IEEEがAI倫理・ガバナンス標準に無償でアクセスできる新プログラムを導入

信頼性の高いAIの開発を支援するためのガイダンスと考察を提供する社会技術標準を世界的コミュニティーに提供するプログラム

米ニュージャージー州ピスカタウェイ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- 人類のために技術の進歩に注力する世界最大の技術専門組織のIEEEと、IEEE規格協会（IEEE SA）は、信頼できるAIへのガイダンスと考察を提供するAI倫理・ガバナンスの世界的社会技術標準に無料でアクセスできるプログラムを提供すると発表しました。

IEEE GETプログラムでは、主要な分野で人類の技術進歩に貢献する標準の採用・利用を促進するため、選定した標準を無償で公開しています。

IEEE SAのマネジングディレクターのコンスタンティノス・カラハリオスは、次のように述べています。「IEEE規格協会と業界の協力者は、この新しいプログラムを作成することによって、世界規模のAIリテラシーの支援に向けて重要な一歩を踏み出しました。私たちはこの必要性を強く信じており、今後数年のうちに、承認された社会技術的なIEEE世界標準を追加していく予定です。」

重要な構成要素を利用可能にすることにより、AI倫理・ガバナンス標準のためのIEEE GETプログラムは、より信頼性の高いAIシステムの構築に貢献し、AI倫理問題の重要性とその対処方法に関する認識と理解を高めるという目標をさらに推進します。このプログラムは、AI開発者が人間中心設計の原則を製品ロードマップや組織・ガバナンス体制に取り入れ、調達、マーケティング、リスク管理などのビジネスプロセスの水準を上げることを支援します。

テュフズードのデジタルサービスCEOのアンドレアス・ハウザー博士は、次のように述べています。「AIの原理から実践までの人間中心設計に関するエンドツーエンド・レベルのアクセスを提供すべくIEEEが取ったこれらの措置は、IEEEが責任ある革新のための天性の協力者であり、世界中で実現を可能にするベースコミュニティーとして機能するとテュフズードが考える重要な理由となりました。興味深いこととして、欧州連合の人工知能法（EU AI Act）は、IEEEが本パッケージで公開している構成要素の多くを参照しています。そしてテュフズードはこのことを認識し、人間中心の規制措置や市場の圧力に最終的に準拠していることを証明しようとする企業にとって、これらのIEEE標準や認証を活用することが戦略的に有利であると考えています。」

アーンスト・アンド・ヤングのパートナーであるエヴァマリー・ミュラーシュトゥラー博士は、次のように述べています。「国際的に活動する組織は、国際的に準拠したAI倫理・ガバナンス標準を必要とします。AI標準リテラシーは、準拠を実証し、ユーザーとの継続的な信頼関係を促進するための重要な要素です。アーンスト・アンド・ヤングは、IEEE標準の開発に携わるとともに、当初から認証プログラムの大きな支援者でした。これは、私たちがこれまで以上に責任を果たせる世界に向かう中で、顧客やステークホルダーが目的を達成するための支援となります。」

IEEE SA、産業界のスポンサー、政府からの支援により、IEEE GETプログラムを通じて多くのIEEE標準が無償でダウンロードできるようになっています。IEEE Xploreデジタル・ライブラリーで、新しいAI倫理・ガバナンス標準のためのIEEE GETプログラムにアクセスしてください。

IEEE規格協会について

IEEE規格協会（IEEE SA）は、革新者が世界の技術標準を向上させるための協力組織です。IEEE SAは、市場にとって有用で最先端の技術標準の開発において人々の協力を支援する世界中に開かれた合意形成の環境とプラットフォーム、そして、より良くより安全で持続可能な世界を形成する産業ソリューションを提供しています。詳細情報については、https://standards.ieee.orgをご覧ください。

IEEEについて

IEEEは、人類の利益のために技術の進歩に専心する世界最大の技術専門組織です。IEEEは、引用頻度の高い出版物の発行、会議、技術標準、専門的・教育的活動を通じて、航空宇宙システム、コンピューター、通信から生物医学エンジニアリング、電力、家庭用エレクトロニクスまで、幅広い分野で信頼される声となっています。詳しくはhttp://www.ieee.orgをご覧ください。

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