ボルグワーナー、三菱ふそうの世界初の 量産電気小型トラック「eCanter」向けに 電気モーターとトランスミッション「eGearDrive（R）」を提供

2018年1月16日
本プレスリリースは、2018年1月15日にアメリカ合衆国で発表された英文リリースの抄訳版です。

　ボルグワーナー（本社：アメリカ合衆国ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者：ジェームズ・ベリアー/James Verrier）は、世界初となる三菱ふそうの量産電気小型トラック「eCanter」の初回発売向けに、電気モーター「HVH250」および高効率トランスミッション「eGearDrive（R）」を供給します。三菱ふそうによると、現在200台を超える第3世代トラックの都市部での走行試験が行われています。ボルグワーナーのスケーラブルな電気モーターHVH250は、業界トップのトルクおよび出力密度を実現します。また、ボルグワーナーの高効率トランスミッションeGearDriveは、軽量かつコンパクトな設計と高効率なギアトレインによって、バッテリーエネルギーの消費を抑え、バッテリー駆動の走行距離を向上させます。

　ボルグワーナーの電気モーターHVH250は、従来の巻丸線に代わり、精密に形成された平角線と複数の層から成るインターロック型「ヘアピン」を使用しています。この特許取得済みの高電圧ヘアピン（HVH）技術によって、HVH250モーターが700ボルトで最大425Nmのトルクと300kWの出力を生み出すのを可能にしています。容易に組み込めるコンパクトな設計を特長とするHVH250モーターは、95%を超えるクラス最高効率を発揮し、競合モデルよりも優れた連続出力を実現します。ボルグワーナーのHVH電気モーターシリーズは柔軟性を考慮して設計されており、低負荷から高負荷まで幅広い用途向けにスケーラブルなトルクと出力を提供します。

　eGearDriveトランスミッションの軽量かつコンパクトな設計と高効率なギアトレインは、高トルク容量を実現する一方で、バッテリーエネルギーの消費を抑えます。この先端技術は、最大14,000rpmの高速入力速度に対処するほか、さまざまなモーターサイズ向けの最適な加速のために幅広いギア減速比を提供します。オプションで電動パーキングブレーキシステムも利用できます。また、eGearDriveトランスミッションに使用されている資材の約99%が再生利用可能であり、この技術は持続可能性の向上にも貢献します。

　ボルグワーナーのグループ会社、ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼事業本部長のステファン・デメール博士（Dr. Stefan Demmerle）は、「ここ数年間、当社のエンジニアは三菱ふそうと緊密に連携し、この画期的なプロジェクトに取り組んできました。三菱ふそうがパワフルで持続可能な商用車のモビリティへの道を切り開くにあたり、当社の高効率で環境に配慮した技術を提供できることを大変うれしく思います。」と述べています。

ボルグワーナーについて
ボルグワーナー（NYSE: BWA）は、自動車の内燃機関、ハイブリッド、電気自動車向けのクリーンで高効率な技術ソリューションを提供するグローバルなリーディングカンパニーです。世界17カ国64カ所に生産・開発拠点を持ち、全世界でおよそ27,000人の従業員を擁しています。詳細については、borgwarner.comをご覧ください。

ボルグワーナーは、2018年1月17日（水）～19日（金）に、東京ビッグサイトで開催される「第 9 回 EV・HEV 駆動システム技術展 ～EV JAPAN～」に出展しています。（東ホール6、ブース番号 E57-40）ご取材のご依頼はボルグワーナー広報事務局までお願いいたします。

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