この度小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」における展示作品、およびアーティストトークイベントの情報を2021年3月12日に発表いたしました。
※メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社と丸橋企画株式会社は、小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」を企画・運営しております。
図1（左）：展示会メインビジュアル 図2：「黄晶彩磁彩『雉』」（浅蔵宏昭 作）
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000232786&id=bodyimage1】
【開催概要】小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」
期間：2021年3月14（日）～2021年3月21日（日） ※開館時間 11:00～17:30
会場：21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3（東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン）
主催：こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会
企画・運営：丸橋企画株式会社、メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
協力：多摩美術大学 統合デザイン学科、女子美術大学、小松マテーレ株式会社、SHOKUDO YArn、中村ブレイス株式会社
備考：初心者でも気軽に作品に親しむきっかけとなるよう開催期間中、企画展やオンライントークイベント、ギャラリートークなども予定しています。詳細は下記をご確認ください。
背景
生活のカタチが大きく様変わりした2020年。コロナを経て、ものづくりをおこなう作り手だけでなく、使い手の生活も大きく変化しました。このような状況において、九谷焼や繊維産業、その他さまざまな産業を擁する小松市のものづくりを考えるにあたり、「新しい生活様式において、100年先でも愛される小松のものづくりとは何か」という問いを立てました。本展示は、上記の問いに対して「作家自身で向き合ったものづくり」「未来のものづくりを担う学生（多摩美術大学 統合デザイン学科、女子美術大学）と作家の共創」「小松の人気レストラン（第11回農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」ブロンズ賞受賞）『SHOKUDO YArn（ショクドウ ヤーン）』のオーナーシェフ米田裕二氏との共創」の３方向のアプローチで生み出した作品群で構成されています。
【主な展示作品（一部抜粋）】
■作家自身による制作
図3（左）：「Memorial box」（宮本雅夫 作）
図4（右）：「輪」 （木戸優紀子×北 美貴 作）
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000232786&id=bodyimage2】
■美大生との共創
図5（左）：「消毒液自動ディスペンサー」（四代徳田八十吉 × 小池康晴/多摩美術大学統合デザイン学科 作）
図6（右）：「Get dress up me!」（吉田太郎 × 高橋美桜、伊藤美幸、白水萌菜美/女子美術大学 作）
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000232786&id=bodyimage3】
■料理人との共創
図78（左）：「Kutani towel」（南 幸×三田英則×米田裕二/SHOKUDO Yarn 作）
図89（右下）：「黄晶彩磁彩『雉』」（浅蔵宏昭 作）
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000232786&id=bodyimage4】
【関連イベント】アーティストトークイベント
■オンライン アーティストトークイベント（1）
日時：3月14日（日） 13:00～（12:45受付開始）
出演者：浅蔵宏昭氏、吉田幸央氏、徳田八十吉氏、石冨俊二郎氏
■オンライン アーティストトークイベント（2）
日時：3月21日（日） 13:00～（12:45受付開始）
出演者：吉田幸央氏、田村星都氏、徳田八十吉氏
各イベントは当展示ホームページより参加申込いただけます
https://komatsu-kutani.jp/s-o-m/#event
【今後の展望】
こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会の活動は、今後も継続して各地で展覧会等のイベントを計画しています。加えて、小松市民にも九谷焼の魅力、我々の活動を知っていただくことを目的に4月上旬から5月下旬にかけて石川県小松市にある九谷セラミック・ラボラトリー（https://cerabo-kutani.com/）での巡回展示が決定しています。また、新型コロナウイルス感染拡大が沈静化した後は海外展開も視野に入れています。
和田愼司 小松市長は次のように述べています。
「小松市には、九谷焼や繊維産業に代表される古くからの“ものづくり”の文化があり、その中で、次世代を担うつくり手の皆さんが、新しい生活のあり方を模索し、ものづくりに果敢に挑戦する取り組みを心から応援しています。時代とともにカタチを変えながらも受け継がれる“ものづくり”の精神で、これからも小松の未来の姿を一緒に描きたいと思います。そして、今回、多くの方に九谷焼や小松市に関心を持っていただきち、2024年の北陸新幹線小松駅開業（2024年）を見据えた交流人口・関係人口の拡大につながることを期待しています」
こまつKUTANI未来のカタチ実行委員会 実行委員長 浅蔵宏昭は次のように述べています。
「新型コロナウイルスの感染拡大は生活のあり方を一変させました。九谷焼が始まった約360年前から現在に至るまで、様々な自然災害や社会変化が起きる中、窯元の職人たちは伝統を継承しながら、ものづくりの精神と価値をその時代時代に合わせて形にして世に送り出してきました。ものづくりのあり方やユーザーとの関係性も変化する現代社会において、我々はどのような九谷焼を創っていくべきなのか。本展示を通じて産地の挑戦する姿や九谷独自の美意識を伝えていきたいと思います」
九谷焼について
九谷焼の歴史は江戸時代に始まります。加賀藩の分藩・大聖寺藩の九谷村で陶石が発見されたことを契機とし、明暦元（1655）年に磁器窯が開かれました。この時期に生産された陶磁器は「古九谷」と一般的に呼ばれます。しかし古九谷窯は50年程で廃窯となります。そのおよそ100年後、京焼の名工・青木木米が招かれ、金沢に春日山窯が開かれます。木米は翌年帰京しますが、助工として共に来藩した本多貞吉が花坂陶石を発見し、現在の小松市の若杉窯で磁器生産を始めます。やがて加賀の各地で「再興九谷」と呼ばれる諸窯が開かれ、現在まで続く九谷焼の生産が始まりました。明治期には九谷焼の輸出が積極的に行われるようになり、「ジャパンクタニ」として海外から高い評価を受けることとなりました。そして江戸時代からの伝統を継承しながらも、現代に至るまで新たな技法や様式が次々と生み出されています。
小松市と九谷焼について
石川県小松市は弥生時代の碧玉（へきぎょく）による玉づくりなどの石文化をルーツに、九谷焼や繊維産業、建設機械や産業機械など、幅広いものづくりをおこなっています。その中で日本海に面し、豊かな環境に恵まれ九谷の陶石が採れる唯一の産地である一方、冬は雨や雪などの降水量が多く、太平洋側と比較すると日照時間が短い地理的背景を持ち合わせています。このような生活環境ゆえに、作品に集中して向き合うことで驚くべき密度と表現力、作品に宿す豊かな色彩をもった九谷焼が小松市を中心としたエリアで育まれたと言われています。
こまつKUTANI未来のカタチについて
100年後にも愛される九谷焼を目指して、石川県九谷窯元工業協同組合、小松九谷工業協同組合、小松市商工会議所、小松市、その他関係者によって構成された組織です。以下3点を中心的な活動方針とし、九谷焼ブランドの底上げを通じて個々のつくり手や産地の幸福度を向上することを目的に活動しています。
１．持続可能な製造体制を造る
２．「九谷焼のまち小松」として、市内外に認知を拡大させる
３．製品価値向上のために研究ならびに実践をする
新型コロナウイルス感染症感染防止対策について
開催に際しては会場のガイドラインに従い、十分な措置を講じてまいります。ご来館の際にはあらかじめ下記をご確認ください。
＜会場内における感染防止対策＞
・ 入口に消毒液を設置します。
・ スタッフのマスク着用や検温を徹底します。
・ 会場内の清掃・消毒・換気を徹底します。
＜来館に関するお願い＞
・ 37.5℃以上の発熱や咳・咽頭痛などの症状がある方はご来館をお控えください。
・ 過去２週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域への訪問歴がある方はご来館をお控えください。
・ マスクの着用、咳エチケット、手洗いや手指消毒にご協力ください。
配信元企業：メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社
プレスリリース詳細へ
ドリームニューストップへ
