ファルコン3：UAEのテクノロジー・イノベーション・インスティテュートが、ノートパソコンなどの軽量インフラでも実行可能な世界最強の小型AIモデルを発表

2025年1月に音声モードを追加予定のマルチモーダル機能

アブダビ、アラブ首長国連邦--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --アブダビ先端技術研究評議会（ATRC）傘下の大手グローバル応用研究センターのテクノロジー・イノベーション・インスティテュート（TII）は、ファルコン3を発表しました。オープンソースの大型言語モデル（LLM）シリーズの最新バージョンであるこの画期的なリリースは、小型LLMの新たなパフォーマンス基準を設定し、ノートパソコンなどの軽量インフラストラクチャ上でモデルを効率的に動作させることで、高度な人工知能へのアクセスを民主化します。ファルコン3は、優れた推論能力と強化された微調整機能を備え、より強力で使いやすいAIモデルとなっています。

ファルコン3は、高性能AIへのアクセスを民主化することを目的として設計されており、強力かつ効率的なモデルを提供します。従来のモデルの5.5兆トークンの2倍以上を上回る14兆トークンでトレーニングされたファルコン3は、さまざまなベンチマークで優れたパフォーマンスを発揮します。特に、単一GPUで動作可能な世界トップクラスのモデルにランクインしています。リリース後、ファルコン3はHugging Faceのグローバルな第三者LLMリーダーボードで1位を獲得し、MetaのLlamaの亜種を含む同様の規模の他のオープンソースモデルを上回りました。特に、ファルコン3-10Bモデルは、130億パラメータ未満のすべてのモデルを上回り、そのカテゴリーをリードしています。

アラブ首長国連邦の大統領戦略研究・先端技術担当顧問であり、ATRC事務局長のファイサル・アル・バナイ閣下は、「AIは、疑いようのない変革力を持っています。今回テキスト・モデルのファルコン3ファミリーをリリースすることで、特にオープンソース部門におけるAIコミュニティへの貢献をさらに進めていきます。今回の発表は、ファルコン2で確立した基盤を基に、次世代のAIモデルに向けた大きな一歩となります。これらの強力なツールを誰もがどこでも利用できるようにするという私たちの継続的な取り組みは、グローバルな公平性と包括的なイノベーションに対する私たちの献身を反映しています」と述べました。

ファルコン3ファミリー

ファルコン3シリーズには、ファルコン3-1B、-3B、-7B、-10Bの4つのモデルがあります。従来製品と比較して、シームレスな統合に重点的に取り組んできました。これらのモデルは、広く使用されているAPI（アプリケーション・プログラミング・インターフェース）やライブラリと完全に互換性があり、統合の労力を大幅に削減し、使いやすさを保証します。これにより、ユーザーはニーズに最適なソリューションを選択することができます。推論、言語理解、命令実行、コード生成、数学的タスクにおいて卓越したパフォーマンスを発揮するファルコン3は、AI機能における新たなスタンダードとなるでしょう。

ファルコン3の小型モデルにはそれぞれ、同サイズの製品としては世界で最も強力なランクに属するBaseとInstructの2つのバージョンがあります。Baseモデルは汎用の生成タスクを実行でき、Instructは会話アプリケーション向けに微調整されたバージョンです。ファルコン3は英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語で利用可能です。さらにリソース効率に優れ、軽量で迅速な展開と推論が可能な、特殊なアーキテクチャへの最適化統合を可能にする量子化バージョンもあります。

TIIのCEOであるナジュワ・アラージ博士は、「先駆的な研究への献身と一流の人材の獲得が、ファルコン3の開発という成果をもたらしました。その結果として誕生したのが、科学的な卓越性の追求を体現するモデルです。このモデルは、効率性を高め、AI技術における新たなベンチマークを設定します」と述べました。

TIIのAIおよびデジタル科学研究センター（AIDRC）の主任研究員のハキム・ハシッド博士は、「AIは急速に進化しており、この進化の過程に積極的に関与できることを嬉しく思います。ファルコン3は、小型LLMの限界をさらに押し広げ、より優れた性能のAIへのアクセスを提供することでオープンソース・コミュニティに貢献します。この最新リリースが、無限の可能性を開き、多大な利益をもたらし、企業や個人がこれまで手の届かなかった方法でAIを利用できるようになることを確信しています」と述べました。

ファルコン3は、Hugging FaceおよびFalconLLM.TII.aeにて、ベンチマークの詳細情報と一緒にダウンロードが可能です。

TIIは、さらにエンドユーザー、プログラマー、コーダー、研究者が正式リリース前にファルコン3を試すことができるテスト環境「ファルコン・プレイグラウンド」を導入し、実験とフィードバックの機会を提供しています。

ファルコン3は、TII Falconライセンスの下でライセンス化されています。これは、AIの責任ある利用を促進する許容使用ポリシーを含む、寛容なApache 2.0ベースのソフトウェア・ライセンスです。

2025年1月初旬、ファルコン3ファミリーモデルに、テキスト、画像、動画、音声モードを含むマルチモーダル機能に重点を置いたモデルが導入されます。

ソース：AETOWire

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