アイオワ州でスタートして現在はボストン(米国)を拠点とするスタートアップ企業として、水害や過酷な環境条件から電子機器を保護する薄膜コーティングのAdvanced nanoGuard™を商品化創業以来、actnanoの革新的なゲル性防水ソリューションは世界トップの自動車および家電ブランドが採用
ボストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 保護ナノコーティング企業のactnanoは本日、シリーズA資金調達ラウンドで1200万ドルを調達したと発表しました。このラウンドは、エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズが主導し、マテリアル・インパクト、ヘンケル テック ベンチャーズ、GCベンチャーズ・アメリカ(PTTグローバル・ケミカル)、イレオン・ベンチャーズ(ヘラス・オイル)が参加しました。
actnanoは、商品化された耐水性・耐環境性コーティング技術であるAdvanced nanoGuard™(ANG)により、電子機器保護の新たな基準を打ち立てています。当社のウエットANGコーティングは、コネクター、アンテナ、LED、高発熱部品に直接塗布できるため、電子機器メーカーは自社のデバイスを初めて包括的に保護することができるようになりました。既存の製造ラインにシームレスに統合されるスケーラブルなターンキー・ソリューションにより、actnanoは主要な自動車および家電メーカーとの世界的な事業展開を拡大する体制を整えています。現在、当社の顧客企業には、世界的な自動車、電気自動車、家電製品のOEMおよびティア1サプライヤーが含まれ、当社のANG技術はすでに量産車両および世界トップのスマートフォンに統合されています。
actnanoのタイムール・アーマッド最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「今では、電子機器が車を走らせています。当社は、コーヒーがこぼれても電子機器が稼働し続けるようにしています。自動操縦システムなどの自動車電子機器が水や他の侵食性環境物質に触れると、恐ろしいことになる可能性があります。何十年もの間、保護コーティング分野でのイノベーションはほとんどあるいは全くありませんでした。最近の自動運転車や技術搭載車の爆発的な増加に伴い、より優れたソリューションが求められていました。actnanoはこれに対応し、コーティングを通過して電気的接続が可能な疎水性の電気絶縁コーティングを製作しました。これまで接続部はコーティングしてはならないため、水害に弱い状態でした。そのため、このイノベーションは業界を一変させるものなのです。このようなすばらしい投資家シンジケートをactnanoファミリーに迎えられたことをうれしく思っています。actnanoを次の成長段階に導く上で、その専門知識と経験は極めて重要になるでしょう。」
当社がドイツ、日本、韓国のOEMによる自動車の顧客基盤を拡大する中で、この資金調達ラウンドは当社にとって非常に重要な時期に行われました。産業技術投資のリーダーのエメラルド・テクノロジー・ベンチャーズは、actnanoが市場での製品採用を推進する上で当社のチームを支援する適した立場にあります。
エメラルドからactnanoの取締役に就任するニール・キャメロン氏は、次のように述べています。「actnanoのチームは、厳しいことで有名な自動車市場と家電製品市場において急速な技術採用を実証しました。同社は技術的性能と強力な価値提案を併せ持ち、多様なプラットフォームのOEMと多様なアプリケーションのティア1顧客の双方で採用拡大をすでに推し進めています。」エメラルドのマネジングパートナーのジーナ・ドマニク氏は、「actnano、シンジケート・パートナー、リミテッド・パートナーと協力して、この革新的なコーティングの市場での採用を加速させることを楽しみにしています」と述べています。
コストと効率の向上に加え、actnanoの技術は人に安全で、毒性がなく、環境的に持続可能です。そのため、この技術は既存のコーティング技術からの大きな脱却です。既存のコーティング技術の多くは有毒物質に依存しており、労働者に深刻な健康上の影響をもたらす可能性があり、導入にも費用がかかります。マテリアル・インパクトは、actnanoへの投資を材料科学のイノベーションによって世界を変える製品への投資という当社のテーマの中核と見なしています。
マテリアル・インパクトの共同創設者でマネジングパートナーのアダム・シャーカウィー氏は、次のように述べています。「電動化があらゆる業界に拡大し続けることで、基盤となる中心的回路を保護する必要性が重要になります。actnanoが開発した液性の自己修復コーティングは、急激に高まるニーズに対応する上で非常に適していると考えています。」
ヘンケル テック ベンチャーズは、接着技術事業の機能性コーティングの専門家として、防水コーティング市場における大きなギャップと、ヘンケルの世界的顧客ネットワークにとってactnanoの技術がどれほど変容的なものになるかを理解していました。
アドヒーシブ テクノロジーズの企業ベンチャリング責任者のパオロ・バヴァジ氏は、次のように述べています。「ベンチャー活動の一環として、当社は、成長市場に独自の利益をもたらす斬新でスケーラブルな定式化された技術を探しています。機能性コーティングは、当社のアドヒーシブ テクノロジーズ事業の主要な重点的テーマです。プリント回路基板システム全体を保護するコンフォーマル・コーティング技術を開発したactnanoと協力し、特に自動車用電子機器や家電製品で急増する需要に応えられることをうれしく思っています。この技術はすでにその市場性が証明され、市販されています。私たちは力を合わせ、世界のこれらの市場におけるヘンケルの広範な顧客基盤全体で新たな機会を開拓することを目指します。」
