レノボの年次グローバルCIOレポート第3版で、AIとサイバーセキュリティがIT部門の最優先課題に浮上
しかしながら、AI導入とセキュリティの迅速性が、スケールアップの最大障壁に
香港--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --レノボの年次グローバルCIOレポート第3版の調査結果によると、AIはCIOにとって最優先事項となっています。「Inside the Tornado: How AI is Reshaping Corporate IT Today(AIの渦中:AIがもたらす現代の企業ITの変革)」と題されたレポートによると、CIOはAIを迅速に導入し、拡張する必要がある一方、スピード、セキュリティ、その他の組織機能がAIの導入準備に追いついていないという課題も抱えています。
過去数年間とは大きく異なり、CIOは従来のIT以外の業務から撤退し、主要なIT機能の強化にシフトしています。調査によると、CIOの半数強(51%)が、AI/MLについて、サイバーセキュリティと並んで緊急に対処すべき最優先事項だと認識しています。これは、CIOが業務への影響力向上を求められている状況を反映しており、運用保守や維持保全よりも直接的な関係があるためと考えられます。さらに、84%のCIOが、以前よりもビジネス成果指標に基づいて評価されていると回答しています。
レノボのソリューション&サービスグループのプレジデントであるケン・ウォンは次のように述べています。「現在、CIOを取り巻く環境は激変しています。かつてはIT部門の垣根を越えて事業領域に踏み込んでいたCIOも、AIによって本来の役割に回帰しつつあるようです。この変化の背景には、AI導入の明確なビジョンと、ITリーダーがこれらの投資の成果を証明し、測定可能な結果をもたらさねばならないというプレッシャーの高まりがあります。」
CIOたちは、AIがもたらすインパクトに肯定的な見解を示しています。80%のCIOが、AIのブレークスルーと開発が自社ビジネスに大きな影響を与えるとする一方で、導入スピードとセキュリティが、AIをスケーリングする上で最も大きな障壁であると考えています。組織の大部分がAI導入に未対応であり、これがAIの迅速なスケーリングを妨げているという状況です。特に課題として挙げられたのは、新製品ライン(78%)、企業ポリシー/倫理的使用(76%)、サプライチェーン(74%)、IT部門の技術スキル(51%)でした。
前年と同様、IT部門にとっての継続的な課題は、投資の成果測定です。61%のCIOが、テクノロジー投資の投資収益率(ROI)を示すことが非常に困難または極めて困難であると回答しています。一方、96%のCIOは、今後12か月にわたってAI投資の増加傾向を予想していますが、回答者の42%は、AI投資からプラスのROIを実現するには、少なくとも2~3年かかると考えています。
AIがサステナビリティに与えるプラスの影響
サステナビリティは依然としてCIOの役割ですが、調査結果では、回答者の38%が、AI導入に注力するあまり、サステナビリティへの取り組みが軽視されていると感じており、やや複雑な状況となっています。 しかし、一方で、AIが最終的にサステナビリティにプラスの影響を与えるという認識も広く、回答者の78%が、 AIを活用することで、組織のITサステナビリティ目標達成が容易になると考えています。
人材と財源に関する問題は未解決
CIOたちはIT部門のAI導入状況について楽観的な見解を示していますが、AIへの投資を続けることで、人材不足と財政難という新たな課題が生じる可能性があります。89%のCIOは、AI技術の継続的な進化に伴い、人的資本がこれまで以上に重要になると警告しています。しかし、予算制約が予想される中、AI活用を推進するために人員を増やすことは簡単ではありません。
同様に、96%のCIOが今後1年間におけるAIへの投資拡大を予想する一方で、全体的なIT予算が10%超増加すると予想しているのはわずか20%にとどまっています。CIOは、AIの調査と導入によって、クラウド導入/デジタル トランスフォーメーション(48%)、サステナビリティ(38%)、従業員の報酬(38%)など、他の重要なIT領域への投資が不足していることを認めています。
ウォンは次のように述べています。「当社は、AI活用支援において、企業の皆様のAI理解、導入加速、投資効果測定をしっかりとサポートします。お客様はすでにAIを活用して、サステナビリティ、セキュリティ、デジタル トランスフォーメーションの取り組みを進めています。私たちは、CIOの課題を深く理解し、一貫した導入戦略を策定することで、さらなる成果達成を支援します。」
レノボの「Global Study of CIOs(グローバルCIO調査)」はhttps://www.lenovo.com/ai-reshaping-itからご覧いただけます。
Lenovoについて
Lenovoは、世界的なテクノロジー企業であり、年間収益は約620億ドルで、Fortune Global 500では217位にランクされています。世界中で7万7000人の従業員を抱え、180の市場で毎日何百万人もの顧客にサービスを提供しています。同社は、すべての人々によりスマートなテクノロジーを提供するという大胆なビジョンに取り組んでおり、世界最大のPCメーカーとしての成功に加えて、サーバー、ストレージ、モバイル、ソフトウェア、ソリューション、サービスなど、成長分野にも積極的に進出しています。これらの成長分野は、「New IT」と呼ばれる技術領域であり、クライアント、エッジ、クラウド、ネットワーク、インテリジェンスなどを含んでいます。Lenovoのこうした変革と世界を変える革新的なイノベーションは、より包括的で信頼性が高く、そして、世界中のすべての人々にスマートである未来を築くために尽力しています。LenovoはLenovoグループ(HKSE: 992)(ADR: LNVGY)として香港証券取引所に上場しています。詳細は同社ウェブサイト https://www.lenovo.com で、最新ニュースは StoryHub.
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
Contacts
Zeno Group for Lenovo: lenovossg@zenogroup.com