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◆概要
MIL-TSNおよびMIL-10TSNシリーズは、TSN技術を用いてハードリアルタイムトラフィックとベストエフォートトラフィックを同一ネットワーク上で統合し、メッセージを遅延や損失なくオンタイムで配信します。この革新的なアプローチにより、機器コストを削減し、保守を簡素化。次世代のイーサネットネットワークに最適な選択肢となっています。
MIL-STD-810G認証取得済みの軽量でコンパクトな筐体を備え、外部ネットワーク接続を完全にカスタマイズ可能。高性能FPGAによるスイッチングエレクトロニクスを採用し、最新のTSNプロファイルに対応可能で、技術革新の最前線に立つ製品です。
◆主な特長
・ 最大26ポートの10/100/1000BaseTおよび1GbE/10GbE光ファイバーポートをサポート
・ 高性能MPSoCプラットフォームに基づくエッジコンピューティング機能
・ TSN FRERを用いた“ゼロパケット損失”の冗長性とMSTPの組み合わせ
・ IEEE 802.1ASによる正確なタイムディストリビューションとオプションのグランドマスター機能
・ IEEE 802.1X、MACsecを含む高度なセキュリティ機能とオプションのファイアウォールおよびVPN機能
・ HTTPSウェブインターフェースや柔軟なコンソールポートを通じた簡単な管理と監視
・ MIL-STD-704/MIL-STD-1275E準拠の堅牢な電源供給システム
◆処理能力
・ Xilinx UltraScale+ MPSoCデバイス:
・ 4x 64bit CPU ARM-Cortex-A53
・ 2x 32bit CPU ARM-Cortex-R5F
・ 1x GPU ARM-Mali（400MHz）
・ 1x 16nm UltraScale+ FPGA
・ 最大4GBのDDR4 RAMメモリを搭載
・ 32GBのeMMCフラッシュメモリ
・ 512MbのQSPIフラッシュメモリ
◆物理および電気的特性
・ 筐体設計: ミリタリー認証取得済み、ファンレスの堅牢設計
・ 寸法（mm）: 220（幅）x 155（奥行き）x 98（高さ）
・ 重量: 3kg（金属構造、電源、ペイロードの組み合わせ）
・ 電源入力: 28VDC
・ 消費電力: 20～35W
◆ポート:
・ 銅線、光ファイバー、電源供給、およびRS-232/PPS/IRIG-B（オプション）の機能を持つD38999コネクタによる各種ポート
・ RJ45またはD38999コネクタを介したサービスポート
◆利用事例
・ 防衛軍事通信ネットワークの信頼性向上:
MIL-TSN/MIL-10TSNスイッチは、リアルタイム性が求められるミッションにおいて、信頼性の高い通信を実現。指揮命令系統やデータリンクの効率化に寄与します。
・ 航空機や艦艇内のネットワーク統合:
機内や艦内でのセンサーデータや制御信号を統合することで、複雑な配線を削減し、メンテナンス性を向上。
・ 防衛プログラム向けの高度なセキュリティ要件対応:
IEEE 802.1XやMACsecなどのセキュリティ機能を活用し、軍事施設や戦場でのデータ保護を強化。
・ 災害対応と緊急通信システム:
迅速なセットアップが可能なため、災害対応チームの臨時通信ネットワーク構築にも最適。
◆技術仕様
通信インターフェース
・ 最大22x 10/100/1000BaseT銅線イーサネットポート
・ 最大6x 1GbE/10GbE光ファイバーポート
・ 1x 10/100/1000BaseTイーサネットサービスポート
・ PPSおよびオプションのIRIG-B出力を含む多目的コネクタ
・ RS-232シリアルラインおよび一般目的の入出力ピン
TSN機能
・ IEEE 802.1AS：タイミングと同期
・ IEEE 802.1Qbv：タイムアウェアシェーパー（TAS）
・ IEEE 802.1CB：信頼性向上のためのフレーム複製と排除（FRER）
・ IEEE 802.1Qcc：ストリーム予約プロトコルの拡張
セキュリティ機能
・ IEEE 802.1Xによるポートベースのネットワークアクセス制御
・ RADIUS認証およびLDAPサポート
・ HTTPSウェブインターフェースおよびSSHプロトコルv2
・ TPM 2.0によるアイデンティティ認証
認証
・ MIL-STD-810G準拠：国国防総省が制定した軍用規格で、製品が極限環境での使用に耐えられることを保証する試験基準です。試験内容: 衝撃、振動、高温、低温、湿度、砂塵、雨水、凍結など、軍事用途に関連するさまざまな環境条件をシミュレーションします。適用範囲: 軍事機器だけでなく、過酷な環境で使用される産業用製品や民間用製品にも適用されます。
・ Tempest Level B：電子機器から放射される不要な電磁波を抑制するための基準で、特に機密情報の漏洩を防ぐために設けられています。Level B: Level Bは、より高いレベルのセキュリティ要件を満たす基準で、特に軍事および政府の重要な通信システムに適用されます。適用範囲: 機密通信、防衛ネットワーク、暗号化システム等に適用されます。
・ LINCE認証：LINCEは、Common Criteria（CC）に基づく評価および認証で、情報システムやセキュリティ関連製品の安全性を保証します。認証内容: 暗号化、アクセス制御、耐タンパ性、セキュアブートなど、製品のセキュリティ設計や実装が適切であることを証明します。適用範囲: 軍事、金融、医療など、セキュリティが特に重要な分野で利用される製品に適用されます。
【SoC-e（System-On-Chip Engineering, S.L.）とは】
SoC-e（System-On-Chip Engineering, S.L.）は、2010年にバスク大学の研究グループから設立されたスペイン・ビルバオに本社を置く技術企業です。 同社は、高可用性および決定論的ネットワーキング、サブマイクロ秒同期、サイバーセキュリティソリューションを専門とし、特にイーサネットに焦点を当てた製品とサービスを提供しています。
SoC-eは、FPGAテクノロジーに基づくイーサネット通信ソリューションの世界的なリーディングサプライヤーであり、電気、産業、航空宇宙セクター向けに、最先端のネットワーキング、同期、およびセキュリティ技術を実装するIPコアのポートフォリオを開発しています。
同社の技術は、世界中の100以上のプロジェクトで採用されており、多国籍企業や中小企業が、高可用性イーサネット（HSR/PRP）、正確なタイミング分配（IEEE 1588）、およびワイヤースピードの暗号化実装向けのSoC-eソリューションを統合して、リアルタイムトラフィックを保護しています。SoC-eは、産業用ネットワーク、スマートグリッド、エネルギー管理システムなど、クリティカルなシステム向けに高信頼性の技術を提供し続けています。
【ポジティブワン株式会社について】
ポジティブワン株式会社（POSITIVE ONE CORPORATION）
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
URL: https://www.positive-one.com
ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションを提供します。海外の有力な技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウェアやISO準拠のツールを提供しています。また、システムコンサルティングからハードウェア、ソフトウェアのシステム受託開発まで、幅広いサポートを行っています。
本件に関するお問い合わせ先
ポジティブワン株式会社
メールアドレス: poc_sales@positive-one.com
TEL: 03-3256-3933
FAX: 03-4360-5301
配信元企業：ポジティブワン株式会社
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