シティ・プライベートバンクが委託し、ケンブリッジ・ファミリー・エンタープライズ・グループが実施した世界規模の多世代調査により、重大な問題と、ファミリー企業およびファミリー自体にとってこの10年間で成功するために必要な変革戦略が明らかに
ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- シティ・プライベートバンクは本日、ケンブリッジ・ファミリー・エンタープライズ・グループ(CFEG)の研究・教育部門と協力して実施した1年間にわたる調査の結果である「The Future of Family Enterprise: Turbulence and Transformation in the 2020s(ファミリー企業の未来:2020年代の混乱と変革)」報告書を公表しました。報告書のために調査対象となったファミリーの3分の2が、今後の混乱について、それが次世代のリーダーにどのような影響を及ぼすかを含め、中程度あるいは極度に懸念していると述べています。この報告書では、このような主要な懸念事項を検討し、最新の考え方と戦略、今後のアプローチを提供しています。
大半の企業と業界が、2020年代の動乱によって混乱するか、少なくとも深刻な影響を受けることは明らかです。今日の複雑で非常に接続された世界では、変化のペースが加速しており、混乱が以前よりも頻繁に起こり、どこかの危機が世界的な問題の派生を伴うバタフライ効果を生じさせる可能性があります。家族経営の企業やファミリーオフィスは影響を受け、新たな脅威と機会に対処する準備ができていない組織は取り残されるでしょう。家族経営の組織とそれを所有するファミリーには、持続的な強さと回復力を確保するための一連の明確な戦略が必要です。
シティ・プライベートバンクのグローバル責任者のアイダ・リューは、次のように述べています。「シティ・プライベートバンクでは、世界中のファミリーが将来の世代へと成功を継続できるようサポートをすることに注力しています。この調査では、特に企業を経営するファミリーが今日の変動を乗り越えて繁栄するための独自の青写真を特定しています。リーダーシップの移譲に関する困難な会話から新しいテクノロジーへの投資まで、この報告書は、今後の課題と機会にいかに積極的に適応するかに関するファミリー内での重要な多世代の会話に拍車をかけるために利用することができます。」
「ファミリー企業の未来」調査および聞き取りリサーチでは、企業を経営するファミリーは今後の激動の時期を予期し、変化の必要性を認識しながらも、成功するために必要な方法で変化する能力に関してはそこまで確信を持っていないことが示されています。このようなファミリーは一般的に将来の成功について楽観的な見方をしている一方で、次の世代(25年間)を通じてよりも、2020年代(10年間)を通じて優れた成果を出す能力に自信を持っています。
この報告書は、ファミリー企業がいかに進路を変更し、効果的な軌道を進むための戦略を設定できるかを説明することにより、ファミリーが差し迫る課題に対処するための効果的な短期・長期戦略を策定するサポートをすることを目的としています。世界的なマクロ環境がどのように変化したかや、新しいファミリー企業の成功の方式の主要な側面を説明し、それを実行するための5つの戦略を提示しています。
- 所有者の方向性を新たに設定し、改革する:所有者が今日の急速に変化する非常に接続された世界に確実に対応できるようにすることは、ファミリー企業の成功にとってますます重要となっています。
- 方向転換に備える:脅威に対処して機会を捉えるために方向転換する能力は、成功するファミリーの最も決定的な特徴です。
- デジタル変革を加速する:強力なデジタル能力は多くの場合、堅固な財務実績につながり、ファミリー企業は遅れないようにする必要があります。
- 社会的インパクトを優先事項にする:コミュニティー活動や慈善活動、持続可能な投資などを通じて社会的インパクトに包括的に取り組むことが、今後10年間でファミリーにとって重要となります。
- ファミリーを関与させ、新たな活力を与える:成功するためには、ファミリー・ガバナンスとすべての世代およびすべての種類の才能を含むファミリー文化の発展に注力することが求められます。
調査を主導したMIT教授でCFEG会長のジョン・デイビス博士は、次のように述べています。「今日の絶え間なく変化する世界では、ファミリーのスチュワードシップに対する考え方そのものが変化する必要があります。伝統的なファミリービジネスを守り継ぐことだけに焦点を合わせるのではなく、今日の優れたスチュワードシップは、ファミリーの価値観に従って複数の価値観を育てることであると理解されなくてはなりません。これには、ファミリーの伝統的な事業を守ることが含まれるかもしれません。各世代は、さまざまな資産や活動によって価値を増加させることができ、多くの場合、そうすることが必要とされています。そのためには、今日のファミリーは所有するものに関する機敏な戦略を展開することが求められます。」
報告書は、こちらからダウンロードしていただけます。
シティ・プライベートバンクとCFEGについて:
シティ・プライベートバンクは世界の富裕個人層・家族向けのサービスを専門としており、世界中でカスタマイズされたプライベートバンキング・サービスを提供しています。顧客事業の総額は約5000億ドルに上り、50都市にわたって100カ国以上の顧客にサービスを展開しています。シティ・プライベートバンクは、お客さまの富の蓄積・保管、資産のファイナンス、キャッシュの効率的な活用、資産の保全、遺産管理をお手伝いし、家族およびファミリービジネスのニーズに応えています。シティ・プライベートバンクは、資本市場、資産運用、ポートフォリオ運用、信託およびエステート・プランニング、投資ファイナンス、銀行サービスおよび航空機ファイナンス、アートに関する助言とファイナンス、スポーツ・ファイナンスなどに関連した商品・サービスをお客さまに提供しています。
ケンブリッジ・ファミリー・エンタープライズ・グループ(CFEG)は、ファミリー企業とファミリーの富に関する世界的に認められた権威です。1989年にジョン・デイビス教授によって創立されたCFEGは、世界中の企業所有ファミリーが多世代にわたる成功を達成し、変化する時代を乗り切るためのサポートに注力するソートリーダーシップ、助言、教育、研究組織です。ケンブリッジ・ファミリー企業研究所(CIFE)は、その研究および教育部門です。詳細情報については、cfeg.comをご覧ください。
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