Imagination APXM-6200 CPU:インテリジェント、コンシューマー、産業用アプリケーション向けの高性能RISC-Vアプリケーション プロセッサ
ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --イマジネーション・テクノロジーズは、Catapult CPU IPシリーズの新製品である「Imagination APXM-6200 CPU」を発表しました。同製品は、優れた性能密度、シームレスなセキュリティ、そして次世代のコンシューマーおよび産業用デバイスに必要な計算能力と直感的なユーザー体験を実現するAI機能を備えたRISC-Vアプリケーション プロセッサです。
SHDグループで主席アナリストを務めるリッチ・ワウジニアック氏は、次のように述べています。「RISC-V搭載デバイスの数は、目覚ましい速度で増加しており、2030年までに160億ユニットを超えると予想されています。この成長は、主にコンシューマー市場によるもので、2020年代末までに、コンシューマー デバイスの5分の1はRISC-VベースのCPUを搭載する見込みです。イマジネーションは、品質と容易な導入を重視した戦略により、RISC-V分野で大きな存在感を発揮していくでしょう。APXM-6200のような製品は、RISC-Vが期待される成功を達成する上で必要不可欠な存在です。」
APXM-6200 CPUは、11段のデュアルイシュー パイプラインを備えた、64ビットのインオーダー アプリケーション プロセッサです。従来の同等CPUと比較して、正規化性能が65%向上し、正規化性能密度は2.5倍に向上しています。顧客は、パフォーマンス要件に応じて、シングルコア、デュアルコア、クアッドコア構成を選択でき、コアごとの電力制御によりシステム効率とキャッシュコヒーレンシを最大化できます。 RISC-Vベクトル拡張と高速データカップリングによるAIアクセラレータのサポートにより、AI機能が強化されています。
イマジネーション・テクノロジーズのコンピューティング部門でバイスプレジデントを務めるシュレヤス・デラシュリは、次のように述べています。「イマジネーションは、RISC-Vの導入において企業が抱える障壁を取り除きます。当社は、APXM-6200のシリコン出荷時に、高性能なソフトウェアスタックを利用できるよう、オープンソース ソフトウェア エコシステムに多額の投資を行っています。ハードウェア面では、30年以上にわたる複雑な半導体IPの設計とサポートの経験に基づいて、厳格な設計と検証プロセスを確立しています。このプロセスを徹底することで、お客様に最高品質のCatapult CPUをお届けし、ご満足いただけるよう努めています。」
RISC-V InternationalでCEOを務めるカリスタ・レッドモンド氏は、次のように述べています。「イマジネーションは、RISC-Vコミュニティ内外でリーダーシップを発揮し、魅力的な革新を市場に投入することに注力しています。当社のRISC-Vへの戦略的投資は、モジュール式の標準仕様と独自の差別化を組み合わせることで、RISC-Vだけが提供できるユニークな設計の可能性を示す素晴らしい例です。」
顧客のニーズに柔軟に対応する設計の移行
イマジネーションのRISC-Vソリューションには、Catapult SDK(ソフトウェア開発キット)が含まれており、組み込み開発者がターゲット アプリケーション向けソフトウェアを記述、ビルド、デバッグする際に必要なものがすべて揃っています。その中には、AIワークロードのパフォーマンスを向上させるための新しいベクトル計算ライブラリも含まれています。また、イマジネーションは、SDK だけでなく、Microsoft の人気 IDE(統合開発環境)であるVisual Studio Code向けの拡張機能「Catapult Studio extension」を提供しています。これにより、Visual Studioユーザーであれば、誰でもマーケットプレイスにアクセスして、Catapult 拡張機能を通常の開発環境にインストールできるようになりました。この拡張機能には、QEMU(Quick Emulator)とCatapultソフトウェアモデルが含まれており、開発者はハードウェアの提供を待たずに、RISC-Vソフトウェアを構築、実行できるようになります。
AI技術が進展し、あらゆるものがつながる現代において、コンシューマー向け、産業向けアプリケーションの双方にとって、セキュリティは最も重要な課題となっています。RISC-Vの普及に伴い、確立されたセキュリティ フレームワークへのシームレスな移行が不可欠になっています。APXM-6200は、マルチドメイン分離ソリューションにより、セキュリティを損なうことなくSoCに簡単に設計できます。このソリューションは、既存のセキュリティ フレームワークとシームレスに統合されます。
APXM-6200は、AndroidとLinuxに対応しており、スマートテレビ、スマートホームハブ、デジタルサイネージなど、多くのデバイスで採用される予定です。これらのデバイスには、グラフィカルユーザーインターフェースを処理するためのGPUも必要です。RISC-VベースSoC向けGPU IPの業界をトップサプライヤーであるイマジネーションは、CPUとGPUシステムを設計することで、より高いパフォーマンスを実現しています。APXM-6200とイマジネーションのGPUを組み合わせることで、バス使用率は2倍になり、メモリ トラフィックは半分になります。
さらに、LauterbachやProvenRunなどの信頼できる業界リーダーと提携することで、お客様の市場投入までの時間短縮とコスト削減を実現した迅速な展開を徹底します。
ProvenRunのCEOであるティエリー・チェスネ氏は、次のように述べています。「エレクトロニクス業界にとって、セキュリティは根本的な問題です。チップの複雑さとコストが増加する中、設計者は、不要なリスクを招いたり、セキュリティ アーキテクチャを再設計することなく、ユースケースに最適なIPを調達する必要があります。ProvenRunは、APXM-6200向けProvenCore TEEサポートの開発において、イマジネーションと協力しており、同社のセキュリティ パッケージが業界標準を満たし、ProvenRunの製品とサービスでサポートできるよう取り組んでいます。」
Lauterbach GmbHの最高技術責任者兼マネージング ディレクターであるステファン・ローターバッハ氏は、次のように述べています。「RISC-V IPを使用した開発を検討する企業にとって、ツール市場は十分に準備を整えています。たとえば、Lauterbach TRACE32®ツールセットを使用することで、設計者は、イマジネーションのCatapultシリーズを含む、SoC内のあらゆるRISC-Vコアをデバッグ、制御できます。Lauterbachはイマジネーションとの提携を発表し、APXM-6200をサポートするだけでなく、RISC-Vのさらなる成功に向けて協力していきます。今回の提携により、企業はRISC-V製品に安心して投資できるようになります。なぜなら、製品を迅速に市場に投入し、顧客が期待する品質レベルを満たすことができるという確信があるからです。」
詳細については、4月9日から11日まで開催されているEmbedded Worldのホール4、ブース4-659でイマジネーション・テクノロジーズのブースにお立ち寄りください。または、www.imaginationtech.com/cpuにアクセスし、サインアップして、Imagination Catapult CPUシリーズに関する情報をご覧ください。
イマジネーション・テクノロジーズについて
イマジネーションは、英国に拠点を置く企業で、競争力のあるグローバル市場で顧客に優位性を与えるシリコンとソフトウェアIP(知的財産)を開発しています。当社は、GPU、CPU、AI技術において、優れた電力効率、性能、面積(PPA)を実現し、迅速な市場投入と低TCO(総所有コスト)を可能にします。イマジネーションのIPをベースとした製品は、スマートフォン、自動車、家庭、職場など、世界中の数十億の人々によって使用されています。
詳細は、https://www.imaginationtech.com/をご覧ください。
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