ADINAの実績あるシミュレーションをデジタルツインで活用し
インフラのレジリエンスの向上を目指す
米国ペンシルベニア州エクストン--(BUSINESS WIRE)--インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業のBentley Systems, Incorporated(Nasdaq:BSY)は本日、マサチューセッツ州ウォータータウンに本社を置くADINA R &D Inc.を買収したことを発表しました。同社は有限要素解析ソフトウェアアプリケーションの開発で先行しており、その製品はエンジニアリングの幅広い分野で使用されています(adina.com)。ADINAは、マサチューセッツ工科大学機械工学部の教授で、有限要素解析とその応用分野の世界的リーダーとして知られるKlaus-Jürgen Bathe博士によって1986年に設立されました。
ビル、橋梁、スタジアム、圧力容器、ダム、トンネルの解析などにおいてその正確性に定評のあるADINAのソフトウェアは、土木、構造、機械関連のエンジニアによって選ばれています。ADINA Systemでは、分野、資材、シミュレーションの各種領域(構造、機械、流体、熱、電磁、複合物理)にわたって緊密な統合が実現されるため、エンジニアも、信頼性とレジリエンスが非常に重要視される包括的な安全性・性能調査を実施するにあたって、同システムを使用しています。
ユーザーは、インフラのデジタルツインを使用して、構造部の全体的な挙動をシミュレーションすることで、単に法規上の規格を満たすために解析を行った場合よりも、安全かつ費用対効果の高い設計の確実性を実現できます。インフラのレジリエンスに関して特筆すべきは、既存のインフラ資産のデジタルツインでもADINAの応用が進められ、Bentley iTwinプラットフォームによって実用化されている、という点です。地震、風、洪水、圧力、熱、衝突、爆発などに起因する非常に強い応力が発生した場合に、非線形性を考慮しながら、資産について応答と脆弱性をシミュレーションすることが目的です。
技術面と商業面での利便性を考えた統合が行われた結果、Bentley Systems独自のインフラエンジニアリング向けモデリングおよびシミュレーションソフトウェアの包括的なポートフォリオを使用するユーザーは、ADINA Systemの非線形性シミュレーション機能に直接アクセスできるようになります。ADINA Systemの非線形性機能が拡張され、既存の物理シミュレーションアプリケーション(現在はSTAAD、RAM、SACS、MOSES、AutoPIPE、PLAXIS、LEAP、RM、LARS、SPIDA、PLSが対象)に導入されることで、インフラのレジリエンスに関するエンジニアリングを支える主流のシミュレーション全体の価値が高まります。他にも、重要な接合部や断面に関する高度な動的解析、3DソリッドFEM、座屈荷重解析、基礎構造解析、高度メッシュ解析などにおいて、ADINAによるメリットが得られます。
「ADINAとその開発者の受け入れを、エンジニアリングシミュレーションチームの誰もが喜んでいます。ユーザーにも同じく歓迎されるでしょう」と、Bentley Systemsのエンジニアリングシミュレーション担当バイスプレジデントであるRaoul Karpは述べています。「Bathe博士は、有限要素シミュレーションの推進に関する書籍のまさに執筆者であり、ADINA Systemは、その他の各種解析アプローチを評価する際の基準となっています。Bentleyの幅広いインフラ向けデジタルツインシミュレーション製品に、非線形効果の優れた再現性が取り入れられるのです」
ADINAの創設者で、技術顧問として引き続き在籍することになっているK.J. Bathe博士は、次のように述べています。「従業員とともに、豊富な人材と深い専門知識を備えたBentley Systemsのシミュレーションチームに加わることを、光栄に思っています。ADINAにおける開発では常に、科学者やエンジニアのために信頼性と効率性に優れた解析ツールを提供することを目指していました。いまやBentleyにもADINAが取り入れられ、さらに開発が進み、インフラのレジリエンスにおいて多様で相互に関連した各種課題が解決される可能性が広がっています。これは素晴らしいことです」
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ベントレー・システムズについて
Bentley Systems(Nasdaq:BSY)は、インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業です。世界経済と環境の両方を維持しつつ、世界のインフラを前進させる革新的なソフトウェアを提供しています。業界をリードする当社のソフトウェアソリューションは、専門家やあらゆる規模の組織によって、道路・橋梁、鉄道・輸送、上下水道、公共事業や公益事業、建物やキャンパス、鉱業、産業施設の設計、建設、運用に活用されています。当社の製品には、モデリングおよびシミュレーション用のMicroStationベースのアプリケーション、プロジェクトデリバリ用のProjectWise、資産およびネットワークパフォーマンス用のAssetWise、ジオプロフェッショナルソフトウェアを牽引するSeequentのポートフォリオ、インフラストラクチャデジタルツイン用のiTwinプラットフォームなどがあります。Bentley Systemsは、186カ国に4,500人以上の従業員を擁し、年間売上高は10億ドルを上回ります。
© 2022 Bentley Systems, Incorporated.Bentley、Bentleyのロゴ、ADINA、AssetWise、AutoPIPE、iTwin、LARS、LEAP、SPIDA、MicroStation、MOSES、PLAXIS、PLS、ProjectWise、RAM、RM、SACS、Seequent、STAADは、Bentley Systems, Incorporated、またはその直接または間接の完全所有子会社のいずれかの登録商標、未登録商標、または商標です。
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