1000人近くのグローバルCEOを対象にした調査により、昨今の社会的課題および経済的課題が前例のないレベルの内省と成長を促し、CEOの視点とリーダーシップの役割を変化させていることが明らかに
チューリッヒ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界一流の経営陣コンサルティング会社であるエゴンゼンダーは本日、世界中の最高経営責任者(CEO)972人を対象に実施した調査の結果を発表しました。これは、重大な世界的課題と新たな動向を受けて、CEOの役割と期待がどのような進展を見せているかについて、実情を調査したものです。この調査によって明らかになったのは、CEOの自己認識が高まり、繁栄の鍵が自身のリーダーシップにおける人間的側面の向上にあると認識するようになっているため、内省と個人的成長がCEOの優先順位の上位に跳ね上がったことです。
職場での平等に対する要求の高まりとハイブリッドワークをめぐる新たな圧力により、ビジネス文化のめざましい形成が続いているため、世界中のCEOは自身の役割、チームとのかかわり方に加え、自分の企業に将来対応性を持たせる上で組織、そして自分自身が責任を取る方法について、再評価を行っています。CEOは現在、複雑なビジネス環境を乗り切るためには、自分自身の能力開発を優先し、その組織本来の人員が備えるエネルギー源を活用することが、極めて重要であると受け止めています。
主な知見:
CEOの90%は、ますます声高になり、多様性と不一致性が高まる意見の中心に自分が置かれていると報告しています。昨今の状況が組織に与える影響についての質問に対し、大半のCEOは意思決定と変化が加速し、経済の不安定性が増大したことを強調しました。このような変化は、企業のあり方の改革を迫っている複雑さと急速な進展を示しており、CEOはより多くの利害関係者に答えるとともに、新登場の方法で評価されることになります。
経営陣の83%は、自分の経営スタイルを振り返って考えることが不可欠であると感じており、2018年の調査「CEO:個人的な内省」の66%から増加しています。CEOは、適応性、関係性、自己認識の能力を拡大しています。多様な視点に耳を傾けることに本腰を入れており、チームメンバー、会長、指南役、コンサルタント、他のCEOなど、新しい役職者からの意見をますます求めるようになっています。さらに、女性CEOは幅広い情報源からフィードバックを収集する傾向が強く、男性CEOよりも仲間のCEOや指南役、家族に助言を求める傾向にあります。
CEOの78%は、自己変革を継続する必要があることに強く同意しており、2018年の3倍となっています。CEOは「デュアルジャーニー」の重要性にも強く同意しています。リーダーらはこのデュアルジャーニーという道筋について、個人的成長と所属組織の成長を相関的ジャーニーと見なすことが最適な変化に影響を与えると考えているものです。最も目についた知見は、「CEOとして、私は自分自身、さらには組織を変革する能力が必要である」という点に、1000人のリーダーのほぼ全員が同意していることです。
CEOの3分の2は、新たな社会的期待や経済的な景気見通しに対して支持を表明しているにもかかわらず、意思決定を差配する最終的な指標は変化していないと報告しています。この矛盾を考慮すると、従来の財務指標は大半のCEOにとって意思決定の有力な要因ですが、これによって各自の意欲的な目標を達成するための直接的な方法をCEOが持っているかどうかは明確でありません。
自由形式の回答を分析したところ、ほぼ500人という全回答者の半数以上のCEOが、関係を取るための能力を重要な盲点と見なしています。具体的には、自分はチームと完全に足並みを揃えていると感じていると報告しているCEOは半数未満(44%)であり、取締役会との関係ではさらに数字が低くなります。これは、緊張感の高まりと、連携の必要性の高まりを示しています。
エゴンゼンダーのグローバル会長であるジル・エイダーは、次のように述べています。「CEOの方々は、今日の前例のない複雑なビジネス環境ではリーダーシップの大幅な転換が必要であることを認識しています。そしてその変化は、新たなレベルの内省と個人的成長によって、自分自身の心の内を見つめることから始めなければなりません。これは自分に甘く独りよがりな反省ではなく、チーム、組織、利害関係者がCEOらに期待していることです。現在は、チームや組織から感情面での肩入れを獲得し、ビジネスの複雑さを乗り切り、生産的で活力を生み出す職場を構築するために、従来のビジネス感覚について、共感や思いやりと等しくバランスを取る必要が、これまで以上にあります。」
このように複雑な環境を乗り切るためにCEOが適応性、関係性、自己認識の個人能力を高める必要があると強調するのは、エゴンゼンダーのCEOアドバイザリーグループの共同リーダーで本調査の共同執筆者のKati Najipoor-Schuetteとディック・パットンです。特に今日において、これらの能力は従来型リーダーシップの強み、戦略的な計画策定、飽くなきパフォーマンス志向との間で、以前にも増してバランスを取ることが必要です。リーダーがこれらのスキルを習得するには、傾聴し、利害関係者の幅広いネットワークに信頼を寄せ、これまで以上に本心でのコミュニケーションを行う能力を高めることが必要になります。
CEOがこれらのスキルを磨き、より人間中心の手法を経営に取り入れることの結果として、自分自身、そして組織の回復力、リーダーシップ、適応性を発展させることになります。
世界中の972人のCEOを対象とするエゴンゼンダーCEO調査の詳細情報については、www.egonzehnder.com/it-starts-with-the-CEOをご覧ください。
エゴンゼンダーについて
エゴンゼンダーは世界的に著名な経営陣コンサルティング会社として、リーダーらが複雑な問題を人間的な答えで乗り切ることができるよう元気づけています。クライアントに最高経営責任者のリーダーシップについて助言を行ってきた55年以上の経験から、私たちはCEOの選出がプロセスの半分にすぎず、終わりではないことを理解しています。それゆえに、当社はクライアントと提携し、CEOの移行、引き継ぎ、開発、オンボーディングの包括的で効果的な支援を提供しています。当社は組織がリーダーシップの課題の核心に迫り、リーダーらが本当の自分と目的を実現することに役立つ正直な意見と洞察的知見を提供できるよう支えます。37カ国63カ所のオフィスに在籍する525人のコンサルタントは業界リーダーや職能リーダーを経験した方々であり、地域、業界、職務を超えてシームレスに連携して、いつでもあらゆるクライアントに当社の持てる力をすべて提供します。私たちは、力を合わせることで、リーダーシップを通じて人々、組織、世界を変革できると信じています。
詳細については、www.egonzehnder.comをご覧になり、リンクトインとツイッターで当社をフォローしてください。
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