米メリーランド州ベセスダ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 持続可能な方法で調達した木質バイオマスの生産で世界をリードするエンビバ(NYSE:EVA)ならびに米国産業用木質ペレット協会(USIPA)は、「地元の森林の炭素ストックに対する米国南東部の木質ペレット産業の影響」と題された最近の研究を歓迎します。査読後に有数の科学雑誌であるネイチャーで発表されたこの研究は、2000年~2019年に木質ペレット産業が米国南東部で森林のカーボン・ニュートラル性の全体的条件を満たしてきたことを裏付けるものとなっています。
国際エネルギー機関(IEA)によれば、伐採量(木材製品やエネルギーを得るため)と枯死・攪乱関連の消失が森林全体の成長を超えなければ、森林の炭素貯蔵量の純減少はありません。さらに、ネイチャー誌に掲載されたこの2022年の研究は、木質ペレットの生産と輸出で世界をリードする地域である米国南東部のバイオマス生産者がカーボン・ニュートラルのガイドラインを満たしてきたことをデータによって裏付けています。2000~2019年に、米国森林局が管理する1万9000カ所以上の森林資源調査地区からデータと観測内容が収集されました。研究者は、研究完了時の結論として、「私たちの推定は、森林のカーボン・ニュートラル性の全体的な条件を木質ペレット産業が満たしてきたことのしっかりとした証拠を提供する」と述べています。
IEAと並び、国連の気候変動に関する政府間パネルの「気候変動と土地に関する特別報告書」には、「長期的に、森林の炭素ストックの維持または増加を目指す持続可能な森林管理戦略は、毎年持続的な収量の木材、繊維、エネルギーを森林から生産しながら、最大の持続的軽減効果をもたらします」(第4章、4.8.5、66ページ)と記載されています。
USIPAのエグゼクティブディレクターのアマンディン・ムスクス氏は、次のように述べています。「これらの研究は、既存の規制が意図したとおりに機能しており、バイオマスが米国南東部で責任を持って調達され、気候や環境にプラスの影響を与えていることを一貫して示す科学論文が土台となっています。木質バイオマスの批判者は頻繁に、米国南東部での木質ペレット生産が炭素貯蔵量を低下させ、気候変動を加速させる炭素負債を生み出すと主張しています。ただし、独立的査読という厳格さを伴って出版された研究の中に、これらの主張を裏付けるものはありません。事実、そうした主張は、経験的な科学的証拠の力によって直接的に否定されています。」
査読を経て主要な学術誌で出版されるこのテーマに関する学術研究は増えており、前述の研究は、その一つです。例えば、2017年に発行されたフォレスト・エコロジー・アンド・マネジメント誌には、「木質ペレットの生産が米国南東部の森林の状態にどのような影響を与えているか」と題する研究が掲載されています。その研究は「持続可能な森林管理によってエネルギー用木質ペレットが供給され、化石燃料が地中に維持されれば、メリットが蓄積する」と結論付けています。これと同様に、2020年のネイチャー誌には「米国の木質ペレット産業の拡大は好ましい傾向を指し示しているが、継続的なモニタリングが必要である」と題する別の研究が掲載されました。この研究では、米国での木質ペレット生産は「バイオマス調達地域での炭素ストックの維持に関する現行の欧州連合再生可能エネルギー指令(RED)のバイオ燃料取引要件に準拠している」ことが明らかにされています。
エンビバ最高持続可能性責任者のブランデイ・コランダーは、次のように述べています。「エンビバは、厳格でグローバルな責任ある調達方針に従い、COP26で発表された持続可能なバイオエネルギーに関するグラスゴー宣言で定められた原則に沿って、木材の調達に取り組み続けています。エンビバは、木材製品市場の対象を拡大して、他の高価値市場では十分に活用されない伐採木材の一部を含めることで、これらのワーキング・フォレストの生産性を高めます。市場は需要を牽引します。林産物に対する需要が高ければ高いほど、より多く森林が成長しますが、それは民間の土地所有者が林産物の市場がある森林への投資を続けているためです。」
査読済み研究に加えて、米国森林局の森林資源調査および分析(FIA)プログラムなどの第三者によるデータが、米国南東部で林産物に対する需要が増加したことによってこの地域の森林資源が前年よりも減少することはなく、増加したことを示しています。事実、FIAのデータでは、1953年以降、米国南東部の森林資源は2倍以上になっており、この地域は重要な木材の宝庫であり続けています。
3本の査読済み論文の科学的論拠のさらなる傍証として、バイデン政権は最近、1兆7000億ドルの包括的歳出法案の中で、エネルギー生産用の森林バイオマスが森林を非森林に転用しないのであれば、森林バイオエネルギーはカーボン・ニュートラルであると再確認しています。この重要な宣言は、米国の再生可能エネルギー計画において、持続可能な方法で調達した木質バイオマスの追加的な使用手段を提供するものであり、特に石灰、鉄鋼、航空などの削減困難な重工業にとって価値があります。
持続可能な方法で調達した森林のバイオマスが持つカーボン面の利点の詳細については、エンビバのホワイトペーパー「バイオマス:化石燃料の先の未来を切り開く」をご覧ください。
エンビバについて
エンビバ(NYSE:EVA)は、再生可能・持続可能なエネルギー源である産業用木質ペレットの世界最大の生産会社であり、天然資源である木質繊維を集積して輸送可能な形態である木質ペレットに加工しています。エンビバは、バージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ州、ミシシッピ州に10軒の工場を所有・運営しており、これらの工場は合計で年間約620万トンの生産能力を有しています。また、アラバマ州エペスに11番目の工場を建設中です。また2023年に、ミシシッピ州ボンド近郊で12番目の工場の着工を計画しています。エンビバはこの木質ペレットの大部分を、主に英国、欧州連合、日本の信用ある顧客企業との長期的なテイク・オア・ペイ方式のオフテイク契約により販売し、エネルギー移行の加速を助け、鉄鋼、セメント、石灰、化学品、航空燃料などの緩和困難なセクターの脱炭素化に貢献しています。エンビバは、バージニア州チェサピーク港、ノースカロライナ州ウィルミントン港、ミシシッピ州パスカゴーラ港にある自社深水海上ターミナルや、ジョージア州サバンナ、アラバマ州モービル、フロリダ州パナマシティにある他社の深水海上ターミナルから木質ペレットを世界各地の市場に輸出しています。
エンビバの詳細については、当社のウェブサイト(www.envivabiomass.com)をご覧ください。ソーシャルメディア(@Enviva)で当社をフォローしてください。
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