シンガポールのHESエナジー・システムズ、フランスで自律型ゼロカーボン水素航空機プログラムを創始

シンガポール & パリ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- 航空機プラットフォーム向け高性能水素燃料電池推進システムを開発するHESエナジー・システムズは、フランスに事業を拡大し、自律型燃料電池搭載航空機向けで初の分散型水素インフラストラクチャーの建設に着手することを発表します。

今回の取り組みは、HESが掲げている広範な目標の一環です。この目標は、宇宙で最もエネルギー密度の高い元素としての再生可能水素を動力源とする長距離ゼロエミッション航空機の投入を目指すものです。「大望を抱きながらも小規模で着手する」を理念とする当社は、数年前から小型ドローンに航続距離延長のための推進技術を導入し始め、空飛ぶ自動車や都市を結ぶ電気航空機などの有人航空機プラットフォームに向かって進歩しているところです。

シンガポールの研究室を拠点に、HESはこの10年間を超軽量水素推進システムの開発に費やしました。本システムは電池の10分の1まで軽量化されています。電池駆動時間の最長記録を作るため小型無人機に電力を供給する数々の国際的実験を受けて、HESのシステムはより大型の有人電気航空機に電力を供給するため規模を拡大しているところです。ここには、炭素排出量をなくしながら、航続距離を伸ばすことで、航空物流とモビリティーに革命をもたらす可能性が秘められています。

H3ダイナミクスの子会社であるHESは、両国関係を強化し続けているフランス・シンガポール・イノベーション・リンクを構成しています。H3ダイナミクスは昨年、パリに欧州本社を開設してマクロン社長を温かく迎え、方向性を打ち出しました。HESはこれにならい、フランスの世界クラスの航空宇宙・水素エコシステムと力を合わせているところです。

フランスにおける営業の一環として、HESはフランス有数の業務用無人航空機メーカーのdelairに加え、フランスの高エネルギー効率水素製造システムを開発する新興企業のERGOSUPとの提携を発表します。

トゥールーズ空港設備への水素技術の配備を目指すための広範な2016年フランス国家公募プロジェクトに由来するHESパートナーシップは、より小規模の水素無人航空機周りのインフラを構築することが主眼となっています。HESと親会社H3ダイナミクスの最高経営責任者（CEO）を務めるTaras
Wankewyczは、「小規模な航空機から始めることで、より大きな理念をすばやく実現して、複雑な技術の商業化に伴う課題を少なくできます」と述べています。

HESには、自律型長距離電気航空機向け水素航空基地の大陸ネットワークへ本プログラムを拡大する構想があります。この共同イニシアチブは、経済的利益、社会的利益を生み出すと同時に、航空機の炭素排出量削減への道を切り開きます。「フランスでのイニシアチブ開始を誇りに思い、パートナーと一緒に輝かしい成果を出していきたいと思います。これは、航空運輸での排出量ゼロという素晴らしい見通しに向けた大きな一歩です。」

HESのロードマップに足並みを揃えるエネルギー／運輸／産業分野のグローバルリーダー50人超が9月14日、エア・リキードの最高経営責任者（CEO）兼会長およびヒュンダイの会長を旗振役に一堂に会し、2030年までにあらゆるモビリティーアプリケーションで100%脱炭素化水素を実現させる画期的な取り組みの約束を発表しました。一方、フランス政府はあらゆる分野で水素を活用する国家水素計画を創始しました。

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HESエナジー・システムズについて（シンガポール、フランス）www.hes.sg

HESエナジー・システムズは、長距離電気航空機に電力を供給できる超軽量・航空宇宙グレードの水素エネルギー貯蔵システムを開発しています。これまで世界中の一流の無人システムメーカーや有力な航空宇宙機関に技術を採用されてきた当社は、有人電気航空プラットフォームを含め、より大型のプラットフォームに電力を供給できるようにソリューションを拡大しているところです。HESの提供製品は、コンポーネントに始まり、製品、そして幅広い包括的ソリューションへと発展してきました。親会社のH3ダイナミクスは、トヨタ未来創生ファンド、
ACA partners、Capital Management Groupの支援を受けています。

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