独ボン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- 2022年秋期O-RANグローバル・プラグフェストが、アジア、欧州、北米の6会場で首尾よく完了し、106社が参加しました。
オーラン・アライアンスのグローバル・プラグフェストは、よく組織化された試験と統合により、O-RANエコシステムの効率的な発展を実現するための重要なプラットフォームとなっています。2022年秋期O-RANグローバル・プラグフェストは、今年2回目のO-RANプラグフェストです。春季プラグフェストと合わせると、2022年O-RANグローバル・プラグフェストは9会場で開催され、156社が参加し、その多くが複数会場で参加しました。
O-RAN TIFGの共同委員長でCMRIのシニアプロジェクトマネジャーのLinsheng Liaoは、次のように述べています。「O-RANプラグフェストでの試験と統合は、すべての地域でO-RAN技術がますます成熟していることを示しています。プラグフェストの成果を前年と比べると、適合性と相互運用性の試験や、より高度なエンドツーエンドおよびネットワーク自動化のシナリオで、O-RANエコシステムが大きな進歩をみせていることを喜ばしく思います。O-RANプラグフェストは、商業的に利用可能なO-RANネットワークの発展に大きく貢献しています。」
アジアの2022年秋期O-RANグローバル・プラグフェスト
NTTドコモ、KDDI、楽天モバイル、ソフトバンク、YRP、YRP研究開発推進協会が主催した日本のプラグフェストは、大都市圏の複数会場で実施されました。活動は、下記に重点が置かれました。
- E2Eネットワークスライシング向けに準リアルタイム(Near-RT)RICによる遅延保証のラボ試験と実地試験
- 適合性、IOT、E2Eの試験(オープンフロントホールとセキュリティー検証を含む)
- O-RANフロントホールを用いたmmWバックホールシステムの実地試験
- マルチベンダーvRAN統合
- xAppおよびE2ノードによる準RT RICのデモ
- OpenStack Tacker(オープンスタック・タッカー)でvRANアプリケーション導入を実現するオープンソースデモ
主催者のほか、AMD AECG、アンリツ、コムワース、デル・テクノロジーズ、DKK、DZS、富士通、HCL、キーサイト・テクノロジーズ、京セラ、NEC、エヌビディア、レッドハット、スパイレント、TOYO、VIAVIソリューションズ、ウィンドリバーが参加しました。
LGユープラスが主催した韓国のプラグフェストは、下記に重点が置かれました。
- 5G O-RANの建物内の実地試験
- 5G O-RANのラボ検証
- フロントホールの適合性試験、E2E試験、フロントホールおよびミッドホールのインターフェース分析を含む試験シナリオ
- xApp/rAppとオープンインターフェース(O1、A1、E2)を用いたRIC使用例の検証
主催者のほか、シエナ、デル・テクノロジーズ、ETRI、インノーワイヤレス、ジュニパーネットワークス、キーサイト・テクノロジーズ、ベトテル・ハイ・テクノロジー・インダストリーズが参加しました。
SKテレコムが主催した韓国のプラグフェストは、下記に重点が置かれました。
- O-DUとO-RUのオープンフロントホールインターフェース適合性試験
- O-DUとO-RUの間のO-RAN指定相互運用性試験
- O-RAN指定E2E試験によるO-RANベースのプライベート5Gシステムの評価
- ライブの屋内環境における性能・機能試験
主催者のほか、ETRI、ヒューレット・パッカード エンタープライズ、HFR、インテル、キーサイト・テクノロジーズが参加しました。
欧州の2022年秋期O-RANグローバル・プラグフェスト
ドイツテレコム、EANTC、EURECOM、オレンジ、ティム、ボーダフォン、BTが協力して、テレコム・インフラ・プロジェクト(TIP)と共に、2022年秋季欧州合同O-RAN/TIPプラグフェストを開催しました。プラグフェストは欧州の4つのラボ、すなわちソフィアアンティポリスのEURECOM、ベルリンのi14yラボ、パリのオレンジ・ラボ、トリノのティム・イノベーション・ラボで実施されました。
この合同プラグフェストで、O-RANとTIP、そしてラボ間の補完性と相乗効果が実証されました。
試験シナリオは、下記に重点が置かれました。
- O-RUとO-DUのオープンフロントホールインターフェースの適合性試験
- エンドツーエンドのマルチベンダー統合における機能と性能の試験
- xApp/rAppと準/非RT RICの統合およびxApp/rAppの機能検証
