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■導入の背景
昭和女子大学光葉博物館では、収蔵資料のデジタルデータベース化およびその公開を進めていくために、クラウド型収蔵品管理システム「I.B.MUSEUM SaaS」の導入を検討しました。そのサービスのひとつである「ポケット学芸員」は、展示ガイドとして、文字や画像データだけでなく、音声データも公開できる点が魅力に感じたとのことです。同館では、学生による展示の見どころを作成するプロジェクトを行っており、その成果の発表および学生への還元という面で、「ポケット学芸員」を活用できるのではないかと考え、導入が決定されました。
また、これまで同館は、限られた範囲での広報活動が中心でしたが、「ポケット学芸員」を利用することで、少なからず館の存在を広める効果が得られるのではないかという狙いもあるとのことです。
■ポケット学芸員選定理由
収蔵資料データベースとして利用しているI.B.MUSEUM SaaSと連動していて、ガイド用文章や画像などを１つのシステムに入力するだけでアプリに反映されるため、効率良く作業が進められる点と、同システム利用機関であれば費用が不要である点が、「ポケット学芸員」選定の大きな理由とのことです。また、新たな機材の導入やネットワーク構築をすることなく、モバイル端末にアプリさえインストールしてしまえば、館内・館外問わず展示ガイドを見たり、聞いたりすることができるのも、選定する上で利点として捉えていたそうです。
■配信コンテンツの特徴
現在は、展覧会開催時の主要作品の見どころ等の解説（音声ガイド付き）を配信、2024年度には、収蔵資料のうち、各コレクションの代表的な作品を紹介する予定です。
■昭和女子大学光葉博物館について
昭和女子大学光葉博物館は、平成６年に大学キャンパス内の研究館（現7号館）１階に設けられた大学博物館です。同館は、収蔵資料を公開する場としてだけでなく、学内の様々な学問分野の教育活動や研究成果の発表の場、あるいは教育や研究のための資料を理解するための場としての活用を進めてきました。これに加え近年は、地域に根ざした大学が担う生涯学習の場としても、当館が機能できるよう種々の情報を発信しています。また、昭和女子大学で学芸員資格取得を目指す学生に対しては、博物館の基本業務である文化財や教育資料等の保存管理などについて研修を行うとともに、博物館実習生として受け入れることで、次代の学芸員養成にも貢献しています。
■ポケット学芸員の概要
「ポケット学芸員」は、スマートフォンを利用して展示解説を閲覧・視聴できるガイドアプリです。ひとつのアプリを複数のミュージアムで共用的に使える点が特徴で、スマートフォンにインストールしておけば、全国のサービス実施館で展示ガイドを利用することができます。
ガイド内容は、それぞれの博物館・美術館が独自に工夫して制作する仕組みを採用。館によってテキスト画面だけでなく写真や動画、音声など多様なスタイルで情報が配信されています。
アプリホームページ ： http://welcome.mapps.ne.jp/pocket
アプリのFacebookページ ： https://www.facebook.com/pocketcurator/?fref=ts
＜202４年１月３1日時点でサービス提供中および提供予定のミュージアム＞
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【導入施設】
昭和女子大学光葉博物館
〒154-8533東京都世田谷区太子堂1-7-57
電話番号 03-3411-5099
https://museum.swu.ac.jp/
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