精密オンコロジープラットフォームをシングルセルシーケンスおよびトランスクリプトミクスと組み合わせ、GTAEXS-617の治療効果が最も期待できる患者を選択することが目的
がん細胞および免疫細胞におけるCDK7特異的な薬力学的バイオマーカーを確認・同定
2022年第4四半期に予定しているCTA申請後、シグネチャーと反応の相関関係を検証するための第1/2相臨床試験を2023年上半期に開始できる見込み
オーストリア・ウィーン & 英オックスフォード--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- エクセンシア(Nasdaq: EXAI)は本日、精密設計のCDK7阻害剤GTAEXS-617(‘617)に対してより反応しやすい患者の絞り込みを目的とした新しいデータを大きく取り上げました。この研究は、CDK7特異的な薬力学的(PD)バイオマーカーを確認するとともに、新規PDマーカーの可能性を明らかにし、患者選択のための最初の新規遺伝子発現シグネチャー(一部が計画中の第1/2相試験で評価される)を特定したものです。本データは、2022年10月26~28日までスペイン・バルセロナで開催される第34回EORTC-NCI-AACR(ENA 2022)の分子標的・がん治療薬シンポジウムで発表中です。
本研究において、研究者らは、AIを用いた一次がん組織プロファイリングとトランスクリプトミクスを組み合わせたエクセンシアのトランスレーショナルオンコロジープラットフォームを活用し、多様な患者集団の細胞が‘617治療にどのように反応するかを理解しようとしました。その結果、一部の患者試料で感受性の違いが実証されたため、エクシアは反応を個々の患者のゲノムおよびフェノミックプロファイルを相関させることができました。これらの相関関係は、‘617療法に最も反応しやすい患者を識別するために使用され、今後の臨床試験に取り入れることが可能です。
さらに、本データは、一部のCDK4/6阻害剤や他の治験用CDK7阻害剤と比較して、‘617による免疫細胞の細胞死の誘発が少ないことを示しており、臨床的な安全性プロファイルを差別化できる可能性を示しています。‘617は現在、転写依存性がんの治療薬候補として、IND申請のための試験が行われています。
エクセンシアのトランスレーショナルリサーチ担当バイスプレジデントであるGregory Vladimerは、次のように述べています。「私たちは、患者の臨床転帰の改善につながり得る新しい標的療法の活性を迅速に評価する当社のトランスレーショナルプラットフォームの力を裏付ける新しいデータを大きく紹介できることに感激しています。当社の機能的精密医療プラットフォームと単一細胞のトランスクリプトミクスおよび一次疾患組織のAIモデリングを活用することで、治療に対してより反応しやすいか反応しない患者グループの研究を充実させ、患者さんのがん治療成績を有意義に改善する上で、当社は独自の立場にあると確信しています。」
ポスター発表の詳細:
タイトル: AI支援下の一次がん組織プロファイリングを通じ、新規CDK7阻害剤GTAEXS-617の活性と患者選択能を規定する
ポスターセッションタイトル:前臨床モデル
抄録番号:#124
日時:10月26日(水)12:00~20:00(中央ヨーロッパ時間)
GTAEXS-617は、エクセンシアがGT Apeironと共同で設計した新規CDK7阻害剤であり、高い効力、選択性、バイオアベイラビリティー、安全性を実現しています。CDK7 阻害は、細胞周期破壊と転写阻害を併せ持つことから、CDK4/6 阻害に共通する耐性経路を克服する魅力的な標的です。
エクセンシアは、2022年末までに臨床試験開始申請(CTA)を提出し、2023年前半に卵巣がんを含む複数の固形腫瘍の適応症で第1/2相臨床試験を開始できる見込みです。
ポスターは、エクセンシアのウェブサイトでご覧いただけます。
エクセンシアについて
エクセンシアはAIを駆使した製薬技術企業として、最も迅速かつ効果的な方法で最善の医薬品を発見・設計・開発することに傾倒しています。エクセンシアは、史上初の機能的な精密腫瘍学プラットフォームを開発して、治療法の選択を導き、前向き介入臨床研究で患者の転帰を改善することに成功するとともに、AI設計の低分子を臨床環境に進めました。当社の社内パイプラインは、がん領域における当社の精密医療プラットフォームの活用に重点を置いており、提携パイプラインは、当社のアプローチを他の治療領域に拡大しています。私たちは、医薬品創製の新しい手法を開拓することで、最高の科学アイデアを患者にとって最良の医薬品へと迅速に転換できると信じています。
エクセンシアは、オックスフォード(英国イングランド)に本社を置き、ウィーン(オーストリア)、ダンディー(英国スコットランド)、ボストン(米国マサチューセッツ州)、マイアミ(米国フロリダ州)、ケンブリッジ(英国イングランド)、大阪(日本)にオフィスを構えています。
当社については、https://www.exscientia.aiをご覧になるか、ツイッター(@exscientiaAI)でフォローしてください。
将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、1995年民事証券訴訟改革法の「セーフハーバー」規定の意味における特定の将来見通しに関する記述が含まれています。これには、候補分子の開発の進捗に関するエクセンシアの予想、エクセンシアの製品候補の前臨床試験および臨床試験の時期および進捗ならびに報告データ、当社の精密医療プラットフォームおよびAI駆使型創薬プラットフォームに関するエクセンシアの予想に関する記述が含まれます。「見込む」、「考える」、「予想する」、「意図する」、「予測する」、「見込む」、「将来」などの言葉や同様の表現は、将来見通しに関する記述を特定することを意図したものです。これらの将来見通しに関する記述は、将来の結果や状況の予測に内在する不確実性を伴います。これには、エクセンシアの製品開発活動の範囲、進捗および拡大、エクセンシアとそのパートナーの臨床試験の開始、範囲、進捗およびそのコスト上の影響、臨床、科学、規制、技術の進展、ヒトの治療薬として安全かつ有効な製品候補を発見、開発、商業化する過程およびこのような製品候補を中心とした事業を構築する努力に内在するものが含まれます。エクセンシアは、法的に義務付けられる場合を除き、新たな情報、将来の出来事、その他の要因を理由にこうした将来見通しに関する記述を更新または訂正して公表する義務を負うものではありません。
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