個展「はんこと禅語」タイトル
個展画像 主人公
個展画像 空即是色
個展画像 放下著
印章の使用用途が激減する中で、廃業する同業者はますます増加の一途です。三田村印章店でも印章の製作販売という点では、非常に厳しい状況に置かれています。しかし、昨年大阪で、手描きの印章文字デザインの個展「はんこと大阪の文学」を開催したところ、初の開催にも関わらず200名以上のご来場をいただき、様々な新聞テレビでも取り上げていただくことができました。そこで、多くの温かい反響を頂いた事を契機に、昨年11月末から12月にかけて、煕菴が生み出す印章の文字デザインブランド「HANKO KIAN」をさらに広めていきたいとの思いから、クラウドファンディングを開催しました。クラウドファンディングでは、55人から90万円以上のご支援を頂き、この度の東京での個展を開催する事が可能となりました。
今回の個展のテーマは、「はんこと禅語」です。アクリル絵具で手描きした作品を展示します。前回の個展では、ご来場者の声から、印章の文字デザインがこんなに優しく繊細で心に響くとは?!と驚かれる方が多くいました。禅語は古くからその言葉の持つ意味で多くの人の心を励まし、勇気を与えてきました。そんな禅語を作者が精魂を込めてデザインした文字で表現することで、より多くの人に禅語に込められた思いや優美に舞う印章の文字デザインを楽しんでいただきたいと思います。
【個展Webページ】 https://exhibition.mitamura-inshouten.com/
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_1.jpg
個展「はんこと禅語」タイトル
期間:2024年5月15日~18日 12:00~19:00 ※最終日17:00まで
場所:ギャラリーSIACCA
https://www.siacca.com/gallery/
東京都中央区銀座2-9-16 サウンドバレービル地下一階
個展作品の一部です。何という禅語か読めるでしょうか?
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_2.jpg
個展画像 主人公
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_3.jpg
個展画像 空即是色
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_4.jpg
個展画像 放下著
■なぜ、禅語をテーマにしたのか?
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_5.png
組合員数グラフ
上記は、公益社団法人全日本印章業協会の会員数のグラフです。会員数はどんどん減少し、衰退の一途となっています。それに伴い国家検定である印章木口彫刻の技能検定受検者数も減り、廃止の検討がされている状態です。デジタル化が進む中、そんな先行きを考えると決して内心穏やかではいられない状態になりました。そんな折に達観した視点から進むべき道を与えてくれたのが禅語でした。禅語が現代人の心にも響くのは、時代の流れに流されない普遍的なパワーが内在しているからだと思うのです。そこで、禅語を先人から受け継いだ印章製作のデザインで表現してみたいと思いました。先人の教えに叱咤激励されながら、製作したのが今回の個展の作品です。
■昨年開催の個展とクラウドファンディング
大阪市中央区で2023年5月「はんこと大阪の文学」開催 来場者数 215名
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_6.jpg
前回個展作品
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_7.jpg
前回の個展風景
【ご来場者様のご感想】
・とても美しく、芸術性を感じた
・篆書体のレイアウトの面白さに圧倒された
・どれも柔らかく奇をてらわずに個性的で文字の美しさを感じた
・美・あたたかさ・円満・優しさ・品の良さを感じた
・普段見ることのないデザイン性の高さに感動した
・伝統を継承しながらも、モダンな印章・清楚、都会的なセンスを感じる 等
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_8.jpg
クラウドファンディング
ハンコは魅せる時代!
オリジナル篆書体の印章ブランド「HANKO KIAN」
開催期間:2023年11月27日から12月24日
目標金額:500,000円
支援総額:901,500円
180%達成
https://camp-fire.jp/projects/view/715000
■東京銀座で個展を開催することへの思い
私は、長らく一職人であり、そこに誇りを持って生きてきました。お客様が私の作成した商品を手に取り、笑顔になられるその瞬間を拝見することが、何よりの喜びでした。それを後進に教え、一生を終えて行くという事に何の疑いも持っていませんでした。しかし、社会の流れは私のそんなささやかな思いを吹き飛ばしました。銀座は、レトロモダンの落ち着いた雰囲気と最新のアイテムや情報が発信されるまさに日本の文化の中心地です。抗いようのない大きな流れは、そんな銀座で私が個展を開催すると思いもよらない展開を生み出しました。私の表現する印章の美というものは、決して自分だけの力だけで得たものではなく、先人より受け継いだものです。私の後には、印章に美を求めて、今も飽くなき闘いを続ける後進がいます。
普遍的な真理を説かれた禅語のチカラを御借りして、先人より、受け継いだ技術で私なりに表現していくことで、今の社会で思い悩む人や後進の技術者への励ましに少しでもなればと思ったのです。そんな思いが少しでも伝われば幸いです。
三田村煕菴 1959年大阪市生まれ 現代の名工 黄綬褒章受章
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_9.jpg
三田村煕菴
■三田村印章店
印章には、全く縁のなかった店主が妻の実家の印章店にあった印章文字デザインに感動したことで、印章製作の面白さにのめりこみ印章彫刻職人になりました。その後、阪神淡路大震災を契機に地元大阪で開業したのが三田村印章店です。オリジナル商品の「煕菴の遊印」を作成して全国の画材店に卸すなど、試行錯誤を繰り返しながら印章道を歩んできました。
【店舗概要】
所在地 : 大阪市中央区内平野町1-1-6-103
代表 : 三田村薫(雅号 煕菴)きあん
事業内容: 印章製作 販売
設立 : 1996年
HP : https://mitamura-inshouten.com/
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/393106/LL_img_393106_10.jpg
店舗画像