ニールセンIQ(NIQ)は、消費者の飲酒に関する習慣が大きく変化する中、より多くのオンプレミス市場シェア・販売実績を追跡できるようビール・蒸留酒メーカーをサポートします。
消費者とのつながりを深め、アルコール飲料ブランドとしてのブランド・エクイティを構築するうえでオンプレミスは極めて重要な役割を果たします。
シカゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --NIQはCGAのサポートを受け、オンプレミス計測(OPM)を世界的に展開しています。オンプレミス(店舗内での消費)は世界のアルコール飲料売上高の61%を占めており、ブランドオーナーにとって、当該チャネルへの継続的な投資は極めて重要であるといえます。ブランド・エクイティと長期的な顧客ロイヤルティを構築するうえで、オンプレミスは重要なプラットフォームとなっています。これは、他のFMCGカテゴリーに比べ、アルコール飲料ブランドが全体的にプライベート・ラベルの脅威にさらされにくいという事実からも明らかです。オフプレミス(店舗外での消費)におけるプライベート・ラベルが占める割合は、売上高全体の10%未満であり、この数字は他のFMCGカテゴリーと比較してはるかに低い水準です。
ブランド価値に対する消費者の前向きな認識を維持しつつ、アルコール飲料ブランドとオンプレミスにとって長期的な成功を築くためには、消費者との結びつきを強め、高い品質を約束する革新的なサービス戦略とアクティベーションが重要な役割を果たすことになります。
CGAのサポートを受けNIQが実施した、オンプレミスに関する調査の主なハイライトは以下の通りです。
LDA*を満たす世界の消費者の83%が過去3ヶ月間にオンプレミスを訪れ、62%が毎週来店しています。
消費者の多くが昨年より経済状況が悪くなっていると感じているにもかかわらず、来店者数は世界的に安定しています。
「家族や友人との関係を深めるため」、「お祝いするため」、「楽しむため」の3つが来店理由として急速に伸びており、友人や愛する人々との関係を促すうえでオンプレミスは重要な役割を担っています。
オンプレミスは、世界のアルコール飲料売上高(ワインを除く)の61%を占めています。
来店客数は安定している一方、ビール、麦芽飲料、サイダーのオン・プレミスにおける全世界売上高は、過去12ヶ月で4.0%減少しており、蒸留酒は7.6%減少しています。
オンプレミス来店者数が全体で14pp(パーセントポイント)増加しているのに対し、Z世代およびミレニアル世代の若年層(34歳まで)は27pp増加しており、今後3ヶ月間でオンプレミスへの来店を増やす可能性が最も高い世代となっています。
*LDA – 法律で飲酒が認められている年齢
OPMソリューションは、アルコール摂取量の減少など、オンプレミスの嗜好が変化する状況下において、企業の売上成長戦略をサポートしています。OPMに加え、NIQは38の市場において30,000人のオンプレミスの消費者を対象に調査を実施しました。その結果、消費者のオンプレミスへの来店は依然として多いものの、消費者のアルコールとの関係は複雑であり、3分の1以上(37%)の消費者が12ヶ月前よりも飲酒量を減らしていることが明らかとなっています。X世代とオンプレミスへの来店頻度が低い消費者は、アルコール摂取量を減らしている可能性が最も高いです。
NIQのオンプレミス計測(OPM)サービスは、データを深く掘り下げることにより、消費者の動向がカテゴリーの業績に与える影響を明らかにします。世界のビール、麦芽飲料、サイダーの販売量は過去12ヶ月で4.0%減少した一方、販売価格の上昇により金額ベースでは0.4%増加しています。これに対し、蒸留酒はそれぞれ数量ベースで7.6%、金額ベースで3.4%減少しています。主要市場では特にブランデー、ラム、ジンの売り上げが急激な落ち込みをみせる一方、その他テキーラやウォッカなどの売り上げは堅調です。
NIQのグローバルクライアント担当マネージング・ディレクターであるフィル・テートは次のように述べています。「オンプレミスの役割がいかに世界中で急速に変化しているかが、当社の調査により明らかとなりました。アルコール消費量は減少しているかもしれませんが、バー、パブ、レストランは依然として消費者の生活に欠かせません。飲酒量の減少がアルコール飲料の業績に影響を及ぼしているのは明らかですが、こうした飲料に対する人々の嗜好の変化は、他のカテゴリーに新たな機会をもたらしています。オンプレミスは、ブランド・エクイティを高めるために不可欠なチャネルであることに変わりありません。お店での思い出に残るひとときを連想させることは、新規および既存顧客をつなぎとめる方法として効果的です。消費者のコスト圧力が和らぎ、特に若年層による利用が増えていることから、今後数ヶ月間、数年間にわたって大きな成長余地があるといえます。」
販売量は減少しているものの、人々の外出需要は依然として高く、2024年後半には消費支出の増加が見込まれるなど楽観視できる理由もあります。消費者の生活において大切な人々と一緒に過ごす場所として、オンプレミスは重要な役割を果たしています。オンプレミスのおかげでブランドは消費者と大事なつながりを生み出し、ブランド・ロイヤルティを構築することができるのです。
NIQが調査を実施した世界中の消費者のうち4分の1(26%)が、今後3ヶ月の間にオンプレミスへの来店頻度を上げると回答しており、これは外出頻度を減らす予定と回答した消費者(12%)の2倍以上となっています。Z世代は、今後来店頻度を増やす可能性がかなり高いといえます。
OPMについて
NIQのOPMサービスにより、さまざまな分野におけるオンプレミスのブランド・カテゴリーの販売実績を計測することができます。OPMにより、ブランド・オーナーは成長を牽引する市場トレンドの発見、ブランド・パフォーマンスの評価、マーケットシェアの追跡、成長機会の見極め、競合他社の評価を行うことが可能となります。
OPMは、2022年にNIQが買収したオンプレミスを専門とするCGAが提供しています。CGAが長年にわたり英国と米国で改良を重ねてきたOPMにより、地域別・チャネル別の販売、流通、価格に関する詳細な分析を提供し、ブランドがさまざまな市場で勝利を収めるためのお手伝いをしています。OPMは現在、オーストラリア、カナダ、ドイツ、フランスなどの主要国に展開しており、近々韓国にも展開を予定しています。
CGAが提供するNIQのOPMサービスおよび国際市場におけるその他のソリューションの詳細については、こちらをクリックしてください。
NIQについて
ニールセンIQ(NIQ)は、世界をリードする消費者インテリジェンス企業であり、消費者の購買行動を最も包括的に理解し、新たな成長への道筋を示します。2023年、NIQはGfKと合併し、業界をけん引する2社が結びついたことで比類ない世界規模のリーチを実現しました。現在、NIQは95か国以上で事業を展開し、GDPの97%をカバーしています。当社は、包括的な小売データと最先端の分析プラットフォームを活用した高度な分析を通じて、最も広範な消費者インサイトを提供することで、Full View™を実現します。
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