GSMAインテリジェンスが世界のモバイル利用度を測定する年次調査を開始
ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
GSMAインテリジェンスの消費者に関する新調査によると、いまだに世界の携帯電話ユーザーの約半数が、音声通話とSMSの送信だけに携帯電話を利用しています。新しい世界モバイル・エンゲージメント・インデックス(GMEI)は、さまざまな使用事例とサービスにおけるユーザーの利用度を測定したものです。この種のものとしては初の消費者指標となり、世界人口の80パーセントに相当する56の世界市場で、モバイルユーザーを対象に実施した2016年のGSMAインテリジェンス調査から得た情報を基にしています。本日公表する第1回GMEI調査は、これから毎年更新します。
GMEIは、モバイルユーザーの利用度を4つのレベル、すなわち「熱心な利用者(Aficionados、最も利用度が高いユーザー)」「実用的利用者(Pragmatists)」、「ネットワーキング主体利用者(Networkers)」、「通話主体利用者(Talkers、最も利用度が低いユーザー)」に分類しています。2016年は、携帯電話を音声通話とSMS送信のみに利用する通話主体利用者が、成人の携帯電話所有者の47パーセントを占めていることが、調査で明らかになりました。しかし、この区分が全体で占める割合は、発展途上国でモバイル革新、低価格化、利用拡大が進み、ユーザーの利用度が高まるにつれ縮小し、2030年には29パーセントになる見通しです。
消費者はこちらでオンライン調査に参加して、自分が属する消費者区分を知り、本調査に参加した世界各地ほかの消費者と比較することができます。
GSMAの最高戦略責任者であるHyunmi
Yangは、次のように述べています。「モバイルが世界中のほぼすべての場所で利用され、人々のライフスタイルの中心となっている時代のため、業界の将来に向けた成長機会を特定できるよう、モバイルユーザーの利用度を測定するニーズが高まっています。モバイル機器がますます高機能になり、サービスの充実度と社会の接続性が向上するに伴い、消費者行動は変わり続けています。世界モバイル・エンゲージメント・インデックスは、こうした動向の変化を理解する上で役立つ、業界向けの特別なツールです。」
本日公表したGMEI報告書は、最新の調査に基づく多数の知見を提供しています。
モバイル利用度で最も高いスコアを獲得した上位3カ国は、韓国、カタール、米国です。
フランスと米国を含むいくつかの成熟市場では、いまだに従来のSMSがIPメッセージングよりも頻繁に利用されています。
ミレニアル世代が、より高齢の世代と比べてモバイルの利用度が高いとは限らず、韓国などの市場ではベビーブーム世代(51~69歳)がスマートフォンユーザーの4分の1以上を占めています。
ミャンマーなどのいくつかの市場では、スマートフォンの所有率は高いものの、ユーザーの利用度が低い国があり、それは低いデジタルリテラシーや当地に関連性のあるコンテンツ不足などに起因しています。
アフリカ諸国の中には、モバイルユーザーによる金融サービスの利用度が高い国々があります。例えばケニアとタンザニアは、成人の携帯電話所有者5人のうち、約4人がモバイルマネーサービスで携帯電話を利用しています。
世界のスマートフォンユーザーの70パーセント以上が、携帯電話で無料のオンラインビデオ(ユーチューブなど)を視聴しています。また、スマートフォンユーザーの2人に1人が、デバイスでテレビ番組を視聴・再生しています。
スマートフォンを利用する消費者の70パーセント以上が、商品やサービスの情報収集にデバイスを使用していますが、商品の注文・購入にデバイスを利用しているのは2人に1人に過ぎません。
いくつかの市場では、モバイルインターネットの利用に男女格差があります。例えばインドでは、携帯電話を所有している女性がモバイルインターネットサービスを利用する可能性が、男性と比べて43パーセント低いことが分かりました。
GMEIは、消費者調査の対象である世界56市場で、利用度のスコアを算出します。スコアを元にした上位10カ国は、以下の通りです。
順位 | 国名 | スコア1 | ||
1 | 韓国 | 5.0 | ||
2 | カタール | 5.0 | ||
3 | 米国 | 4.7 | ||
4 | サウジアラビア | 4.6 | ||
5 | デンマーク | 4.5 | ||
6 | フィンランド | 4.5 | ||
7 | オーストラリア | 4.5 | ||
8 | スペイン | 4.4 | ||
9 | スウェーデン | 4.4 | ||
10 | ルーマニア | 4.3 |
GSMAインテリジェンスの世界モバイル・エンゲージメント・インデックス報告書は、https://www.gsmaintelligence.com/research/2017/02/gmei-2017/602/からダウンロードできます。
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GSMAについて
GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち約300社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、GSMAモバイル・ワールド・コングレス・アメリカズ、モバイル360シリーズのカンファレンスなど、業界を主導するイベントの開催も行っています。
詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA
1 GMEIスコアは、2016年GSMAインテリジェンス世界消費者調査の回答を基にしています。スコアがゼロの国は、消費者が調査対象となったモバイル使用事例29件すべてで、携帯電話を全く使用していないことを意味します。スコアが10の国は、モバイル使用事例29件すべてを毎日行っていることを意味します。
原文はbusinesswire.comでご覧ください:http://www.businesswire.com/news/home/20170215005175/en/
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