米テキサス州オースティン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 高性能で低消費電力のユニバーサル・フラッシュ・ストレージ(UFS)は、組み込みモバイル製品の広範な普及や最近登場したリムーバブルUFSカードに見られるように、モバイル・ストレージの未来を示しています。2019年にUFSカード・システムがいくつか導入されて進行中であり、2020年は業界がリムーバブル・モバイル・ストレージにUFSカードを選ぶ年になる見通しです。
2019年9月:UFSカードが中国・深センで開催されたCFMS(中国フラッシュ・マーケット・サミット)で製品革新最優秀賞を獲得
シーケンシャル・リード性能がSDカードより5倍高速
ランダム・リード性能がSDカードより70倍高速
UFSは、JEDEC(半導体標準の世界的リーダー)が開発したオープン標準の優れたフラッシュメモリー・インタフェースです。当初は組み込みストレージで使用されましたが、ロイヤリティーフリーのフォームファクターを使用してUFSカード・ストレージへと拡張されました。UFSとUFSカードの高性能版も継続的に開発されています。
UFSA(ユニバーサル・フラッシュ・ストレージ協会)は、JEDECおよび業界リーダーと連携し、UFS向けの準拠テスト・プログラムとロゴ認定プログラムを開発しました。これにより強固なエコシステムを構築し、システムハウスが複数のサプライヤーと共にUFSカード・システムを展開できるようにします。
JEDECおよびUFSAの取締役会長を務めるMian Quddusは、次のように述べています。「組み込み型UFSとUFSカードは、高性能ストレージやオープン標準の関連製品に対する世界的ニーズに対応するために、JEDECおよびUFSAを通じて最先端企業が協力することの力を実証しています。」
UFSAは準拠に関するいくつかのワークショップを通じて、複数のUFSカードのほか、いくつかのUFSコントローラーとコントローラーIPを認定しました。そして複数のソケット・サプライヤーとUFS-to-USBブリッジチップを組み合わせ、新しいUFSサプライヤーは既存のUFSエコシステムをシステムハウスのために強化しました。
キーサイトのデジタル標準およびアプリケーション・プログラム主任でUFSA準拠チェアマンのペリー・ケラーは、次のように語っています。「UFSAは、JEDEC UFS標準向けの準拠テスト環境を開発し、認定製品に大きな信頼を寄せられるようにしました。UFSAは今後もワークショップを開催し、さらなる製品やサプライヤーの認定を行います。」
テストと認定を自動化できる環境を拡大する上で、キーサイト、BitifEye、プロトコル・インサイトのテスト機器製品が重要な役割を果たしました。
組み込みUFS製品は、スマートフォン、タブレット、ドローンなど、幅広い用途で急速に普及しています。しかしUFSカードの普及においては、エンドユーザーが直接関与するため、サプライヤー間の相互運用性を確保するために、広範な準拠と互換性のテストが必要です。UFSAは、準拠テストのマトリクスを開発してから多数のサプライヤーを認定しました。LGとサムスン電子の最近の新製品により、増加しているUFSカード対応ノートパソコンおよびネットブック・コンピューターがさらに増加しました。(下記リンクを参照)
UFSA認定デバイスを提供するUFSカード開発企業に、ファイソン、サムスン電子、シリコン・モーション(SMI)の3社があります。
ファイソンのモバイル・ストレージ担当取締役でUFSA取締役のホレス・チェンは、「市場が加速する中、我々は業界を支援する準備が整っています」と語っています。
サムスン電子のNANDメモリー企画担当バイスプレジデントのHangu Sohn氏は、次のように語っています。「UFSカードはストレージ・プロセスを高速化してストレージ容量を拡大する上で重要な役割を果たします。さらに、ロイヤリティーフリーのフォームファクターとオープン標準の設計により、2020年はこのカードへの移行が急速に進むと期待しています。」
シリコン・モーションのモバイル・ストレージ・マーケティング担当取締役でUFSA取締役のRobert Hsiehは、「当社は、UFSコントローラーとカードの設計に積極的に貢献しており、業界で増産が進むに伴い、需要に対応できる体制が整っています」と述べています。
UFS用のUSB3.1およびUSB Type-Cカードリーダー機能が加われば、UFSカードをデバイス間のデータ転送デバイスの選択肢として利用できます。(下記のリンクを参照)
最近開催されたIFAベルリンで、ハイセンスは携帯電話T91のプロトタイプのデモを行い、microSDカードと比べて、UFSカードのシーケンシャル・リードおよびライト性能が6倍、ランダム・ライト性能が35倍に達し、大幅に優れていることを実証しました。またUFSカードは、ノンプレミアム機器で一般的な内蔵eMMCストレージよりも、はるかに高速です。その数値は、最近の主力製品(Galaxy S10やHuawei P30など)で使用されている内蔵UFS2.1とほぼ近い速度です。UFSカード技術は、明らかに準備が整っており、クアルコムのチップセットがサポートしています。
UFSA内のUFSエコシステムのプロバイダー:
認定ゴールデンUFSカード:ファイソン、サムスン電子、SMI
認定UFSコントローラー:ファイソン、SMI
認定コントローラーIP:シノプシス
UFS-to-USBブリッジコントローラー:SMI、JMicron
ソケット:アンフェノール、モレックス
テスト機器:BitifEye、キーサイト、プロトコル・インサイト
テスト器具:アステック
関連リンク
https://www.lge.co.kr/lgekor/product/pc/notebook/productDetail.do?cateId=&prdId=EPRD.346421
https://news.samsung.com/us/samsung-galaxy-book-flex-and-galaxy-book-ion-new-computing-experience/
https://www.aliexpress.com/item/4000210496806.html
UFSAについて
ユニバーサル・フラッシュ・ストレージ協会(UFSA)は、オープンな業界団体で、JEDEC UFS標準の広範な導入と受容を支援するために設立されました。UFSAの主たる使命として、UFS技術とインフラの推進があり、そのために製品準拠とUFSロゴの認定管理を提供しています。UFSAは準拠テストを通じて、将来の仕様開発に役立つ貴重なフィードバックをJEDECに提供しています。www.ufsa.org
JEDECについて
JEDECは、マイクロエレクトロニクス業界向けの標準開発における世界的リーダーです。約300社のメンバー企業を代表する数千人のボランティアが、100を超えるJEDECの技術委員会やタスクグループで協業し、業界のあらゆる分野でメーカーと消費者のニーズに等しく応えるべく取り組んでいます。JEDEC委員会による出版物と標準は、世界で広く認められています。すべてのJEDEC標準は、JEDECウェブサイトからダウンロードできます。詳細については、www.jedec.orgをご覧ください。
将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、1934年証券取引所法第21E条の意味での将来見通しに関する記述が含まれ、これにはUFSの期待されるリリースや恩恵に関する記述が含まれます。過去に関する事実でないすべての記述は、将来見通しに関する記述と見なされることがあります。それらの記述は、実際の結果、時期、成果が将来見通しに関する記述で明示的ないし黙示的に示されたものと大きく異なる原因となり得る既知および未知のリスク、不確実性、その他の要因を含んでいます。UFSAは、将来新たな情報が入手可能になった場合も、将来見通しに関する記述を公に更新したり、実際の結果がこれら将来見通しに関する記述と大きく異なり得る理由を更新したりする義務を負いません。
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