ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
消費者を自分自身のカーボンフットプリントと結び付ける世界初の小売業界プラットフォームが、非営利組織のポセイドン・ファウンデーションによってロンドンで開始されました。ポセイドンのプラットフォームは、ブロックチェーン技術を活用してカーボン市場を販売時点の取引に組み込みます。そうすることで、小売店と顧客は、日用品の購入時に世界各地の森林保全プロジェクトを支援する機会を得ることができ、気候変動に対する活動を助けることができます。
この小売業界プラットフォームは5月1日に立ち上げられており、現在、ロンドンのウォーダー・ストリートにあるベン&ジェリーズの最新のアイスクリーム・スクープショップで試験的に導入されています。アイスクリームが1個売れるたびに、価値を重視するアイスクリーム会社であるベン&ジェリーズはペルーの森林保全プロジェクトによるカーボンクレジットに貢献することになり、同時にブロックチェーン技術を活用して販売時点において顧客が同社と共に行動を起こす機会を提供します。ベン&ジェリーズは、2015年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)のパリ会議を前に世界規模で実施した「Save
our
Swirled」キャンペーンをはじめ、長年にわたって気候正義の実現のために積極的に活動しており、事業面でも、自主的に炭素税を導入するなど、炭素排出量を削減するためのさまざまな対策を講じています。
ポセイドンの創業者兼最高経営責任者(CEO)のラースロー・ギーリッツは、先行実験の実施について次のように述べています:
「ベン&ジェリーズで先行実験が全面的に実施され、自分のカーボンフットプリントを埋め合わせて大気中の炭素濃度のバランスを取る機会が消費者に初めて提供されていることを大変うれしく思います。まだ試験段階の小さな一歩にすぎませんが、技術が実証されたことで今後規模を拡大させて統合することが可能となっており、すべての人々に自分のカーボンインパクトを理解して行動を起こす機会が与えられることになります。わずか3週間で、ロンドンのショップを通じてすでに1000本以上、面積にしてテニスコート77面分の木々の保全が行われました。これは非常に心強いことであり、このプラットフォームが広く普及すれば行動変化を促す可能性があることが証明されました。」
ベン&ジェリーズの欧州ソーシャル・ミッション責任者のクリス・ゲールは、次のように述べています:
「私たちの事業における化石燃料への依存度の削減に向けた道のりはまだ半ばですが、当社はこれまでに大規模な取り組みを行っており、当社のカーボンインパクトについて透明性を維持したいと考えています。同時に当社は、社内炭素価格の導入や当社による絶対炭素排出量を2020年までに80%削減するという大胆な目標の設定を含め、事業のあらゆる側面を通じて低炭素経済への移行を促進する方針をとっています。当社のお客さまを気候行動に結び付ける手段としてポセイドン・ファウンデーションの新技術がもたらす機会に対して大きな期待を寄せています。」
ポセイドンのプラットフォームにおけるカーボンクレジットは、認定Bコーポレーションであるエコスフェア+からすべて調達されます。アルテリア気候基金傘下のエコスフェア+は、世界最多の森林保全プロジェクトへの直接的なアクセスを有しています。ポセイドンのプラットフォームの利用者による支援を受けた初のプロジェクトであるペルーのコルディジェラ・アスル国立公園はアンデス山脈とアマゾン盆地が交わる地点に位置し、約6000種の植物と11種類の大型絶滅危惧種の生息地で、多数の先住民が暮らしています。
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ポセイドンについて
ポセイドンは、個人が自身の生活スタイルによるカーボンインパクトを画期的な方法により相殺することを可能にする非営利組織です。ブロックチェーン技術を活用することにより、ポセイドンは炭素市場と日常的な小売取引とを販売時点でつなぎ、利用者が自身の取引による個別の森林保全プロジェクトへのプラスの影響を把握できるようにします。この結果、人々のカーボンフットプリントとの関係が大きく変化し、非常に重要な行動変化が促され、炭素市場の著しい成長が実現して気候変動問題の効果的な解決につながることが期待されます。
ポセイドンの詳細情報については、https://poseidon.eco/をご覧ください。
ベン&ジェリーズについて
ベン&ジェリーズは、同級生のベン・コーエンとジェリー・グリーンフィールドが1978年にベン&ジェリーズを創設して以来、素晴らしいアイスクリームを作り続けています。二人の一貫した目標は、最高のアイスクリームを最高の方法で作ることです。
気候変動は、現実の問題です。気候変動は、今まさに起きています。ベン&ジェリーズは、それがホッキョクグマや氷河にとって重要な問題であるだけでなく、私たち人間に関わる問題であり、経済および社会正義に関わる問題であると考えます。世界経済の化石燃料への依存度を引き下げるために緊急の対策を取り、低炭素未来に移行するための方策を見出すことが求められています。
ベン&ジェリーズの気候正義への取り組みの詳細については、https://www.benjerry.com/values/issues-we-care-about/climate-justiceをご覧ください。
ベン&ジェリーズのソーシャルインパクトについては、https://www.benjerry.com/about-us/sear-reportsをご覧ください。
エコスフェア±について
エコスフェア+は、自然に根差したソリューションの構築と実行で企業を支援する認証Bコーポレーションであり、企業が気候および開発の世界的目標に則して世界での成功を収めることを可能にしています。インパクト投資を行うアルテリア気候基金傘下のエコスフェア+は、世界最大の森林保全プロジェクトのポートフォリオを有しており、検証済みのカーボンクレジットと持続可能な開発による測定可能なインパクトを生み出しています。こうしたカーボンクレジットは、二酸化炭素排出量の削減を通じて気候変動を遅らせるための戦いにおいて少なくとも再生可能エネルギーと同様に重要であり、パリ協定の全体目標の達成に不可欠な資産クラスとして現在成長中の自然資産の1つです。
エコスフェア+の詳細については、https://www.ecosphere.plus/をご覧ください。
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