パンデミックの最中に効果的で非常に安価なCOVID-19検査を開発するよう世界のイノベーターに呼びかけたコンテスト
ロサンゼルス--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- 人類の重要課題の解決に向けた賞金付きコンテストの考案・実施で世界をリードするXプライズは本日、賞金600万ドルのXプライズ・ラピッドCovidテスティング・コンテストの優勝チーム5組を発表します。各優勝チームは、社会が安全に活動を再開し、日常生活に戻れるよう支援するための高品質で安価なCOVID-19検査を開発しました。
独立審査員団が大賞に選んだソリューションは、現在市場に出回っているものと比較して非常に安価で、測定感度、特異度、検出限界の点で市販品に匹敵し、検体採取から結果判明までにかかる時間は最大12時間です。
優勝チームは次の通りです。
リライアブルLFC、抗原検査、米カリフォルニア州カールスバッド
クロマコード、RNA検査、米カリフォルニア州カールスバッド
ミリマス、RNA検査、米ニューヨーク州ブルックリン
ラホヤ免疫研究所、RNA検査、米カリフォルニア州ラホヤ
アルヴェオ・テクノロジーズ、RNA検査、米カリフォルニア州アラメダ
XプライズのAnousheh Ansari最高経営責任者（CEO）は、次のように述べています。「Xプライズ・ラピッドCovidテスティングの優勝者を発表できてうれしく思います。この賞は、すべての人と機関が検査を利用できるようにすべく、独自の検査ソリューションを開発した複数のチームに贈られました。私たちがこのコンテストを始めたのは、高速・安価で使いやすいCOVID-19検査を利用可能にすることで、世界中の地域社会が活動再開への道を見つけやすくするためです。世界中の学校、企業、その他の重要施設を適切に再開できるように、最高の起業家チームと科学チームがソリューション拡大で協力してくれたことに感謝しています。」
12月の最終候補の発表に続いて、20チームが臨床検証のために検査キットと手順を2つの異なる研究所に送りました。医療とCOVID-19分野の多様な専門家から成る独立審査員団が、各チームのラボの結果、検査の概念、提案を評価し、優勝者を決定しました。
OpenCovidScreen共同創立者のジェフ・フーバー社長は、次のように述べています。「ワクチンは重要ですが、特にワクチンが大量かつ大規模に世界中で供給されるようになるまでは、コロナウイルスの蔓延と将来の大流行の防止をワクチンだけに頼ることはできません。Xプライズ・ラピッドCovidテスティングのこれらの技術的進歩は、この病気の蔓延を確実に封じ込め、職場や学校を安全に再開し、高齢者施設のような感染が頻発する施設を保護するためのセーフティーネットを提供します。これらの進歩は、サービスが不十分で資源が不足している地域社会が安価で正確な検査を利用できるようにし、最終的に現在と将来でより多くの生命を救うための鍵となります。」
加えて、他の4チームがオープン・イノベーション・トラックの勝者に選ばれました。そのアプローチは、影響力のある検査ソリューションとして高い可能性を示しましたが、ポリメラーゼ連鎖反応（PCR）、等温増幅、次世代シーケンシング、抗原検出として分類できず、コンペティション・ラウンドでテストできませんでした。
オープン・イノベーション・トラックで優勝した4チームは次の通りです。
ステラディアン・テクノロジーズ、米国テキサス州ヒューストン
U-smell-it、米コネティカット州ギルフォード
ラム・グローバル、ドイツ・ツヴァイブリュッケン
テラグループ、イスラエル・ヘルズリヤ
Xプライズ・ラピッドCovidテスティングの審査員は次の方々です。
リック・ブライト博士（Ph.D）、免疫学・分子病理学
ショーナ・バトラー氏、R.N、M.D.A、ナースエコノミスト
チャリティー・ディーン博士、ザ・パブリック・ヘルス・カンパニー共同創業者・最高経営責任者（CEO）
ポール・ドレイン博士、ワシントン大学世界医療・医学・疫学部准教授
アニタ・ゴエル博士、物理学者・医師、ナノバイオシム会長兼最高経営責任者（CEO）
マイケル・ミナ博士、医師・科学者、ハーバード大学公衆衛生大学院の疫学・免疫学・感染症学の助教
アン・ワイリー博士、イェール大学公衆衛生大学院の准研究サイエンティスト
科学チームのリーダーであるワイル・コーネル医科大学のクリス・メイソン教授は、次のように述べています。「このコンテストは分子検査のすべての方式を対象とし、各チームはさまざまな素晴らしいアイデアを提案してくれました。優勝チームは、高速PCR、新規抗原、ポイントオブケアLAMPの革新的技術を生み出し、いくつかの初の嗅覚検査と呼気分析検査を開拓しました。」
COVID-19パンデミックの最中の昨年7月にスタートしたこの賞は、Xプライズ・パンデミック・アライアンスが考案しました。研究者、イノベーター、諸機関、企業、政府を結集させ、現在・将来のパンデミックとの闘いのアイデアと資源を共有するためです。スタート以来、85組織がこのアライアンスに参加し、デジタル協働プラットフォームのエクスチェンジや、解決策を模索する中で幅広い分野でイノベーターが協働、共有、データ学習ができる独自プラットフォームのXプライズ・データ・コラボラティブを通じて、アイデアや研究を共有できました。
影響を拡大するために、経験豊富なライフサイエンス投資企業や企業ビルダー（RAキャピタル、ベイン・キャピタル、パーセプティブ・アドバイザーズ、レッドマイル・グループ、サムサラ・バイオキャピタル）が主導する賞金5000万ドルのCOVIDアポロ・プロジェクトが、OpenCovidScreen、Xプライズ・コミュニティーなどと協力し、最高のアイデア、技術、イノベーションの上市・拡大を加速します。
