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1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ343ドル安、米景気後退への警戒感強まる


■NY株式:NYダウ343ドル安、米景気後退への警戒感強まる

米国株式相場は下落。ダウ平均は343.79ドル安の26573.04、ナスダックは90.65ポイント安の7908.68で取引を終了した。朝方は買いが先行したものの、9月ISM製造業景況指数が前月と同じく節目となる50を下回り、2009年以来の最低水準となったことから景気減速への警戒感が広がり、下落に転じた。米中貿易摩擦への警戒感も根強く、軟調推移となった。セクター別では食品・飲料・タバコを除いて全面安となり、特に自動車・自動車部品や運輸の下落が目立った。

複合企業のハネウェル・インターナショナル(HON)や化学製品メーカーのスリーエム(MMM)は、ISM製造業景況指数が10年ぶりの低水準となり、業績懸念から下落。ファストフードのマクドナルド(MCD)は、JPモルガンが既存店売上高の成長見通しを引き下げ軟調推移。自動車大手のフォード(F)は、インドの同業マヒンドラ&マヒンドラとの合弁会社設立で8-9億ドルの経費計上を見込んでおり売られた。一方で、食品のマコーミック(MKC)は、決算内容が好感され上昇した。

民主党によるトランプ大統領の弾劾調査で、個人弁護士を担当するジュリアーニ元NY市長、ポンぺオ国務長官、バー司法長官が関与した疑いが強まっており、政権運営の先行き不透明感が強まっている。

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■NY為替:米景況感悪化で10月利下げの可能性高まる

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円45銭から107円63銭まで下落し、107円74銭で引けた。この日発表された米国の9月ISM製造業景況指数は2カ月連続で節目の50を割り込み活動の縮小を示し、10年ぶりの低水準に落ち込んだため、米国の追加利下げ観測を受けたドル売りが強まった。また、世界経済への懸念にリスク回避の円買いにも拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0885ドルから1.0943ドルまで上昇し、1.0933ドルで引けた。ユーロ・円は、118円15銭から117円68銭まで下落し、117円79銭で取引終了。ポンド・ドルは、1.2207ドルから1.2339ドルまで上昇した。ドル・スイスは、1.0014フランまで買われた後に0.9923フランまで下落した。


■NY原油:続落で53.62ドル、米経済悪化で需要減少の思惑強まる

NY原油先物11月限は続落(NYMEX原油11月限終値:53.62 ↓0.45)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.45ドルの53.62ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは53.05ドル−54.84ドル。この日発表された9月ISM製造業景況指数は2カ月連続で節目の50を割り込んだことが嫌気された。低調な米経済指標を受けて原油需要減少の思惑が強まり、売り材料となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  28.44ドル   -0.73ドル(-2.50%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.38ドル   -1.29ドル(-3.02%)
ゴールドマン・サックス(GS)202.69ドル  -4.54ドル(-2.19%)
インテル(INTC)        50.76ドル   -0.77ドル(-1.49%)
アップル(AAPL)        224.59ドル  +0.62ドル(+0.28%)
アルファベット(GOOG)    1205.10ドル -13.90ドル(-1.14%)
フェイスブック(FB)     175.81ドル  -2.27ドル(-1.27%)
キャタピラー(CAT)      122.37ドル  -3.94ドル(-3.12%)
アルコア(AA)         19.86ドル   -0.21ドル(-1.05%)
ウォルマート(WMT)      117.85ドル  -0.83ドル(-0.70%)
スプリント(S)         6.16ドル   -0.01ドル(-0.16%)



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