- これまでに150億回分以上のCOVID-19ワクチンを製造してきた革新的ワクチンメーカーと製造者は、将来の世界的パンデミックに向けて開発されるワクチンが、すべての優先集団に対し居住地に関係なく公平に届けられる提案を行った。この提案により、多くの低所得国においてCOVID-19ワクチンの配布を阻害した、ワクチン不平等の主要な要素を解決することができる。
- 革新的ワクチンメーカーと製造者を代表するこれらの業界団体は、今回のパンデミックに対応するために、専門知識とノウハウを結集するために緊密に連携してきたが、将来の世界的パンデミックに備えて、低所得国の優先集団に配布するワクチンのリアルタイム生産の割り当てをどのように業界が確保するかを要約したベルリン宣言の枠組みを、共同で支持することに合意した。
- ワクチンメーカーは、G7とG20がそれぞれの将来のパンデミック対策計画に必要な要素として業界の提案を取り上げることを求め、高所得国には低所得国へのワクチン配布に必要な政治的・財政的支援を確保するよう呼びかけた。その支援により、低所得国がワクチン配布の準備をより良く整えられるように自国の医療制度の改善を優先することができる。
印プネー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- バイオテクノロジーイノベーション協会(BIO)、途上国ワクチン製造者ネットワーク(DCVMN)、国際製薬団体連合会(IFPMA)は、COVID-19ワクチンの製造規模を拡大するための歴史的な取り組みにおいて重要な役割を担ってきました。革新的ワクチンメーカーと製造者を代表するこれら3つの業界団体は、COVID-19パンデミックの解決に向けて独自の専門知識を蓄積し、緊密に協力してきましたが、将来のパンデミックにおけるワクチンの公平性に関する実用的な解決案を、G7とG20の議論に提案しています。この提案は、将来のパンデミックのために開発される新しいワクチンを、優先順位の高い脆弱な人々に、どこに住んでいても同じタイミングで、できるだけ迅速に届けられるようにすることを意図しています。これらの業界団体は本日、インドのプネーでDCVMNが主催した「グローバルな公平性とタイムリーなアクセス:COVID-19およびその後」会議の終わりに、2022年7月にベルリンで発足した「パンデミックにおける公平なアクセスに対するバイオ医薬品業界のビジョン」を支持すべく力を合わせると発表しました。
現在までに、160億回分近くのCOVID 19ワクチンが製造されました。パンデミックの初年度には110億回分が製造され、そのうち10億回分は特に低所得国に配布するためにCOVAXに向けられました。この歴史的な製造規模拡大は、ボランタリーライセンスや技術移転という形で、350件を超える企業間パートナーシップによって促進されました。革新的なワクチンメーカーと製造者は、パンデミックにおける公平なアクセスのビジョンを支持することで、COVID-19パンデミックではイノベーション、企業間の自発的な協力、製造規模の拡大が前例のない形で成功した一方、公平なアクセスを達成するための取り組みが十分には実現されなかったことを認識しています。
革新的ワクチンメーカーと製造者が今回のパンデミックで蓄積した経験から、製造規模拡大の迅速化を目指すだけでなく、より重要なこととして、将来のパンデミックでは、新しいワクチンを優先順位の高い脆弱な人々に、どこに住んでいても同じタイミングで確実に届けられるようにするという提案が合意に至りました。具体的には、低所得国の脆弱な人々のために、ワクチン製造能力のリアルタイムな割り当てを確保することが提案されています。
3つの業界団体は、G7、G20、多国間組織、その他の意思決定者に対し、この実用的な解決策を受け入れ、それぞれの将来のパンデミック準備対応計画に含めることを求める一方で、この提案が成功するためには、低所得国の医療制度がワクチンや治療薬を受け入れ、供給するための準備を改善する必要があり、高所得国は必要な政治的・財政的支援を提供する必要があることを各国政府に強調しました。
また、革新的ワクチンメーカーと製造者は、連携、地理的に多様で持続可能な製造拠点、将来のパンデミックに際して迅速に供給規模を拡大するためのメカニズムに対する支援についても要約しています。革新的ワクチンメーカーと製造者は、既存の製造パートナーシップ、事前に締結された企業間協定、継続的な能力開発、ボランタリーライセンスや早期の自主的な技術移転を構築することに同意しており、それらは生産規模拡大と世界的供給を妨げるのではなく、促進させるものです。これらの活動は、強力なイノベーションエコシステム、輸出規制や貿易障壁の撤廃に依存しています。最後に、本提案では、すべての国の人々にパンデミックの為のワクチン、治療薬、診断薬、ケアを提供するためのしっかりとしたパンデミック対策計画に加え、ワクチンを製造した場所から輸出する能力がなければ、公平性を向上させる試みは頓挫することが強調されています。
BIOについて
BIOは、全米と世界30カ国以上のバイオテクノロジー企業、学術機関、州立バイオテクノロジーセンター、関連組織を代表する世界最大の業界団体です。
DCVMNについて
途上国ワクチン製造者ネットワーク(DCVMN)は、開発途上国のワクチンメーカーによる公衆衛生志向の自主的アライアンスとして、世界中で既知および新興の感染症から人々を守るために利用できる高品質なワクチンの研究、開発、製造、供給にしっかとり取り組んでいます。
IFPMAについて
国際製薬団体連合会(IFPMA)は、世界中の90以上の革新的な製薬企業および団体を代表する組織です。本部をジュネーブに置くIFPMAは、国連と公式な関係を持ち、世界の医療界が世界中の人々の生活を向上できるよう、製薬業界の専門知識で貢献しています。製薬業界で働く200万人の従業員は、世界の保健を向上させる医薬品やワクチンを研究、開発、提供しています。
BIO、DCVMN、IFPMAは、COVAX(COVID-19 Vaccine Global AccessFacility、COVID-19ワクチン・グローバル・アクセス・ファシリティー)が主要な柱となるACT(Access to COVID-19 Tools、COVID-19ツールへのアクセス)アクセラレーターのパートナーです。すべてのメンバーは、安全かつ有効で手頃なCOVID-19ワクチンの開発、製造、公平なアクセスを加速するというCOVAXの目標に全面的にコミットしています。
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