- O-Cloudプラットフォームの性能試験
主催者のほか、アーナ・ネットワークス、アクセラン、ADVA Optical Networking 、アナログ・デバイセズ、アンリツ、アスパイア・テクノロジー、アズコムテクノロジー、カルネックス・ソリューションズ、キャップジェミニ・エンジニアリング、デル・テクノロジーズ、DZS、富士通、ヒューレット・パッカード エンタープライズ、ハイストリート・テクノロジーズ、JMAワイヤレス、ジュニパーネットワークス、キーサイト・テクノロジーズ、マベニア、マイクロアンプ・ソリューションズ、MTI、NEC、Net AI、ノキア、オープン・ネットワーキング・ファウンデーション、ラディシス、レッドハット、リメド・ラブズ、ローデ・シュワルツ、SIAE MICROELETTRONICA、SOLiD、スパイレント、VIAVIソリューションズ、ヴイエムウェア、VoerEirが参加しました。
北米の2022年秋期O-RANグローバル・プラグフェスト
ケーブルラブズがKyrio OTICラボで主催した北米のプラグフェストは、下記に重点が置かれました。
- O-RAN E2E試験仕様に基づき、マルチベンダーのO-RANエンドツーエンドシステムを試験し、シグナリングとユーザープレーンのトラフィック負荷に対するセル容量を実証しました。さらに、フロントホール障害エミュレーターを使用して、フロントホール遅延がユーザーのピークスループットに与える影響を測定しました。
- O-RAN IOT試験仕様に基づき、O-CUの相互運用性を実証し、エミュレートされたF1/Xnインターフェースにおけるトラフィックシナリオのほか、オープンなF1/Xnプロトコル実装を検証しました。さらにO-CUは、F1APおよびXnAPのグローバル、エレメンタリー、モビリティーの各手順で相互運用性を首尾よく実証しました。
- 準RT RIC試験を行い、O-RAN E2インターフェース仕様(E2AP、E2 SM、E2 SM RC、E2 SM KPMの各手順)に対する適合性を、E2試験仕様に従って検証しました。さらに、QoS xAppを統合し、試験しました。
主催者のほか、カルネックス・ソリューションズ、キャップジェミニ・エンジニアリング、ルーメンタム・ホールディングス、ラディシス・ネットワークス、サンウェーブ・コミュニケーションズ、VIAVIソリューションズ、シーナ・ネットワークスが参加しました。
UNH-IOLが主催した北米のPocFest(AT&TとDISHがホスト)は、下記の4つのラボで実施されました。
- ニューハンプシャー大学インターオペラビリティー・ラボ
- TIPコミュニティー・ラボ(メタ、米カリフォルニア州メンローパーク)
- POWDERラボとNSF PAWR施設(ユタ大学)
- COSMOSラボとNSF PAWR施設(ラトガース大学、コロンビア大学、NYUワイヤレス)
活動は、O-RUデバイスの適合性および性能の試験、省エネと効率の測定、リソースのプーリングとスライシングのためのAI/ML統合、RIC/xApp/SMOの試験、エンドツーエンド相互運用性の試験に重点が置かれました。
主催者/ホストのほか、AMD、アンリツ、カルネックス、DZS、富士通、HCL、インテル、キーサイト・テクノロジーズ、NEC、ラディシス、ローデ・シュワルツ、VIAVIソリューションズ、VVDN、ヴイエムウェア、ボーダフォン、ウィンド・リバー、シーナが参加しました。
オーラン・アライアンスについて
オーラン・アライアンスは、無線アクセスネットワーク(RAN)分野における330を超える組織のモバイル通信事業者、ベンダー、研究・学術機関から成る世界規模のコミュニティーです。RANはあらゆるモバイルネットワークの必須要素となっており、オーラン・アライアンスの使命は当業界を作り替え、インテリジェンス性とオープン性を高め、仮想化を進め、真に相互運用可能なモバイルネットワークを実現することにあります。新しいO-RAN仕様により、ユーザー体験を改善するための革新が迅速化され、より競争力と活力のあるRANサプライヤーエコシステムが実現します。また同時にO-RANを基盤とするモバイルネットワークにより、モバイル通信事業者によるRANの導入と運用の効率が改善します。これを達成するため、オーラン・アライアンスは新たなRAN仕様を公表し、RAN向けオープンソフトウエアをリリースするとともに、会員組織によるこれらの導入のインテグレーション活動と試験を支えています。
詳細情報については、www.o-ran.orgをご覧ください。
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