CFexpress®
2.0では、対象アプリケーション向けに熱効率性の向上、最適な消費電力、性能にこだわった2つの次世代フォームファクターを導入
米カリフォルニア州クパティーノ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- CompactFlash®、CFast®、XQD®、CFexpress®
1.0など、プロフェッショナル向けリムーバブルメディア仕様の策定団体であるコンパクトフラッシュ協会(CFA)はこの度、CFexpress®
2.0仕様を発表しました。CFexpress®
2.0は、高速の撮像と転送を実現するための性能や高品質の記録メディアが要求されるプロ向けイメージング市場および産業市場向けに、2つのフォームファクターを追加して本仕様を拡張するものです。
CFexpressは、多くの市場分野で標準となり得るとともに、安定性と一貫性を備えた形式を実現することで、技術に対する業界の研究開発投資をフルに活用し、標準的ないし専有的な記録メディア形式をめぐって市場での顧客離れを減らせる規格として生み出したものです。
CFexpress
2.0により、PCIeに基づくリムーバブルフラッシュメモリーカードが充実します。消費電力のバランスや放熱性の最適化と共に高い連続性能を求める需要は、プラグアンドプレイ機能を備えたこの新しい次世代フォームファクターで対応できるようになります。
CFexpress®
2.0は、3つのフォームファクターが揃うことになり、同じ電気/物理インターフェースおよびメモリー/ストレージプロトコルを維持しながら、さまざまな市場のニーズに合った性能レベルをサポートします。すべてのフォームファクターにおいて、コンピューティング業界のストレージインターフェースに基づいた性能の向上にPCIe®
Gen 3インターフェースを活用し、固定長コマンド、効率的なキューモデル、コマンド当たりの超低キャッシュ不能PCIeアクセスが特徴のNVM
Express™
1.3プロトコルを利用しています。これにより、成熟して実績のあるドライバーによって構成される幅広いオープンスタンダードプラットフォームへのアクセスが可能になり、開発の時間や手間を削減することができます。
新しいフォームファクターは、下記に示すさまざまな業界におけるアプリケーション固有の要件を満たすように設計されています。
イメージング –
愛好家やプロが使用するデジタル一眼レフカメラ(DSLR)、ミラーレスレンズ交換式カメラ(MILC)、ドローン、ビデオカメラにおけるデータ転送速度の向上
コンピューティング – 低遅延の外付けリムーバブルSSD
エンタープライズ – サーバー/ルーター用の画像ファイル、ソフトウエア機能、構成ファイルを保存するための速度・信頼性を高めたメディア
この3つのフォームファクターには、PCIeが1レーンのType A、PCIeが2レーンのType B、PCIeが4レーンのType
Cがあり、最高4000MB/sの最大理論性能をサポートし、ホストベンダーはフォームファクターのサイズにおける設計柔軟性を手にできます。
Type A | Type B | Type C | |||||||
寸法 | 20mm x 28mm x 2.8mm | 38.5mm x 29.8mm x 3.8mm | 54mm x 74mm x 4.8mm | ||||||
PCIe®インターフェース | Gen3、1レーン | Gen3、2レーン | Gen3、4レーン | ||||||
スタック | NVMe™ 1.3 | NVMe™ 1.3 | NVMe™ 1.3 | ||||||
最大理論性能 | 1000MB/s | 2000MB/s | 4000MB/s | ||||||
CFAは、そのエコシステムのパートナーと緊密に協力して、業界に変化をもたらす仕様を設計・導入しています。CFAの理事会は業界の進歩に役立つことができてうれしく思います。
CFAで共同ボードチェアマンを務めるキヤノンの Mr. Hiroshi
Nodaは、次のように述べています。「コンパクトフラッシュ協会の共同チェアマンとして、CFexpress*
2.0を導入できることをうれしく思います。これらの3つの新しいフォームファクターの導入によって、プロの写真家、ビデオ撮影者、映画撮影者の現在および今後の両方のニーズに対応し、PCIe®およびNVM
Express®の確立されたエコシステムでリムーバブルメディアストレージを標準化できます。」
CFAで共同ボードチェアマンを務めるニコンのMr. Nobuhiro Fujinawaは、次のように述べています。「CFexpress*
2.0によって、多くのハードウエアメーカーは、高解像度の次世代マルチセンサーカメラを製造できるようになります。私は、これからの業界の進展を非常に楽しみにしています。」
最近、CFAの次世代高性能規格に関心を持つ新会員数社がCFAに加入しました。CFAは、この新たなCFA仕様を支えることに関心を持つホスト企業とメディア企業にも、是非会員としてCFAに加盟していただきたいと思います。コンパクトフラッシュ協会の会員になると、CFAワーキンググループに参加して、ドラフト仕様が承認され非会員が購入できるようになる前に当該仕様にアクセスできます。新しいCFexpress*
1.0仕様は会員だけに提供可能です。
また、CFAは、さらに2つの仕様を準備中です。VPG Profile
4仕様が、まもなくリリースされ、映像撮影の連続性能の向上を保証できるようになります。またCFAは、さらに高速のメモリーカードを実現するために、PCIe
Gen4を利用した仕様の策定にも着手する計画です。
詳細情報についてはhttp://www.compactflash.orgをご覧ください。
CompactFlash®、CFast®、CFexpress*はCFAの商標であり、その会員にはロイヤルティー料なしでライセンスされています。
CFAはCompactFlash®商標のライセンシーであり、その会員には本商標をロイヤルティー料なしでライセンスしています。
PCIe®はPCI-SIGの商標です。
XQD®はソニーの商標です。
NVM Express®はNVM.orgの商標です。
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