、もうすでに予約を済またり、予約を検討している人が多いです。
人気商品や福袋限定オリジナル商品など、盛りだくさんに詰め合わされた福袋はお得なことも多いですが、ムダな出費となっていることも少なくありません。
そこで今回は「購入を考えている福袋は本当にお得なのか」について、私の経験や見聞きしたことをもとに「購入前に確認したい3つのことや計算方法」を紹介します。
「お金がない人」は見た目で分かる ゆとりのなさが「身だしなみ」に表れていませんか?
確認1:フル活用できるか考える
福袋の中身は自分が詰め合わせたものではないため、すべてをフル活用できるかを熟考することが大切です。
中身が見えない福袋を「お楽しみ」で買うのであればステキだと思いますが、節約の観点から見ると、何が入っているかわからない福袋は避けるのがベストです。
中身が見える福袋も、詰め合わせされているボリューム感や見た目のお得感に惑わされ、すべてフル活用できるような気分になってしまいます。
とくに、福袋の袋がバッグなどの場合、最終的には家族が使うことに期待したりクローゼットの奥に追いやってしまったりすることも多いようです。
バッグ以外はすべて活用できるというような場合や中身だけで十分モトが取れる場合は別ですが、誰が使うかをしっかりと決めてからの購入がおすすめです。
意外とフル活用が難しいモノ
ここでは、福袋に詰め合わされているのを見たときには「かわいさやお得感が感じられた」けれど、意外とフル活用が難しいモノを紹介します。
・ 食器類
・ ハンカチやミニタオル
・ 収納類(籐のカゴやプラスチックケース、缶など)
・ フリースの薄いひざ掛け
・ メモ帳
・ 賞味期限が短い食品類
・ 季節ものや流行りもの
など、使う頻度が低かったり、使わないままどんどん増えて使う順番が来ないことが多いです。
フル活用が難しいものがあった場合、
・ バザー出品
・ 親兄弟にあげる
など、どうするかまで考えておく方がムダになりません。
当てはまったら要注意
過去にお楽しみ袋や福袋を購入して、
・ 2回以上後悔したことがある人もしくは、
・ フル活用できずに中身の半分近くを捨てた経験があれば要注意
と言えます。
福袋の中身をよく吟味して買ったつもりでも、「詰め合わせのボリューム感」や「世間の評価」などで「お得」だと思い込んで買っては後悔するという傾向があるようです。
結果的には、福袋を買うのは止め、自分の欲しいものだけを単品で買うことでムダな出費もゴミも防げるようになったというケースが多かったので、検討してみてください。
確認2:普段は購入できない商品かどうか
福袋に入っている商品は「コラボ」や「限定」などと魅力的なキーワードが付いた商品が多いですが、普段も購入できる商品もあります。
「コラボ」の場合
飲食店と食器ブランドがコラボして飲食店のロゴの入った食器が福袋に入っているような場合、似た商品が食器ブランドで販売されていることもあります。
飲食店のファンには嬉しい限定商品ですが、食器がかわいくて福袋の購入を考えるという場合には、ほかに福袋が販売されていないか探してみるとさらによいものと出会えることがあります。
飲食店のロゴなどがない食器を、不必要なものが入った福袋よりも安く購入できる可能性があります。
食品系「限定」の場合
「限定」と聞くと魅力が増しますが、食品の場合は「限定パッケージ(外箱)」で、中身は普段でも購入できる商品という場合もあります。
中身も好きで絶対に食べられる商品であればいいのですが、未知の商品だと少し抵抗があります。
食品の場合は腐る可能性もあるので、箱だけ保管して食品を捨てる…という結果になるのは節約や環境的によくありません。
食品系の限定は入れ替わりも激しくレアですが、ムダにならないように中身の行先まで考慮してください。
確認3:半年後を想像する
好きなアニメや声優さん、アイドルや芸能人などのグッズの福袋は、ファンにとってはお金を切り詰めてでも購入したいアイテムのひとつと言えます。
大ファンなら福袋の購入を後悔することも少ないでしょうし、自分へのご褒美という意味でも価値が見いだせるかもしれません。
「今年の流行りだったから」や「なんとなく好きだし」という感じで購入してしまうと、あとで後悔することもあります。
半年後くらいにそのアニメや芸能人が付いたグッズを使うかを考え、、熱が冷めても日用品として活用できるようなグッズに留めることをおススメします。
大きめのぬいぐるみや、フィギュア、キーホルダーなどだと、行き場がなくなり、置き場所に困ることがあります。
自治体によっては、30~50cm以上くらいのぬいぐるみだと、粗大ごみとして300~400円ほどかかります。
「お得度」の目安
筆者が使っている、お得度を計算するときの目安を紹介します。
必ずしも当てはまるわけではないですが、筆者はこの方法で無駄なく福袋を買ってお得を感じています。
1. 金額を当てはめる
「お得度」を計算するときは、福袋に入っている商品にすべて金額を当てはめていくことからはじめます。
中身を入れてあった袋がトートバッグなど、紙やビニールでない場合はこちらにも金額を当てはめてみてください。
福袋の中身が下記のような内容だったときには、その商品自体を探して金額を確認します。
その商品自体が探せないときは、見た目や材質、大きさやカタチなどからある程度の金額を割り出し、合計を算出するのがおすすめです。
福袋の内訳例
・ 中身が入っていたトートバッグ(裏地もないし生地も薄手。100円ぐらいの価値?)
・ 水筒(直飲み用とコップ用の2つ口が付いているタイプ。これと同じようなカタチで無地のデザインだと平均1,000円)
・ 駄菓子の詰め合わせ(中身がよくわからなかったけど10個ぐらいは入っていた。1個10~20円ぐらいの感じだったので、200円ぐらいかな?)
上記の場合、合計金額は1,300円と予想できます。
2. 不必要なモノをピックアップする
福袋のおよその金額が計算できたら、計算した福袋の中身のうち、購入しても活用が難しそうなものをピックアップしてください。
先ほど例に挙げた福袋の場合で、駄菓子の詰め合わせとトートバッグが不要なら、2つを消して水筒と水筒の金額だけを残します。
・ 中身が入っていたトートバッグ:約100円
・ 水筒:約1,000円
・ 駄菓子の詰め合わせ:約200円
3. 再計算する
福袋から不必要なものを削除したら、残りの商品金額だけを足し算し、福袋の価格と比較して買うべきかどうかを判断してください。
先ほど例に挙げた福袋の場合であれば、必要なものは1,000円の水筒のみなので、福袋の価格が1,000円未満ならお得で、1,000円以上ならお得ではなくなります。
不必要なものは余分なスペースを必要としたり、ゴミとなって処分にお金がかかったりすることも多いので、節約面からすると購入を辞めたほうが無難と言えるでしょう。
自分流を見つけて楽しむ
節約の面では、中身が見えない福袋や計算して損になるような福袋はおススメできませんが、「何が入っているだろう?」と考えるのが楽しい特別な商品です。
「好きなブランド」「よく行くお店」「限定コラボ」など、買った時点でお得だと感じられる福袋もたくさんあります。
雰囲気や周りに流されず、自分流で福袋をお得に楽しんでください。(執筆者:山内 良子)
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