actnanoについて
actnanoは、商品化された耐水性・耐環境性ナノコーティング技術であるAdvanced nanoGuard™(ANG)により、電子機器保護の新たな基準を打ち立てています。当社のウエットANGコーティングは、コネクター、アンテナ、LED、高発熱部品に直接塗布できるため、電子機器メーカーは自社のデバイスを初めて包括的に保護することができるようになりました。既存の製造ラインにシームレスに統合されるスケーラブルなターンキー・ソリューションにより、actnanoは主要な自動車および家電メーカーとの世界的な事業展開を拡大する体制を整えています。現在、当社は、顧客である世界の自動車および家電製品のOEMおよびティア1サプライヤーから信頼されるパートナーです。当社のANG技術はすでに量産車両や世界トップのスマートフォンに統合されています。詳細情報については、www.actnano.comをご覧ください。
エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズについて
エメラルドは、世界的に認められた投資会社であり、戦略的イノベーション・パートナーです。当社はチューリヒ、トロント、シンガポールにオフィスを構えています。2000年に設立された当社は、5つのベンチャーキャピタル・ファンドを立ち上げ、67社の新興産業技術リーダー企業に400件以上のベンチャー投資を完了し、スイスとシンガポールの政府を含む5件のサードパーティ投資マンデートを管理してきました。エメラルドは、多くの多国籍企業にとって信頼できるオープン・イノベーション・パートナーであり、エネルギー、水、産業IT、先端材料、モビリティー、ロボット工学、農業の分野における深い業界専門知識と豊富な世界的なディール・フローを活用しています。
マテリアル・インパクトについて
マテリアル・インパクトは、材料技術を現実世界の問題に影響を与える製品に転換する企業の構築に投資するベンチャーキャピタル・ファンドです。マテリアル・インパクトはマサチューセッツ州ボストンに本社を置いています。詳細情報については、http://www.materialimpact.comをご覧ください。
ヘンケルについて
ヘンケルは、バランスの取れた多様なポートフォリオで世界的に事業を展開しています。当社は、強力なブランド、イノベーション、テクノロジーにより、産業事業と消費者事業で3つの事業部門を有し、トップの地位を占めています。ヘンケル アドヒーシブ テクノロジーズは、世界のすべての業界セグメントで接着市場の世界的リーダー企業となっています。ヘンケルは、ランドリー&ホームケア事業とビューティーケア事業において、世界の多くの市場と分野でトップの地位を占めています。1876年に設立されたヘンケルは、140年以上にわたって成功を収めています。2019年、ヘンケルの売上高は200億ユーロを超え、調整営業利益は32億ユーロを超えました。ヘンケルは、世界に5万2000人以上の従業員を擁し、熱意のある多様性に富んだチームが、強力な企業文化、持続可能な価値を創造するという共通の目的、価値観の共有によって結ばれています。ヘンケルは、持続可能性のリーダーとして認められており、多くの国際的指数やランキングでトップの地位を占めています。ヘンケルの優先株式は、ドイツの株価指数のDAXに上場されています。詳細情報については、www.henkel.comをご覧ください。
ヘンケル テック ベンチャーズについて
ヘンケル テック ベンチャーズは、2016年に設立されたヘンケル アドヒーシブ テクノロジーズの企業ベンチャーキャピタル部門です。デュッセルドルフに本社を置き、外部イノベーターとヘンケルをつなぐ役割を果たしています。この部門は、ネットワーキング、コンサルティング、パートナーシップ、投資を通して、スタートアップ企業の成長をサポートするとともに、ヘンケルの新規事業開発活動を強化します。詳細情報については、www.henkel-tech.venturesをご覧ください。
PTTグローバル・ケミカル(GC)について
GCは世界規模の石油化学企業であり、さまざまな化学バリューチェーン全体で年間1120万トンを超える総生産能力を有しています。GCの事業は、上流、中間、下流の石油化学製品の製造と流通に及び、包装、アパレル、通信、電子機器、電気製品、車両、建設資材、エンジニアリング・プラスチックなど、さまざまな業界に対応しています。GCはタイ証券取引所に上場しており、資産は150億米ドルを超えています。詳細情報については、https://www.pttgcgroup.com/enをご覧ください。
GCベンチャーズ・アメリカについて
GCベンチャーズ・アメリカは、GCの企業ベンチャーキャピタル部門です。当社は、戦略的投資家およびパートナーとして、GCの幅広いリソースと事業範囲を生かしてスタートアップ企業の拡大に貢献しています。投資テーマには、先端材料、デジタル・プラットフォーム、バイオテクノロジー、ライフサイエンス、クリーン・テクノロジーが含まれます。企業ベンチャー部門は世界的に投資を行い、マサチューセッツ州ボストンとタイのバンコクにオフィスを構えています。詳細情報については、https://gcinternational.com/cvc/をご覧ください。
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