図表1● Webブランド指数 総合ランキング トップ50
図表2●【一般企業編(ネット専業企業除く)】 Webブランド指数ランキングトップ10
図表3●「アサヒ飲料」のスコアチャート
図表4●「パナソニック商品情報」のスコアチャート
【調査結果のポイント】
●総合ランキングTOP3は「楽天市場」「Yahoo! JAPAN」「Google」
●一般企業編(インターネット専業企業を除く)では、「アサヒ飲料」が初の首位を獲得。第2位は「パナソニック商品情報」、第3位は「ユニクロ公式オンラインストア」
●スコア上昇サイトトップ3は「楽天市場」「NTTドコモ」「江崎グリコ(Glico)」
■ 総合ランキングは、「楽天市場」が首位を堅持。第2位は「Yahoo! JAPAN」、第3位は「Google」
調査対象500サイト中の総合ランキング第1位となったのは、「楽天市場」。前回(2022-秋冬)に続き、首位を獲得した。第2位は「Yahoo! JAPAN」、第3位は「Google」となり、TOP3は前回と同じ顔ぶれとなった(図表1)。
第1位の「楽天市場」のWebブランド指数(WBI)は、前回110.0ポイントから14.8ポイント増の124.8ポイント。WBIを構成する6つの個別評価指標※1のうち、サイト接触による、企業活動への意識変化を示す「態度変容:企業活動」のスコアが24.2ポイント増の65.5ポイントと大幅に上昇した。さらに、キャンペーンコンテンツの利用などの「行動喚起」のスコアは、前回から15.1ポイント増の176.3ポイントと、極めて高い評価を獲得した。「行動喚起」のスコアは、2017-春夏以来、全500サイト中で第1位を維持し続けており、日常生活と密接にかかわる利便性の高いショッピングサイトとして、高く評価されている。
※1:WBIは、「アクセス頻度」「サイト・ユーザビリティ」「サイト・ロイヤルティ」「態度変容:製品・サービス」「態度変容:企業活動」「行動喚起」の6つの個別評価指標で構成している。
■ 一般企業サイト編は、「アサヒ飲料」が初の首位。第2位は「パナソニック商品情報」、第3位は「ユニクロ公式オンラインストア」
一般企業サイト(インターネット専業企業サイトを除く)のトップ3は、「アサヒ飲料」「パナソニック商品情報」「ユニクロ公式オンラインストア」となった(図表2)。
「アサヒ飲料」は、一般企業サイト内順位が前回第17位から上昇し、初の首位を獲得した。500サイトでの全体順位は第6位となった。WBIは前回のスコアから8.0ポイント増の74.6ポイントだった(図表2)。個別の指標では、「態度変容:企業活動」が16.9ポイント増と大幅に上昇し、67.6ポイントの高評価を獲得した(図表3)。トップページのリニューアルに伴い、キービジュアルで「100年のワクワクと笑顔を。」というメッセージを押し出したり、商品情報だけでなく、CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)の取り組みを伝えるコンテンツへの導線を拡充したりするなど、企業としての姿勢や活動が伝わる情報発信が評価の上昇につながった。
第2位の「パナソニック商品情報」は、500サイトの全体順位で前回第50位から第8位に順位を上げた。WBIは、前回から9.9ポイント増の72.0ポイントとなった(図表2)。個別の指標のうち、「態度変容:製品・サービス」が前回から15.9ポイント増の68.9ポイント、「態度変容:企業活動」は11.8ポイント増の65.5ポイントとなった(図表4)。製品・サービス、企業活動訴求がともに高い評価を獲得し、WBIの上昇に寄与した。
■ スコア上昇サイトは、「楽天市場」「NTTドコモ」「江崎グリコ(Glico)」がトップ3
前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイトのトップ3は「楽天市場」「NTTドコモ」「江崎グリコ(Glico)」となった(図表5)。「楽天市場」は前回から14.8ポイント増の124.8ポイント、「NTTドコモ」は14.3ポイント増の63.8ポイントだった。
「楽天市場」は全体順位で第1位となったが、WBIを構成する6つの個別指標全てのスコアが前回を上回ったことで、スコア上昇ランキングにおいても第1位となった。特に「態度変容:企業活動」が前回から24.2ポイント上昇し、WBIを押し上げた。
「NTTドコモ」においても6つの個別指数全ての評価が前回を上回った。サイトトップページの変更の影響が表れやすい「サイト・ユーザビリティ」は、構成する4つの個別項目全てで得票率が上昇した。自由意見では、「サービス内容などが探しやすい」「料金確認などがしやすい」など、情報の探しやすさや内容の分かりやすさに好印象を持った回答が見られた。
■ 生活者の間でもサステナブル時代における企業姿勢や行動が伝わる情報発信への関心度が高まる
企業活動訴求の評価指標となる「態度変容:企業活動」で高いスコアを獲得したサイトを見ると、トップ3は「ユニ・チャーム」「東芝」「シチズン時計(シチズングループサイト)」となった(図表6)。首位となった「ユニ・チャーム」は、「Kyo-sei Life Vision 2030」に基づくサステナビリティの取り組みに関する発信が豊富であり、高評価につながったと考えられる。最近では、企業情報サイトだけではなく、製品・サービス情報が中心のサイトであっても、企業理念・パーパスなど、企業として社会に存在意義を示すメッセージの発信や、サステナビリティや社会課題解決を目指す取り組みに関するコンテンツが拡充されている。
一般の生活者から見ても、サステナブル時代における企業の姿勢や行動が伝わる情報発信への関心度が高まりつつあると考えられる。
企業サイトでの情報発信が変わっていく中で、一般生活者のサイトの見方や評価も今後一層、変化していく可能性がある。マーケティングや広報活動におけるサイトの貢献度を本調査で確認し、顧客接点の改善やブランド力の強化に、ぜひお役立ていただきたい。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/358542/LL_img_358542_1.png
図表1● Webブランド指数 総合ランキング トップ50
※ランキング表中のサイト名表記は、トップページのタイトルによるサイトの正式名称。
図表2●【一般企業編(ネット専業企業除く)】
Webブランド指数ランキングトップ10
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図表3●「アサヒ飲料」のスコアチャート
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図表4●「パナソニック商品情報」のスコアチャート
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図表5● Webブランド指数 スコア上昇ランキングトップ10
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図表6● 態度変容:企業活動 スコアランキングトップ10
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■Webブランド調査について
(URL: https://consult.nikkeibp.co.jp/branding/solutions/web-brand/ )
調査目的 :Webサイトのブランド力を測定し、企業や団体のWebにおける
ブランド・コミュニケーション戦略の成果を定点観測する
調査手法 :インターネット調査
調査対象 :全国、20歳以上のインターネット・ユーザー
(日経BPコンサルティングの提携調査会社の調査モニター)
有効回答数 :35,784件
調査対象ブランド:企業や団体が運営する日本の主要500サイト
調査実施期間 :2023年4月11日(火)~2023年4月20日(木)
※半年ごとに年2回実施(春夏:4月、秋冬:10月)
調査企画・実施 :日経BPコンサルティング
日経BPコンサルティング:日経BP全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9,000万円)