東芝：業界初、DMOS FET型1.5Aシンク出力のトランジスタ・アレイの製品化について

東京--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- 株式会社東芝
セミコンダクター＆ストレージ社は、モータ/リレー駆動などの用途に用いられてきたバイポーラトランジスタ・アレイ「TD62064Aシリーズ」／「TD62308Aシリーズ」のそれぞれ後継品として、DMOS
FET^注1型シンク出力^注2を持つ高効率な新世代トランジスタ・アレイ「TBD62064Aシリーズ」／「TBD6308Aシリーズ」を開発しました。「TBD62064Aシリーズ」は2016年2月から量産を開始します。「TBD6308Aシリーズ」は本日からサンプル出荷を開始し、2016年3月に量産開始を予定しています。
「TBD62064Aシリーズ」／「TBD6308Aシリーズ」は、モノリシックタイプDMOS
FET型1.5Aシンク出力のトランジスタ・アレイとしては、業界初^注3の製品化となります。50V/1.5A定格の出力を4ch搭載しており、定電圧ユニポーラステッピングモータの駆動に適した製品です。
本製品は、電力損失を抑えたいという高いニーズに応えるため、高効率化を目的にDMOS
FET型の出力を採用しています。DMOS
FETは、ベース電流が不要であり、且つチップ面積当りの電流密度を高く取ることができるため低いオン抵抗を実現でき、高効率化に適しています。

新製品の主な特長

- 高効率駆動を実現
新世代トランジスタ・アレイTBD62xxxAシリーズは、当社従来品TD62xxxAシリーズと比べ、電力損失を約38%低減^注4することが可能です。

- 高耐圧大電流駆動を実現
出力部の絶対最大定格50V/1.5Aを実現します。

- ニーズに合わせたパッケージを提供
ホビー/アミューズ/産業機器の分野で強い要求があるDIPタイプや、1.5Aの大電流駆動と面実装を両立する為に放熱フィンを搭載したHSOPタイプをラインアップしています。

応用機器

遊戯機器（パチンコ、スロットマシン）、家電（エアコン、冷蔵庫）、産業機器（自販機、ATMなどの金融端末、OA機器、FA機器） など。

既存品との比較
		既存品 TD62064A/308Aシリーズ		新世代品 TBD62064A/308Aシリーズ
出力部構成		バイポーラトランジスタ		DMOS FET
プロセス		バイポーラプロセス		130nmのBiCDプロセス 今後のスタンダード技術
外囲器		同一ラインアップ
ピン配置		同一ピン配置
ファンクション		同等
電気的特性		従来品と同等の絶対最大定格を実現しています。(出力電流1.5A/出力電圧50V) 新世代品は、ベース電流が不要となることから入力電流が低くなります。 新世代品は、オン抵抗を低く抑えることができたため、出力電流の駆動に必要な出力電圧が低くなります。

製品ラインアップ

品番

出力 形式

出力 数

出力 定格

コモンダイオード

VIN(ON) 規格

パッケージ

量産 時期

相当する 既存品

TBD62064A

FG

シンク 出力

4ch

50V 1.5A

内蔵

2.5V～25V

HSOP16

2016年 2月

TD62064AFG

PG

DIP16

TD62064APG

TBD62308A

FG

シンク 出力

4ch

50V 1.5A

内蔵

0V～Vcc-3.5V

HSOP16

2016年 3月

TD62308AFG

PG

DIP16

TD62308APG

注1：DMOS FET：Double-Diffused MOSFETの略称
注2：シンク出力：電流吸い込み型の出力（プル出力）
注3：2015年12月17日現在、東芝調べ。
注4：Tj=90℃、IOUT=1.25A条件において

新製品のさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。
http://toshiba.semicon-storage.com/jp/product/linear/transistor-array.html

お客様からの製品に関するお問い合わせ先：
ミックスドシグナルIC営業推進部
Tel: [phone]
http://toshiba.semicon-storage.com/jp/contact.html

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