ヘンケル、自動車用電子機器向けに革新的な１液タイプ紫外線硬化型液状ガスケット（塗布型シール剤）を開発 ―新製品LOCTITE（R） AA 5885自動車エレクトロニクス用途の速硬化型液状ガスケット―

※本プレスリリースは、2022年4月5日にドイツ・ヘンケル本社が発表したプレスリリースの日本語訳版です。本プレスリリースは英語が原本であり、その内容・解釈については英文プレスリリースが優先します。
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https://www.henkel.com/press-and-media/press-releases-and-kits/2022-04-05-henkel-develops-innovative-one-component-uv-only-cured-in-place-gasket-for-automotive-electronics-applications-1649222

デュッセルドルフ - ヘンケル・アドヒーシブ・テクノロジーズ（接着技術事業部門）は、繊細な電子部品を保護するために設計された１液タイプの紫外線硬化型ポリアクリル系液状ガスケット製品、LOCTITE（ロックタイト）AA 5885を新発売しました。

LOCTITE AA 5885は、UV（紫外線）による30秒以下という速硬化が可能で、自動車用電子部品メーカーでのシーリングプロセスを迅速化し、生産効率を高めることができます。このソリューションでは、物理的な生産スペースとエネルギー消費量を削減することが可能となるため、環境負荷と生産設備用のフットプリントを大幅に削減することができます。また、剛性と柔軟性の最適な組み合わせにより、高圧洗車時の水、自動車用フルード、ボンネット内の高温環境にさらされても、高いシール性能を維持します。この新しい接着シール剤は、電子制御ユニット（ECU）モジュールハウジング、バッテリーパック、エンジンやトランスミッション制御モジュール、ヒューズボックス、アクチュエーター、センシングシステム、ADAS制御モジュール、およびその他の電子部品などの用途向けに設計されています。また、金属やほとんどのプラスチックに対して優れた接着性を発揮します。

現代の自動車では、電子機器の高度化・複雑化が常に進んでおり、自動車用途の過酷さから電子部品を保護することがより重要になってきています。ローランド・ベルガー社の調査によると、自動車の総費用に占める電子部品の割合は、2025年までに35%に増加すると予想されています。LOCTITE AA 5885は、ヘンケルが自動車業界の顧客と共同で開発したもので、従来の熱硬化型シリコーンに代わる信頼性とコスト効率の高いガスケットの選択肢を提供するものです。

ヘンケル・アドヒーシブ・テクノロジーズの事業開発マネージャーであるジェフ・コーラーは、「基幹電子システムの普及に伴い、自動車産業のお客様は、製造コストを最小限に抑えつつ、より高いライフタイム性能と信頼性を実現する方法を求めています。例をあげると、過去にあるお客様は許容できないレベルのシールの不具合、へたり、変形を経験していました」また、ヘンケル・アドヒーシブ・テクノロジーズの製品開発マネージャー、マシュー・クアストは次のように述べています。「私たちはこのお客様と協力して、シール力の目標を達成でき、かつ柔らかいシールを提供するカスタマイズされたソリューションを開発しました。ヘンケルの開発チームはLOCTITE AA 5885で課題を解決し、自動車の信頼性要件もすべて満たしました。」

LOCTITE AA 5885は１液タイプのポリアクリル系ガスケットで、30秒以内に硬化し、塗布後すぐに組み付けし圧縮シールできるため、メーカーの生産サイクルタイムを短縮するのに役立ちます。未硬化の液体は独自の流動特性があり、複雑な形状を持つ部品に効率的かつ再現性のある自動塗布が可能です。また、吐出後は粘度回復が速いため、硬化中も高アスペクト比のビードを保持することができます。UV硬化型であるため、同様の用途で市場に販売されている他のソリューションにあるような高いエネルギー消費量となるオーブン加熱は不要で、連続モードであれば数秒以内に硬化させることが可能です。さらに、冷却後すぐに部品を組み立てることができます。とりわけ重要なポイントは、広範囲の圧縮率において圧縮反力が維持され、過酷な温度環境（-40～150°C）でもシール性能を維持できることです。また、この材料は非常に柔らかいため、どのような環境でも部品に過度のストレスをかけず、面精度の許容誤差を広げることができます。

自動車メーカーは、世界中の自動車需要に対応すべく効率化や新開発の努力を行っています。そして新しい技術を競争力のある価格で提供することは、すべてのメーカーが直面する決定的な課題です。LOCTITE AA 5885の登場により、メーカーは設備床面積を最小限に抑え、生産サイクルタイムを短縮し、製品の品質と安全性に妥協することなく、これらの課題を軽減することができます。

詳細はこちらよりご覧いただけます
https://www.henkel-adhesives.com/jp/en/industries/automotive/automotive-electronics/automotive-control-units.html
写真資料はこちらより入手いただけます
https://www.henkel.com/press-and-media



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配信元企業：ヘンケルジャパン株式会社
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