ビザの「成長企業運転資本指数」、運転資本効率が300%向上

調査対象となったトップパフォーマンスの成長企業は、平均1100万ドルのコスト節約を実現し、バーチャルカードの利用が32%増加

サンフランシスコ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --デジタル決済の世界的リーダーであるビザ（NYSE：V）は、第2回年次グローバル「成長企業運転資本指数」に関する調査結果を発表しました。この結果、運転資本の利用効率が驚異的に向上し、2024年には少なくとも1つの運転資本ソリューションを導入している企業が81%に達したことが明らかになりました。さらに、トップパフォーマンスの企業¹は、金利と手数料を平均1100万ドル節約し、前年比で効率が300%向上しました。

この指数は、8つの産業セグメントと23か国にわたる1300人近い最高財務責任者（CFO）と財務担当者を対象に調査されました。回答者はすべて、年間収益が5000万ドルから10億ドルの「成長企業」です。

運転資本ソリューションの導入増加に加えて、バーチャルカードの利用が特に大きく伸びました。これらのソリューションは、企業のニーズに応じて柔軟でオンデマンドの運転資本を提供するもので、バーチャルカードの利用は前年比で32%増加しており、トップパフォーマンス企業の指数に強く関連していました。調査対象の成長企業のうち、バーチャルカード・ソリューションを利用した企業は、支払手形の支払期間（DPO）の短縮、戦略的な運転資本の利用、キャッシュフロー予測の向上、支払いシステムへのサプライヤー統合の促進、そして早期のサプライヤー支払いの可能性が高まったことが確認されています。

この指数は特に、成長企業のCFOや財務担当者が、業界の特性や支出習慣、ビジネスニーズに合わせた関係性を重視した銀行サービスと、個別対応の運転資本ソリューションを求めていることを強調しています。調査回答者が代表する8業種のうち5業種では、長い承認プロセスの承認結果が不透明であることが最大の障害であると指摘しており、銀行には融資経験と業界や地域に関する実務知識の両方を備えた銀行員担当者が必要だと訴えています。適切な運転資本ソリューションを提供できる銀行が必要とされています。そして重要な点として、回答者の90%が、運転資本の利用が拒否されたり、承認に時間がかかりすぎたりした際に、否定的な結果が生じたと報告しています。

Visaの運転資本ソリューション部門責任者であるローレン・ヒューイングスは、「成長企業には、中小企業と大企業との狭間に取り残されがちになる独特のニーズと能力があります。この貴重なセグメントは、まさに将来の大企業を象徴しており、これまで金融機関から業界に特化したカスタマイズされた商品やソリューションを十分に利用することができませんでした。しかし、現在では、成長企業はキャッシュフローを最適化し、戦略的成長を促進するための柔軟なオンデマンド方式を求める声が高まり、金融機関にそれらの商品やソリューションを求める傾向が強まっています」と述べています。

その他の主な調査結果は以下の通りです。

• 
  調査対象となったトップパフォーマンス企業の半数以上（58%）が運転資本比率を改善しており、現金化サイクルが51%短縮され、支払手形未決済期間が28%短縮されたことが確認されています。
  


• 
  戦略的なユースケースが運転資本の62%を占めています。CFOや財務担当者は、昨年と比べて35%多くの企業が資産投資のためにソリューションを活用し、37%多くの企業が有機的な成長や事業拡大に投資していました。
  


• 
  発展途上市場や特定の業界では著しい成長が見られました。北米の農業部門ではインデックスが17%上昇し、欧州とアジア太平洋地域（APAC）のヘルスケア部門では16%の上昇を記録しました。また、中央ヨーロッパ、中東、アフリカ（CEMEA）の小売業は、指数が26%急増しました。
  


• 
  調査対象のトップパフォーマンス企業は、純利益率が21%増加し、運転資本比率が14%改善しました。
  


• 
  トップパフォーマンスの最高財務責任者と財務担当者は、来年度には、下位パフォーマンス企業と比較して3倍の確率でバーチャルカードを使用する見込みです。バーチャルカードは、必要に応じてサプライヤーへの早期支払いにアクセスでき、主要サプライヤーからより有利な価格設定を得られることが多いです。
  

成長企業運転資本指数の詳細については、こちらをご覧ください。https://global-corporate.review.visa.com/solutions/commercial-solutions/knowledge-hub/working-capital-index-report.html.

ビザについて

ビザ（NYSE:V）はデジタル決済の世界的リーダーであり、200以上の国と地域で、消費者、加盟店、金融機関、政府機関の間の取引を促進しています。ビザの使命は、革新性、利便性、信頼性、安全性に優れた決済ネットワークを通じて世界を結び、個人、企業、経済に繁栄をもたらすことです。ビザでは、世界各国で誰もが受け入れられる経済は、世界中の人々の生活を向上させると確信しています。そして、資金移動の未来へのアクセスがその基盤であると考えています。詳細情報は、Visa.comをご覧ください。

______________________________

¹トップパフォーマンス企業は、資金ニーズの予測が優れており、効率の低い企業と比較して、より戦略的に資金調達を利用することができます。指数の上位に位置する成長企業は、外部の運転資本に頼っているかいないかに関わらず、安定した財務状況にあることが多く、緊急事態のために資金調達が必要になる可能性が最も低いとされています。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

David Thum

[e-mail]