アンセム財団とアンセムは、Xプライズ・ラピッドCovidテスティングの創設アンカー・パートナーを務めています。創設パートナーとして協力する国内・地域の7つの大手医療保険組織は、ブルーシールド・オブ・カリフォルニア、キャンビア・ヘルス・ソリューションズ、ヘルスケア・サービス・コーポレーション、ガイドウェル・ミューチュアル・ホールディング・コーポレーション、ホライゾン・ヘルスケア・サービシズ（NJ）、ブルークロス・ブルーシールド・オブ・サウスカロライナです。大手医療企業、ラボ、技術企業を含むサポーティング・パートナーは、グーグル、アマゾン、イルミナ、アンセストリー、テスティング・フォア・アメリカ、サーモフィッシャーサイエンティフィック、イグザクト・サイエンシズ、センタービュー・パートナーズ、ツイスト・バイオサイエンス、オープントロンズ、ハドソンアルファ・バイオテクノロジー研究所、ワイル・コーネル医科大学、バイオシア、ウィスコンシン医科大学です。
各チームは、今年の残りの期間、ソリューションの大規模採用の加速に取り組みます。Xプライズは、検査手順、実装された計画、この素晴らしい検査技術が本格採用される施設で得た教訓を記録したマルチメディア・プレイブックの開発を監督します。Xプライズは現在、学校、オフィス、工場、高齢者施設、ホームレス・シェルター、その他のコミュニティーに、この革新的導入への参加を申請するよう呼びかけています。詳細と採用施設の申請については、https://www.xprize.org/prizes/covidtesting/community-deploymentをご覧ください。
Xプライズ
Xプライズは、100万人以上が関わる未来志向の世界的運動であり、人類の利益のために真に急進的なブレークスルーを実現しています。Xプライズは、大規模なコンテストを通じてソリューションをクラウドソーシングすることで、私たちの世界にプラスの影響を与えるよう問題解決者の世界的コミュニティーを鼓舞・支援し、探査、環境、人間の公平性に関する世界の最重要課題に取り組んでいます。実施中のコンテストには、賞金2000万ドルのNRG COSIAカーボンXプライズ、賞金1000万ドルの雨林Xプライズ、賞金1500万ドルのフィード・ザ・ネクスト・ビリオンXプライズ、賞金1000万ドルのANAアバターXプライズ、賞金600万ドルのXプライズ・ラピッドCovidテスティング、賞金500万ドルのIBMワトソンAI Xプライズ、賞金500万ドルのXプライズ・ラピッド・リスキリング、賞金100万ドルの次世代マスク・チャレンジ、賞金50万ドルのパンデミック・レスポンス・チャレンジがあります。prize.orgで寄付、登録、チームへの参加をお願いします。
OPENCOVIDSCREENについて
OpenCovidScreenは、科学者とビジネスリーダーが設立した非営利団体として、必要なイノベーションを推進し、高頻度、迅速、安価、簡単なCovid-19検査への満たされていない重要ニーズの解決を支援する「オープンサイエンス」モデルと、職場・学校の安全な再開の実現に取り組んでいます。詳細情報については、OpenCovidScreen.orgまたはツイッター（@OpenCovidScreen）をご覧ください。寄付はOpenCollective.com/OpenCovidScreenで受け付けています。
アンセムについて
アンセムは、生活・地域社会の向上と、よりシンプルな医療の実現に注力する先進的健康保険会社です。関連会社を通じてアンセムは1億1000万人以上にサービスを提供し、そのうち約4300万人がその健康保険群に加入しています。私たちは、最も革新的で価値のある包摂的なパートナーになろうと目指しています。詳細情報については、www.antheminc.comをご覧になるか、ツイッターで@AnthemIncをフォローしてください。
アンセム財団について
アンセム財団はアンセムの慈善部門であり、慈善寄付・プログラムを通じて、生活・地域社会の向上に向けた取り組みを推進しています。戦略的パートナーシップおよびプログラムを通じて、当財団はアンセムとその関連する健康保険がサービスを提供する地域社会で、より健康なアメリカ市民の世代を生み出すのに役立つ社会的要因に取り組んでいます。当財団は、健康世代プログラムを構成する重要な活動に資金を集中させています。これは、母体の健康、糖尿病予防、がん予防、心臓の健康と健康的・活動的な生活習慣、行動上の健康への取り組み、障がいを持つ人々に役立つプログラムを対象とする複数世代向けの活動です。当財団は、アソシエートの寄付の同額を提供する当社の年間を通じたマッチング・プログラムや、ボランティア休暇、ダラーズ・フォア・ドゥーワーズ・コミュニティー・サービス・プログラムも行っています。アンセム財団の詳細については、http://www.anthem.foundationとそのブログ（https://medium.com/anthemfoundation）をご覧ください。
COVIDアポロ・プロジェクトについて
Covidアポロ・プロジェクトは、最も有望なCovid-19の診断機会を特定、構築、開発、拡大することで、安全で持続可能な職場・学校の再開を実現することを目的としています。Covidアポロは、バイオ技術に焦点を当てた著名な投資企業のRAキャピタルが主導して、レッドマイル、サムサラ、パーセプティブ・アドバイザーズ、ベイン・キャピタルと共同で組織・資金提供されました。これら企業はすべて、Covidアポロが加速する技術の評価・拡大に貢献します。
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